その歩み、大山へと至る   作:枯山水の庭園

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 めっちゃ短いです。


 あと唐突かもしれない伏線回収。


大山の、新たなる日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日を人として、生きて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はっ……」

 

 

 

 

 ……布団の感触……。

 ……病院っぽい、清潔な匂い……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「──ふ(・)、冬(・)美(・)お(・)姉(・)さ(・)ん(・)?」

 

 

 

 

 この、久(・)し(・)ぶ(・)り(・)に(・)聞(・)く(・)声(・)は(・)……。

 ……えーと。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ベ(・)ル(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)だ(・)よ(・)ね(・)?月夜野(つきよの)さんちの」

 

「は、はい。お久しぶりです」

 

 

 

 

 ……合ってた……。

 直接会うのは久しぶりだったから、一瞬戸惑っちゃったけど……。

 ……間違えなくてよかった……。

 

 

 

 

「ほんと、久しぶりだね。法事でも会ってなかったから三年ぶり、くらい?ベ(・)ル(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)が(・)魔(・)防(・)隊(・)に(・)ス(・)カ(・)ウ(・)ト(・)さ(・)れ(・)て(・)……」

 

 

 

 

 元々法事と、お母さんの夏休みと冬休みの帰省で時たま顔を合わせるくらいだったから……。

 ……と、ここでふと気付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ベ(・)ル(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)、休(・)暇(・)取(・)っ(・)て(・)く(・)れ(・)た(・)の(・)?」

 

「え、」

 

 

 

 

 ……こ(・)こ(・)数(・)年(・)は(・)『魔(・)防(・)隊(・)の(・)仕(・)事(・)が(・)忙(・)し(・)い(・)か(・)ら(・)法(・)事(・)に(・)も(・)来(・)れ(・)な(・)い(・)』、っ(・)て(・)聞(・)い(・)て(・)た(・)ベ(・)ル(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)が(・)私(・)の(・)お(・)見(・)舞(・)い(・)に(・)来(・)て(・)る(・)事(・)に(・)。

 

 

 

 

「……って、そ(・)れ(・)魔(・)防(・)隊(・)の(・)制(・)服(・)だ(・)よ(・)ね(・)?……こ(・)こ(・)は(・)ど(・)こ(・)?」

 

「え、えっと「──ここは『魔都(まと)』」

 

 

 

 

 ──そして思い出した。

 ……起き抜けにベルちゃんの顔を見て懐かしさが先に立ってたけど、私はあの神……、……空折から解放された後だという事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

「魔防隊総本部の医療施設よ、日ノ出冬美さん」

 

「そ(・)、総(・)組(・)長(・)……」

 

 

 

 

 ……色々書き残した私は、重要参考人、みたいな立場になっているだろう事も。

 

 

 

 

「山城(やましろ)、恋(れん)……、……さんでしたよね」

 

「あら、私の事をご存じ?」

 

「学生時代、志望……候補でしたし、ベルちゃんも居るので。今の総組長くらいは」

 

「それは嬉しいわ?……改めて、魔防隊総組長兼十番組組長の山城(やましろ)恋(れん)よ」

 

「……日ノ出(ひので)冬美(ふゆみ)です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……それでもまさか、魔防隊のトップが出向いて来るとは思ってなかったけど。

 ……ココさん、波音さん達、醜鬼の力を得てしまった人の秘密実験に関わってるかもしれない人物。

 ……素人でも分かる、今の私じゃ勝ち負けどころか戦いにもならない圧倒的な強さを持った人。

 …………こんな人は初めてだ。

 

 

 

 

 ──見て分かるくらい、『自信』に満ちた人は。

 

 

 

 

 ……変な態度になってないだろうか。

 

 

 

 

「席を外してくれるかしら、ベル?聴(・)取(・)を(・)始(・)め(・)る(・)わ(・)」

 

「は、はい……」

 

 

 

 

 ……考えてみれば今の私はあの晩、会社からの暗い帰り道を歩いてた頃には想像もしていなかった未来にいるけど。

 

 

 

 

「さて、改めて証言をお願いできるかしら?──貴方が知った、八雷神に関する全てを」

 

 

 

 

 ……その未来はまだまだ終わらないらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 






 久しぶりに会う親戚の人の名前思い出せなくて口に出して聞く事になると気まずいよね。


:日ノ出冬美
…知らない天井で目覚めた主人公。
 空折に捕まった夜からは想像もしていなかった未来に居る。
 起き抜けに懐かしい顔に会ったと思ったら『突撃!病室に総組長!』を喰らった。
 山城さんが来てからのややぎこちない三箇所は『志望……、……じゃ、ないよね、外したし』『一般人が『総組長』って付けるのはおかしい、かな……?』『会社の役職付けるのも変かな……?』みたいな内心が有った。

:月夜野(つきよの)ベル
…『日ノ出冬美』という名前は『月夜野ベル』という名前と対になるように名付けられました。
 (『日⇔月』『冬=ふゆ=増(ふ)ゆ⇔減(べ)る=べる=ベル』)
 冬美とは法事や夏休み・冬休みに顔を合わせる機会が有ったり無かったりした仲。
 『想請す(三話)』で冬美が魔防隊について『聞いた事が無い訳じゃない』と言っていたのはこの辺の関係から。

:山城(やましろ)恋(れん)
…自ら聴取に来た魔防隊総組長。
 ……冬美にはやや警戒されている。

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