寶月夜宵(偽)による、人外マスターの道   作:ホーンベアーmk-lll

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前回、アーシアに手を出してしまったゼノヴィアは、夜宵の怒りを買い、千魂華厳自刃童子を召喚され、彼女の呪いにかかってしまった。果たして彼女の運命は………
それでは本編をご覧下さい。


二十三話

(…な、何だコイツは!?今まで戦ってきた敵達が可愛く思えるほどのオーラは!?)

 

ゼノヴィアは驚愕した。その目の前に居る人物に対して。

 

(……ヤバい……これ完全に不味い!このままじゃゼノヴィアが!)

 

イリナは焦った。自身の相棒がの死を連想させてしまうような相手と向き合っていることに。

 

(……何ですかあの人は……悪魔……じゃ無いそうですし、かといって堕天使、天使、妖怪とはまた違う力を感じます。)

 

ソーナは考える。その人物の正体を。

 

(……この気配、やっぱりあの時のキツネのぬいぐるみから放たれていたオーラと似ていますわ、…まさか、アーシアさんはあの少女と繋がりが?)

 

朱乃は気付いた。アーシアの繋がりを。

 

(……こ、このオーラ、お兄様に匹敵する……そんな相手を従えるというの!?彼女は!?)

 

リアスは唖然する。召喚された人物が自身の兄に匹敵する事と、それを従えているようにみえるアーシアの事に。

 

(……彼女のあの力……羨ましい…僕にもあんな力があれば、皆の仇を取れるのに……っ!!)

 

木場は羨む。あの力があればと。

 

(……凄い……見たことがありません。あんなオーラ)

 

小猫は圧倒される。その力の大きさに。

 

(な、なんだよ……顔はメッチャ可愛いのに感じる力はライザー以上とか、冗談じゃねぇよ!)

 

イッセーは慄く、自身がやっとの思いで倒した強敵を超える彼女の力に。

 

「………じ、自刃童子さん……」

 

その正体……千魂華厳自刃童子の事を不安そうに呼ぶアーシア……そんなアーシアを落ち着かせるように自刃童子はアーシアの方へ振り向き、笑顔をみせる。

 

『大丈夫……アーシアを殺そうとした事、後悔させてあげるから……』

 

そう言うと自刃童子はゼノヴィアの方へ再び向き、両手を交差させる。するとゼノヴィアの周りに無数の手が現れた。

 

「っ!?ハァ!!」

 

突如出現した手に驚いたゼノヴィアだが、直ぐに切り替え、エクスカリバーで手を斬るが、あまりの数の多さにそのままゼノヴィアの体に触れられる、その瞬間彼女が触れられた場所が斬られたのである。

 

「っ!?何だと!?」

 

まさかの斬撃だとは予測しておらず、驚く彼女に、更に追撃として手が出現、ゼノヴィアはもう一度斬り裂くが、数の暴力には叶わず手に触れられ切り刻まれる。

 

「ぜ、ゼノヴィア!!」

 

圧倒される相棒を助けようとイリナもゼノヴィアの元へ駆け寄ろうとしたが、彼女にも手が襲いかかる。

 

「!?こっちにもこんなに………っ!!」

 

日本刀の形では全てを対処出来ないと判断し、双剣の形に変化させ対処する。だが、流石に全てを対処出来るわけもなく、少しずつ彼女も体を斬り裂かれていく。

 

「クソ!もうこうなれば強行突破だ!」

 

このままではジリ貧だと判断したゼノヴィアは、迫りくる手を斬りながら、自刃童子へと突っ込んでいく。

 

『……………………』

 

だが、次の瞬間、自刃童子の前に現れたのは手ではなく、彼女と同じ様に首に傷がある女性であった。

 

「邪魔だぁ!!」

 

突如出現した女性をエクスカリバーで横薙ぎで斬り裂くゼノヴィア、だが、その女性を斬った瞬間、体が動かなくなった。

 

「な、何!?何故体が……っ!?」

 

何故体が動かなくなったのか訳がわからなかったゼノヴィアだが、よく見るともう一人の女性が、ゼノヴィアの体を拘束していたのだ。体が動かなくなったことを認識した自刃童子は、ゼノヴィアの近くに寄り、彼女の首を触る。するとゼノヴィアの首の傷が徐々に切断され始めたのだ。

 

「!??!??ア……ガァ!!」

 

首を徐々に切断されるというあまりの激痛に叫ぶゼノヴィア

 

「ゼノヴィア!!!くっ!邪魔なの!行かせてよ!」

 

その様子を見たイリナは、彼女の元へ急ごうとするが、無数の手がそれを許さず、足止めを行っていた。

 

『……アーシアを殺そうとした事……その報いを受けさせてあげる……その身体に刻みつけて……死んだ後も後悔するように……』

 

そうして自刃童子はゼノヴィアの首を完全に切断しようとした。……その瞬間であった。

 

「や、辞めて下さい自刃童子さん!もう私は気にしていませんから!」

 

その言葉を聞いた自刃童子は、手をゼノヴィアから離し、アーシアの方へ向く。

 

『…………どうして?彼女はアーシアを殺そうとした。これは自業自得』

 

「そ、それでもです!」

 

そう強い決意を持って自刃童子へと言うアーシア、それを見た自刃童子は、アーシアを優しい目でみる。

 

『…………やっぱり貴方は優しいね……私とアーシアが初めて話した時、あの事をアーシアに聞かせた……その話を聞いた貴方は、泣いてくれたの……私は嬉しかった。あの人達の為に泣いてくれる優しい人だって。……だからこそ、アーシアを殺そうとした彼女の事が許せなかった。アーシアが止めなかったら本当に殺そうとした程……けど、アーシアがそれでいいならこれ以上は何もしない』

 

そう言うと同時にイリナの周囲にいた無数の手が居なくなり、ゼノヴィアも動けるようになった。

 

『…………今回はアーシアの優しさに免じて貴方を許してあげる………だけど次アーシアを殺そうとしたら……それこそ容赦はしない』

 

そう殺気をゼノヴィアに向けて話した自刃童子は、帯へと戻っていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自刃童子が戻ったその後、アーシアは何とゼノヴィアとイリナの治療を開始、当初二人は断ろうとしたが、何故かこのときだけ意志が硬かったアーシアに押され、結局治療を受けることになった。

 

「…………何故私を助けた」

 

傷の治療中ゼノヴィアは、アーシアに対し、そのような事を問い掛ける。

 

「……確かに私はゼノヴィアさんに殺されかけました。でも、私は生きてます。それで貴方が死ぬのは違うと……思っただけです。」

 

「………………そうか……」

 

その後、ゼノヴィア、イリナ両名の治療が完了。アーシアは自刃童子が不治の呪いをかけてないか心配であったが、そんな事は無く、無事に終わったのだ。

 

「……アーシア・アルジェント……魔女であるお前に礼は言わん……だが、謝罪はしておく……すまなかった」

 

「…………いいんですよ別に、私がやったことは紛れもなく聖書の神の意志を背く行為ですから…」

 

「…………行くぞイリナ」

 

「あっ!?ちょっと待ってよゼノヴィア!……では、これにて失礼しま〜す!」

 

そう言ってゼノヴィア・イリナの両名は駒王学園から去っていった。……これにて一件落着、かに思えた。

 

「…………アーシア・アルジェントさん?少し、話を行いましょう?」

 

そう警戒する目でアーシアを見るリアス・グレモリーさえいなければ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回、リアス・グレモリーによる質問回、アーシアはくぐり抜けられるか?
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では、次回にてお会いしましょう!

現在非登場の0期生、3期生、1期生の武将の霊、及び超越地蔵は?

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