祝福の花を君に   作:キューマル式

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……息子が風邪をこじらせ入院、3歳の誕生日を病院で過ごすことになりました。盛大に祝おうと思っていた親として残念。
私は入院というのは今まで一度もしたことが無く、息子につきっきりで一晩病院に泊まるというのはなかなかハードだと思い知りました。
特に小児科なので子供、しかも小学生だと親の付き添いなしで夜を明かすので寂しいとすすり泣きの声が、しかも4人部屋でうちの息子以外全員小学生で親が一緒にいないのですすり泣きが連鎖、回りから一晩絶えないという環境……。
病院の夜は思った以上に怖いのぅ……皆さんも身体には気をつけましょう。

自分の体調と息子の入院もありますので来週は投稿はお休みさせてもらいます。この投稿も予約投稿で実際の投稿時間には息子の病室にいますので……。

今回もゲストキャラクターの活躍回となります。
ちなみに今回の『RaD花火大会編』はヒナタやハウンズに焦点を当てたものでは無く、送られていたゲストキャラクターを出しつつその他傭兵やキャラクターの視点で送られる群像劇にするとういう試みなので、今のペースだとあと4話くらい、大体1カ月間はヒナタたちの出番はないかな、という感じです。



第55話 『コーラルドラッグのちからってすげー』

 

 『ロアード』を舞台とした市街地戦は、いまだに各所で激戦が続いていた。

 ビルに偽装していたミサイル砲台が幾多のレーザーに貫かれて崩れ落ちていく。しかし、ただでは終わらんとばかりに崩れ落ちる直前、大量のミサイルを一斉発射する。そのミサイルが次々と惑星封鎖機構のMT部隊に突き刺さり爆発、その陣形が崩れた。その瞬間を待っていたとばかりに、『RaD戦闘部隊』とインビンシブル=ラミーのAC『マッドスタンプAD』が突撃を敢行する。

 

 

『ぶひひ、今夜もコーラルキメて娼館で一発でゴワス。

 そのために仕事はさっさと終わらせるでゴワスよ!』

 

『オラオラ、無敵のラミー様だぞ!』

 

 

 『RaD』戦闘部隊の使うMTは『RaD』製の『トイボックス』だ。トイボックスは背面に強固な装甲を背負うという特徴的な装甲配置がされている。そして機体を丸め、タイヤのような走行形態へ変形する機構を搭載しており、この走行形態時にはその強固な装甲によって実弾もレーザーもはじき返す。

 ……実を言うとカーラが技研時代に作ったルビコニアンデスパンジャンこと『ヘリアンサス』の技術を一部流用していたりする変態機体だったりする。そんなトイボックスが一斉に走行形態で突撃するのは盾を構えながら突っ込むのに等しい。

 トイボックスを盾にしながらブースト機動で同じように突撃を敢行するラミーは、3連デュアルミサイルをマルチロックで撃ち出す。左右斜め上へと連続して発射されたミサイルは左右から挟み込むようにして惑星封鎖機構のMTへと突き刺さった。そしてそのままラミーは『マッドスタンプAD』をジャンプさせるとアサルトブーストを起動、トイボックス部隊に先行する形で惑星封鎖機構のMT部隊に接近すると手にした火炎放射器を振り回す。

 途端に、辺り一面が炎で覆われた。その熱でACS障害を次々起こしていく惑星封鎖機構のMTたち。そこに到着したトイボックス部隊が元の人型形態へ変形、腹部ショットガンを至近距離でぶっ放した。ACS障害を起こしていたところに面制圧ともいえる勢いで放たれた衝撃散弾の雨は、惑星封鎖機構のMTたちを次々にACS負荷限界、スタッガー状態に導く。

 動きの止まった惑星封鎖機構のMT部隊。そこにすかさずトイボックス部隊のマシンガンが叩き込まれ、次々にハチの巣となり爆散していく。

 

 

『オラッ、これで真っ二つよ!』

 

 

 ラミーも左手のチェーンソーで斬りかかり、無骨な回転刃が手近な位置にいたMTを両断する。以前のラミーでは考えられないようなしっかりとした戦い方だが、それもこれもヒナタをはじめとしたハウンズたちの訓練の賜物である。

 だがまだ敵の数は多い。さらなる激戦が予想される中、どこからともなくミサイルが飛来し、敵の集団に突き刺さる。同時に後方からアサルトブーストの高速で飛んできた軽量逆関節型ACが敵の真ん中でレーザーブレードの回転斬りで、何機ものMTを一気に薙ぎ払う。そして、ラミーたちに通信が入った。

 

 

『独立傭兵『アマノガワ』とAC『ミルキーウェイ』、援護に来たわ!』

 

『……同じく独立傭兵の『バックショット』とAC『ゴールデンクラッチ』。 依頼通り、援護するよ』

 

 

 降り立って来たのは見事に大豊製で統一された重装二脚フレームのACだ。武装は両手にハンドミサイル、右肩に2連高機動ミサイル、左肩にはラミーと同じ3連デュアルミサイルが装備された重装ミサイル機である。

 一方、先ほどMTの集団を一刀で斬り伏せた軽量逆関節型ACは右手には『RaD』の特殊ショットガン、左手には先ほどのレーザーブレード、右肩は強力なプラズマキャノン、そして左肩にはパルスブレードを装備していた。格闘兵装の二刀流であり、近接用ブースターとバショウ腕も装備しており、格闘戦に自信があることが伺える。その左肩には『黄金の牙と、それが食らいつく〝ALIVE〟の文字』のエンブレムがついていた。

 

 

『おう、姉ちゃんたち、援護ありがとよ!』

 

『ぶひひ、声だけで分かる美人とダウナー系ロリの匂いですぞ!

 今夜コーラルキメて一発どうでゴワスか?』

 

『あはは、悪いけど戦いが終わったら結婚する約束の彼がいるのよ。 お断りするわ』

 

『……うわぁ、キモッ。

 鏡で自分のツラ見て、5回ぐらい生まれ変わってから言えよブタ』

 

『おお、それは残念でゴワス。 幸せに……なるでゴワスよ。

 あとロリ罵倒最高でゴワス』

 

『いや、一体どこから目線の言葉なのよ……』

 

『マジで鳥肌立つくらいキモい……。 このブタ死んだ方が世の中のためだろ、コレ』

 

 

 アマノは大人の女性らしく苦笑しながら柔らかくあしらい、バックショットは嫌悪感もあらわに銃口を向けようか本気で迷う。

 とはいえコーラルドラッグのキマッた相手、何を言ってもしょうがないと2人とも諦めた。しかし次の瞬間、彼女たちの戦場で培われた勘が大きく警鐘を鳴らす。

 

 

『……何か来る!?』

 

『散開!!』

 

 

 バックショットは第八世代型強化人間として備えたその高い感知力で何かを察知し、コンビとしてその正確さを知るアマノは即座に周囲に警告を発する。

 その言葉にラミーも『RaD戦闘部隊』も素直に従って散開。次の瞬間、そこに空から極彩色の拡散レーザーが降り注いだ。

 

 

『うぉ!? なんだなんだ!!』

 

『あれは……!?』

 

 

 拡散レーザーを放った相手が降下してくると空中で人型形態に変形、片膝をつくようにして着地すると遠近複合レーザーキャノンを持ち上げながらゆっくりと立ち上がった。

 惑星封鎖機構の切り札、特務機体の1つ『エンフォーサー』だ。

 

 

『惑星封鎖機構もいよいよ本気ね。 こんなものまで投入してくるなんて』

 

『ちっ……面倒くさい相手』

 

 

 最大限の警戒を持って『エンフォーサー』を前に構える『ミルキーウェイ』と『ゴールデンクラッチ』。

 

 

『おい、お前らのMTじゃアレは無理だ!

 無敵の俺様に任せて下がれ!』

 

『了解でゴワス。

 ……頼もしい援軍を連れてくるんで、それまで死ぬなでゴワスよ』

 

『俺は無敵のラミー様だ! 死んでも死なねぇ!!』

 

 

 そう言ってラミーは『RaD戦闘部隊』を退かせると、あとに残った。

 『マッドスタンプAD』と『ミルキーウェイ』と『ゴールデンクラッチ』……AC3機が『エンフォーサー』の前に立ちふさがる。

 

 

『……おい、お前は逃げないのかよ?』

 

『俺は無敵だからな! あんなやつどうってことあるかよ!』

 

『……コーラルドラッグもここまでキマるとすごいな』

 

『それより姉ちゃんたちは逃げねぇのか?』

 

『逃げる? あのブリキ人形から?

 なかなか面白いこと言うのね……』

 

『クソみたいに面白くない冗談だな、無敵バカ』

 

 

 ニィッと嗤いながら答える彼女たちに、「あ、この姉ちゃんたちモア姐さんやボスと同類の怖い女だ」と即座に理解したラミーはそれ以上の追求はやめた。無敵だろうとなんだろうと、怖いもんは怖いのである。

 

 

『じゃあブリキ人形退治、始めましょうか!』

 

『死にたくないから、死なない程度に本気でやってやるよ!』

 

 

 2人のその言葉を待っていたかのように『エンフォーサー』のセンサーアイに光が灯り、敵と認識した3機へ襲い掛かる。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 『エンフォーサー』から挨拶代わりにミサイルが発射される。半数は直線的な軌道で、半数はヴァーティカルミサイルとして上空から撃ち下ろされる軌道で3機にミサイルが迫る。

 

 

『うぉう!?』

 

『……典型的なAIの動きだな』

 

『ほんと、わかりやすくて助かるわ!』

 

 

 被弾しながらも必死の回避をするラミーと対照的に、バックショットとアマノの方は余裕のある機動でそれをよける。

 

 

『ミサイルっていうのはこう使うのよ!』

 

 

 そして反撃に『ミルキーウェイ』からミサイルが全弾発射される。しかし『エンフォーサー』が左手を突き出すとそこに光の盾……パルスシールドが発生し、ミサイルのダメージを軽減した。そしてそのまま左手の砲口からパルスガンが発射された。

 『ゴールデンクラッチ』はその持ち前の跳躍で回避するが、まるで泡のような光弾はそのまま『マッドスタンプAD』と『ミルキーウェイ』の装甲を灼いた。

 

 

『そんなもん、このマッドスタンプに効くかよ!』

 

『あっ、ちょっと!!』

 

『おいバカやめろ!』

 

 

 2人が止める間もなくラミーは『エンフォーサー』へと突撃すると火炎放射器で炎を浴びせかける。金属の溶接にも使われる高温の炎が『エンフォーサー』の装甲をあぶり、その炎の勢いは『エンフォーサー』の姿を見えなくするほどだ。

 

 

『どうだ、これがラミー様の力よ!』

 

『!? おい無敵バカ、危ない!』

 

『なっ!?』

 

 

 得意げなラミーにバックショットの鋭い警告の声が飛ぶ。激しい炎を引き裂くように現れた『エンフォーサー』のセンサーアイ、それとラミーは目が合った。

 次の瞬間、『エンフォーサー』の右手の遠近複合レーザーキャノンから伸びた格闘兵装、レーザーパイルが下から上に振り上げるようにして『マッドスタンプAD』に襲い掛かった。

 

 

『ぎゃぁぁ!』

 

 

 レーザーパイルが『マッドスタンプAD』の右肩を貫く。駆動系を破壊され、火炎放射器を取り落としダラリと力なく垂れる『マッドスタンプAD』の右腕。そしてそのまま『エンフォーサー』の遠近複合レーザーキャノンが火を吹いた。

 右腕を吹き飛ばされ、その衝撃でゴロゴロと転がる『マッドスタンプAD』。

 

 

『ちっ! おいこっちだブリキ野郎!』

 

 

 『ゴールデンクラッチ』が『エンフォーサー』の気を引こうとパルスブレードを抜き放ち斬りかかると、それにカウンターをしようというのかそのまま先ほど『マッドスタンプAD』の腕を吹き飛ばしたレーザーパイルを突き出してくる。

 

 

『踏み込みが甘いんだよ!』

 

 

 しかし『ゴールデンクラッチ』はクイックブーストによってパルスブレードをキャンセル、突き出されたレーザーパイルを紙一重でかわすのと同時にレーザーブレードに持ち替えてチャージ、フルパワーの回転斬りを『エンフォーサー』に叩き込む。

 フェイントも織り交ぜた近接格闘の妙技こそ彼女、バックショットのもっとも得意とするところだ。

 

 

『こっちも喰らいなさい!!』

 

 

 アマノの言葉とともにクイックブーストで『ゴールデンクラッチ』が退くと、『ミルキーウェイ』のミサイルが全弾発射された。

 ラミーの火炎放射器の攻撃は無駄ではなく、『エンフォーサー』にはACS障害が起こっていた。そこに先ほどのレーザーブレードの衝撃に加え多数のミサイルが飛来しそれが次々直撃、『エンフォーサー』がACS負荷限界に近づく。

 しかし『エンフォーサー』も惑星封鎖機構の切り札的な存在だ。冷静に最適解を導き出す。 

 一瞬のチャージ、そのあとに繰り出されるのは極彩色の拡散レーザーだ。

 

 

『くっ……!?』

 

『ちぃ!? 厄介なブリキ野郎め!』

 

 

 五月雨式に放たれる拡散レーザーにたまらず回避に専念する『ミルキーウェイ』と『ゴールデンクラッチ』。

 だがそんな2機の横を、何かが高速で通り過ぎていく。ラミーの『マッドスタンプAD』がアサルトブーストを起動させて高速で突っ込んでいた。

 

 

『何やってるの!?』

 

『おい無敵バカ! 死ぬぞ!!』

 

 

 重装甲の『マッドスタンプAD』だが、このレーザーの雨の中を真っ直ぐ突っ切るのは自殺行為以外の何物でもない。しかも『マッドスタンプAD』はすでに右腕を失うほどの損傷を受けているのだ。

 だがハウンズに鍛えられ続けたラミーはバカだが、ただのバカではなくなっていた。

 

 

『死ぬわけが無ぇ! 俺は無敵のラミー様だ!!』

 

 

 『マッドスタンプAD』のコアの機構が起動、光の膜が『マッドスタンプAD』を覆う。パルスアーマーだ。

 だが、いかにパルスアーマーでも『エンフォーサー』の光の雨を前にしては薄皮に等しい。すぐにパルスアーマーは限界に達し、『マッドスタンプAD』の装甲を光の雨が灼く。

 しかしパルスアーマーの稼いだほんの少しの時間……これが『マッドスタンプAD』を無事に『エンフォーサー』の元へと運んだ。

 ラミーの『マッドスタンプAD』は左手のチェーンソーを起動、『エンフォーサー』へと斬りかかる。回転刃が金切り声をあげて『エンフォーサー』の装甲を抉った。

 しかし『エンフォーサー』も黙ってはいない。そのままレーザーパイルを今度は『マッドスタンプAD』の左肩に突き刺した。同時に流し込まれたショックウェーブによって今度は左腕が吹き飛ぶ『マッドスタンプAD』。

 しかし……。

 

 

『俺は……無敵のラミー様だぁぁぁ!!』

 

 

 ラミーの闘志は萎えず、自爆同然に左肩の大型グレネードキャノンをほぼゼロ距離で発射した。その衝撃で仲良く別々の方向に吹き飛ぶ『マッドスタンプAD』と『エンフォーサー』。

 そしてその一撃により高性能CPUによって制御されているはずのACSが負荷限界に達し、スタッガー状態に陥る。

 

 

『やるじゃん、無敵バカ!』

 

『いいガッツね、見直したわ!!』

 

 

 ラミーの闘志が作った隙を、優秀な独立傭兵である2人は見逃さない。

 『ミルキーウェイ』がミサイルを発射、それが動けない『エンフォーサー』に次々に突き刺さる。

 同時に『ゴールデンクラッチ』の特殊ショットガンが至近距離から全弾命中、流れるようにパルスブレードも叩き込まれる。

 さしもの『エンフォーサー』もこれは堪えたらしく大通りの真ん中へと吹き飛ぶが、それでも惑星封鎖機構の切り札として高い耐久力を誇る機体だ。高性能CPUによって再起動を果たし『エンフォーサー』は未だ戦闘可能な状態で立ち上がる。

 再び最大の警戒をするバックショットとアマノ。

 その時だ。

 

 

『ぶひひ、頼もしい援軍の到着でゴワスよ。

 それでは……バックします、バックします……』

 

 

 そして……『エンフォーサー』がまるでおもちゃのように宙を舞った。見ればアクセル全開で突っ込んできた鉄の塊……『RaD戦闘部隊』の言う頼もしい援軍である『スマートクリーナー』にはねられたのだ。無論、バックではない。

 大質量の『スマートクリーナー』にはねられて、さすがの『エンフォーサー』も無事でいられるはずもなく右腕が遠近複合レーザーキャノンごと脱落し、そのままきりもみしながらビルへと叩きつけられる。

 しかしこれだけボロボロになっても戦う意思を見せるのはAI制御の優れた点だろう。まだ動けるようで立ち上がろうと、全身に軋みとスパークの走る中、壊れかけの左腕と脚部でもがく。

 だが、その隙を見過ごすような独立傭兵はいない。

 

 

『これで終わりよ!!』

 

『さっさと死ねよ、ブリキ野郎!!』

 

 

 『ミルキーウェイ』から再びのミサイル全弾発射。それを防ぐこともかわすことも出来ずに全身にミサイルが叩き込まれる『エンフォーサー』。そこに追撃の『ゴールデンクラッチ』のチャージレーザーブレードの回転斬りが決まり、おまけとばかりにプラズマキャノンが叩き込まれた。

 その猛攻についに『エンフォーサー』の強固な装甲が音を上げる。ジェネレータに届く致命傷に、内部から小爆発を繰り返して『エンフォーサー』は活動を停止したのだった……。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

『おい無敵バカ、生きてるか?』

 

『大丈夫? 死んでない?』

 

 

 『エンフォーサー』相手にほぼゼロ距離で大型グレネードキャノンをぶっ放し、まるでボールのようにバウンドしながら吹き飛んでいった『マッドスタンプAD』。あれでは中はミキサー状態だっただろう。パイロットのラミーは無事だろうか?

 そう思い、通信を送った2人だが……。

 

 

『おう、俺様は無敵だからな!!』

 

 

 そう変わらぬ返しをしてくるラミー。そんな様子を見て2人は『コーラルドラッグのちからってすげー』と、少しぬけたことを考えた。

 とはいえ両腕をもがれた『マッドスタンプAD』はどう考えてもこれ以上の戦闘は不可能だろう。『ミルキーウェイ』と『ゴールデンクラッチ』が両側から『マッドスタンプAD』を支える。

 

 

『じゃあ頑張った無敵さんには特別送迎サービスよ』

 

『このまま後方の補給所まで運んでやるよ、無敵バカ』

 

『おう! ありがとな、姉ちゃんたち!!』

 

 

 そのラミーの素直さに苦笑するアマノとバックショット。

 

 

『おお、美女とロリに挟まるシチュ!

 変わってほしいでゴワスよ!』

 

『……お前はあと10回くらい死んで生まれ変わってこい、このブタ野郎』

 

 

 色々台無しな空気の中、後方の補給所へ後退していくのだった……。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 切り札である『エンフォーサー』も倒され、この区画は一時的に静かになっている。

 だがいまだ『ロアード』を舞台とした戦闘は終わる気配はない。そして敵は惑星封鎖機構だけではなかった。

 

 

『行け! この町のもの、根こそぎ好きにしろ!

 安心しろ。 こちらの数は多い上に、なにより惑星封鎖機構の後ろ盾もある。

 存分にやれ!!』

 

『『『『おおおぉぉぉ!!』』』』

 

 

 リーダーの宣言に歓声を上げながら、略奪目的に押し寄せるドーザーたち。

 彼らは『RaD』との大決戦の折『ジャンカー=コヨーテス』の傘下について侵攻、しかし返り討ちにあって敗死した『アラクニッド』の女頭目『ペギー=リー』の父親、『ジャン=リー』が娘の仇のためにと集め、組織化したドーザー残党軍団である。

 それが惑星封鎖機構の侵攻部隊とは別の方向から略奪目的……まるで作物を食い荒らすイナゴのように『ロアード』の町に襲い掛かる。

 だが、この『ロアード』の町には、町を守る女戦士たちがいることを忘れてはならない……。

 

 

「行くよ、アマゾネス隊出撃!

 市街地に廻った2人以外はここであの略奪者のバカどもを叩き潰す!!」

 

『『『『『了解!!』』』』』

 

 

 隊長であるモアの言葉に、残った『アマゾネス隊』のメンバーが応える。

 アマゾネス隊と、侵攻してきたドーザー軍団との戦闘が始まろうとしていた……。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

今日のアセン

 

AC名:『ミルキーウェイ』

パイロット名:『アマノガワ』

 

R-ARM UNIT:HML-G2/P19MLT-04(ハンドミサイル)

L-ARM UNIT:HML-G2/P19MLT-04(ハンドミサイル)

R-BACK UNIT:BML-G3/P05ACT-02(2連アクティブホーミングミサイル)

L-BACK UNIT:BML-G1/P32DUO-03(3連デュアルミサイル)

 

HEAD:DF-HD-08 TIAN-QIANG

CORE:DF-BD-08 TIAN-QIANG

ARMS:DF-AR-09 TIAN-LAO

LEGS:DF-LG-08 TIAN-QIANG

 

BOOSTER:BST-G2/P04

FCS:FCS-G2/P12SML

GENERATOR:DF-GN-08 SAN-TAI

 

EXPANSION:ASSAULT ARMOR

 

 

解説

妙齢の美女。

元々ファーロンのMT部隊に所属していたがその美貌から起こったセクハラにウンザリし、大豊へと移籍。

そこでその美貌からキャンペーンガールである『大豊娘々』に選ばれた。『実際に戦える大豊娘々』ということで話題となり、そこでベイラムの『レッドガン』所属のMT乗り『オオサワ』と出会って恋人同士となる。

ミシガンは彼女の実力を知り『レッドガンのコールナンバー持ち』としてスカウトしようとしたが、上層部のバカさ加減を知っており、その権力を振りかざして彼女をコールガールとして要求してくるだろうと予測、そして自分の権限では彼女を守り切れないだろうと判断したミシガンは泣く泣くスカウトを断念した。

 

やがて結婚の約束をした『オオサワ』含む『レッドガン』はルビコンに派遣され、行動力があり情熱的な彼女は『オオサワ』を追って独立傭兵としてルビコン3へと向かう。

しかし密航の際に手引きした傭兵団たちが悪質で、ルビコンに着いた途端に裏切って彼女の身柄を確保、好事家へと売ろうと画策しており、それを察知して戦闘となる。

その時まったく同じように乗り合わせ、同じように確保されまいと戦闘をしていたバックショットと出会って即席コンビを組み、悪質傭兵団を振り切った。

その時の相性の良さから以後、バックショットとはコンビを組んでルビコンで活動している。

その出自と目的からほぼベイラム系の依頼専門で受けており、『オオサワ』ともちょくちょく会えており、『ロアード』が出来てからはミシガンの計らいもあり『オオサワ』と会える機会やデートの機会も増え、満足していた。

そんな『ロアード』の町の危機ということで『ロアード防衛戦』へと参加する。

 

重装引き撃ちミサイラー。各種ミサイルを撃ち分け、長~中距離でのミサイル戦に無類の強さを発揮する。しかしミサイルだけでは決定力を欠き、それと近接対策としてアサルトアーマーを装備している。

そんな中、高速格闘戦を得意とするバックショットとのコンビは非常に相性がいい。美女とロリの組み合わせで、見た目的にも相性は◎である。

 

『ブルーメーメー』さんからメッセージに届いたアセンとキャラクターであり、ゲストキャラクター。

設定重視でファーロンと大豊のパーツのみで構成されたミサイル機。

動けるミサイル機は使いやすいのだが、どうしてもスタッガー時の決定力に欠ける面もあり、長期戦向きな機体になっている。

 

 

 

 

 

AC名:『ゴールデンクラッチ』

パイロット名:『バックショット』

 

R-ARM UNIT:WR-0777 SWEET SIXTEEN(特殊ショットガン)

L-ARM UNIT:Vvc-770LB(レーザーブレード)

R-BACK UNIT:FASAN/60E(プラズマキャノン)

L-BACK UNIT:HI-32:BU-TT/A(パルスブレード)

 

HEAD:DF-HD-08 TIAN-QIANG

CORE:EL-TC-10 FIRMEZA

ARMS:AA-J-123 BASHO

LEGS:KASUAR/42Z

 

BOOSTER:AB-J-137 KIKAKU

FCS:FC-006 ABBOT

GENERATOR:DF-GN-08 SAN-TAI

 

EXPANSION:ASSAULT ARMOR

 

 

解説

外見年齢14歳ほどの少女で毒舌家。一人称は『オレ』。

 

ルビコン星系外の戦災孤児で、金のために当時最新だった第八世代型強化人間の最初期被検体となる。

この手術により外見的な成長がなくなり改造当時の14歳の外見(しかも栄養不足だったためかなり小柄)で固定されるという副作用はあったものの、手術自体は成功しそのままアーキバスへと所属する。

しかし同じく第八世代型強化人間でありアーキバス内で頭角を現してきた『スネイル』に、新たに開発された第九世代型強化人間への『強化』の安全性確保の実験台にされかかってアーキバスを脱走した。

アーキバス脱走の際に使ったACのパーツをいくつか売り払いベイラムや大豊のパーツを購入。ACの外見を変え、独立傭兵として生計を立てていた。

 

アーキバスには脱走兵として手配されており、ルビコンには傭兵として稼ぐためと追っ手を撒くための意味合いで傭兵団の手引きで密航した。

しかしその傭兵団が悪質で、彼女を確保し好事家へと売り払おうと画策しており、それを察知して戦闘となる。

そんな中、同じ境遇のアマノガワと即席コンビを組んで悪質傭兵団を振り切った。その時の相性の良さから以後、彼女とコンビを組んでルビコンで活動している。

『死んでたまるか』という生存欲求が強く、そのことは『黄金の牙と、それが食らいつく〝ALIVE〟の文字』というエンブレムにも現れている。

バックショット弾(狩猟に使われる、ショットガンの弾種の一つ)という彼女のコールサインの由来にも関わっており、『死んでたまるか』という想いが、『自分は狩る側(捕食者)』であるという自負と、強気な性格を生み出しており、『相手の「生存」は許さず食い尽くす』という意味合いのエンブレムとなっている。

しかし現実問題として、どこかで自分一人での生き残りに限界を感じていた彼女にとって相棒となったアマノガワの存在は大きく、彼女の性格もあり仲間として信頼している。

今回の『ロアード防衛戦』もアマノガワの希望と、中立地帯で比較的安全な居場所である『ロアード』を失いたくないという思いから参加した。

 

『砂原凜太郎』さんからメッセージに届いたアセンとキャラクターであり、ゲストキャラクター。

キャライメージがBLEACHの『リルトット・ランパード』がモデルの毒舌ロリとのことでこうなった。

 

二刀流とレンコンショットガンという超近接格闘型。

逆関節型特有の立体的な動きとブレードキャンセルを駆使したフェイント攻撃で格闘戦と、極至近距離なら重ショットガン以上の力を叩き出すレンコンショットガンやアサルトアーマーを駆使してスタッガー状態を狙い、とどめに高威力のプラズマキャノンやブレードを叩き込むスタイル。

ミサイル機との相性がいいため、アマノさんとコンビキャラとなった。

 

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