俺がお兄ちゃん属性なのはまちがっていない。   作:八重垣八雲

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プロローグ お兄ちゃんな俺

 俺はお兄ちゃんである。

 

 物心がついた頃からそう思い続けてきた。事実、その頃に妹が産まれ名実ともにお兄ちゃんになった。

 

 紅葉の様な手で俺の手を握る小さくて可愛い妹。

 

 今思えばここが俺のターニングポイントだったんだろう。そんな妹を見て何かしてあげたいと思うようになった。

 

 両親からも、お兄ちゃんだから妹を守るようにと言われた。親からすれば些細な、それこそ幼児に兄としての自覚を促す程度の言葉のつもりだっただろう。

 

 だが、その言葉が俺の魂に刻まれた。

 

 お兄ちゃんは妹を守るもの━━━成る程、道理である。ならば、俺はお兄ちゃんとして妹を守護るのに全力を尽くす!と幼児特有の短絡思考で、両親に誓った。

 

 親父も母ちゃんも兄としての自覚が芽生えたと喜んでいたが、ところがどっこいそんな生半可なもんじゃなかったと後年語ることになる。

 

 さて、妹を守護るには何が必要か?妹をあやしながら、幼稚園に通いながらも、そんな事を漠然と考えていた。

 

 あまりにも妹に構いすぎていて、幼稚園ではボッチになっていたことは割愛する。

 

 そんなこんなで小学校通うような歳になった頃、たまたまテレビの中の仮面ライダーが怪人を薙ぎ倒しているところが目に焼き付いた。

 

 その仮面ライダーもお兄ちゃんらしく、一緒に暮らしている従妹()だけではなく、怪人として産まれてきた妹も守護る為に戦っていた。

 

 妹を守護る為には力が必要だ!とこれまた短絡思考で思った。

 

 妹を守護る為に格闘技を習いたい、と両親に訴えたところ、気が抜けるほどあっさりと承諾された。

 

 どうやら両親は俺が幼稚園に馴染めていなかったのを気にしていたらしい。そこで友人を作ってくれれば、と思ったそうだ。たまたま近所、それも隣の隣の家が道場を開いていたということもある。

 

 こうして俺はそこに通うこととなった。

 

 そして、そこで二度目のターニングポイントに遭遇する。

 

 そこの道場には、道場主のじーさんの孫娘とその幼なじみの男の子も通っていた。つーか、隣家の子どもだから俺にとっても幼なじみなんだが、ひとつ下のということでそこまで交流はなかった。

 

 だが、一緒に稽古を付けてもらっている内、拳を交わしている内にいつしかつるむことが多くなっていた。

 

 妹を含めて4人の中で1番歳上━━━実際にはもう1人少し歳上の姉貴分がいるが、ということで兄貴分として振る舞っている内に、自然とこいつらも守護る対象になっていた。

 

 

 

 三つ子の魂百まで、それは高校二年生になった現在でも変わらない。

 

 だから━━━

 

 「ぬぅ……、そのツインテールとその力!貴様もツインテイルズか!」

 

 こんな侵略者どもにも立ち向かえる。

 

 「俺か?」

 

 お兄ちゃんである限り無敵であれる。

 

 「俺はこいつらのお兄ちゃん(お姉ちゃん)、テイルバイオレットだ!」

 

 俺は全力でお兄ちゃんを遂行する!

 

 

 

 さて、まずはここに至るまでの道筋を語るとしよう。ラノベで言ったところ3冊あまりの道程だが、暫く付き合ってくれ。

 

 ツインテールとお兄ちゃんが紡ぐ物語を━━━

 

 

 

 

 

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