寶月夜宵(偽)による、人外マスターの道   作:ホーンベアーmk-lll

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遂に第三章の終幕!ゼノヴィアとイリナの運命はどうなってしまうのか……それでは本編をご覧下さい!


二十九話

『到着にゃ〜ご主人様』

 

「ありがとう黒歌、戻って」

 

『了解にゃ〜、またいつでも呼んでいいにゃんよ〜』

 

コカビエルとの一件が終わり、黒歌に抱き上げられて家まで送って貰い、到着と同時に黒歌をぬいぐるみに戻す。そうして帰宅した夜宵はリビングに行くと、そこには絶望した表情をしているアーシアとイリナの姿があった。

 

「……?どうした二人共、何があった」

 

「……あ、夜宵ちゃん……実は……」

 

そうしてアーシアから事情を聞く、どうやら夜宵が駒王学園に付く前にコカビエルから神は死んだと水晶越しに聞いていたらしい。その事で今は立ち直れてないということである。

 

(……成程、確かにアーシアとイリナは幼い頃から神を信仰していた、そんな神が既に死んでいたと知ると……というか聖書の神って既に死んでいたのか、だからゼノヴィア膝を付いていたか…)

 

「……アーシア、大丈夫?」

 

「……正直、大丈夫じゃないです……夜宵ちゃんの存在が居なかったら、もしかしたら……」

 

「……そう」

 

そう言うとアーシアは夜宵の手を握った。

 

「……暫く、このままにさせて欲しいです。」

 

「分かった、アーシアの気の済むまですればいい……さて」

 

アーシアを握ったまま、夜宵は絶望した表情のイリナの下に近づいた。

 

「……何?何か用?笑いに来たの?居ないはずの神に信仰を捧げてた哀れ者だって」

 

「別に笑いに来た訳じゃない、これからどうするのって話、恐らくだけど教会のトップシークレットを知ってしまった以上、イリナと、ここに居ないゼノヴィアは追放されると思う」

 

「……でしょうね、教会が隠し続けた秘密ですもの、聖剣使いだとしても追放は免れないわね」

 

「だから、追放された後、どうするのって話をしている」

 

「……そうね、追放された後ね……もう私には何もないし、いっそ悪魔に…」

 

そうイリナが言った瞬間、夜宵はアーシアと手を握っていない片方の手でイリナをビンタしたのである。

 

「……何すんのよ」

 

「イリナこそ何を口走ってる、悪魔になるのは今あるだけの最悪の手だろう、今まで忌み嫌っていた種族になろうとするのはそれこそ一時の感情に身を任せて後悔するのがオチだ」

 

「っ!!だったら何なのよ!今まで信仰していた神は死んでいたの!今まで所属していた教会も追放されるの!もう私には何も残ってないの!だから……」

 

その瞬間、夜宵はイリナの頬を今度は殴ったのである。

 

「何を人生終わり見たいな感じで喋ってる、神が死んだ、確かにイリナとアーシアが悲しむのも当然だろう けど、神が死んだから全て終わり?イリナの人生は、神が居なければ何も無いのか?今までの人生、神が居なくても楽しい事や嬉しい事、沢山あるはずだ、神が死んだ?なら、神が死んだ事なんて忘れるくらい、これからの人生を悔いのないように生きていけばいい」

 

その言葉をイリナが聞いた瞬間、体全体を震わせながら泣き始めたのである。

 

「……出来るのかな?、私に、今まで神を信仰してきた私に、そんな事」

 

「それを選択するのはイリナ自身」

 

「…………そっか、ありがとね、」

 

そう言い立ち上がるイリナ、彼女の顔は先程までの絶望した顔ではなく、覚悟を決めた顔をしていた。

 

「じゃあ、これから一人で生きていけるよう頑張らないとね!……あ、私を止めてくれてありがとね!……え〜と」

 

「夜宵、寶月夜宵」

 

「夜宵ちゃんね、これから私、悔いのないように生きてみる!」

 

そう言ってイリナは準備を行い、家から出ていこうとしたその瞬間であった、

 

「あ、あの!イリナさん、待ってください!」

 

アーシアのその声を聞いたイリナは、?を頭に浮かべて彼女をみる

 

「……夜宵ちゃん、お願いがあるのですが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、とある公園では、ゼノヴィアはベンチにて、今後の人生について考えていた。数日前、教会に神の死について追求した所、その場にて追放をされてしまい、何もかもがなくなってしまった。イリナもいつの間にか消息を絶っており、スマホを持っていけばよかったと思う彼女である。

 

「……いっそリアス・グレモリーの眷属に…」

 

そんな思考を思いついたその瞬間であった。

 

「何後悔しそうな思考してんのよゼノヴィア」

 

「っ!?イリナ!?お前なのか?今まで何処にいたんだ!」

 

そんな彼女の前に、教会の戦士の服装ではなく、オシャレな服装をしているイリナがゼノヴィアの前に現れた。

 

「まぁ〜、それは置いといて、私もゼノヴィアを探してたのよ」

 

「私を?何の為にだ?」

 

「ま、優しい聖女様と幼女にね……さぁ〜て行くわよ」

 

そう言ってイリナはゼノヴィアの手を掴み、引きずって連行したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たっだいま〜♪、ようやくゼノヴィア見つけたよ〜、あわやゼノヴィア悪魔の眷属になる気だったから危機一髪って所だったけど」

 

「おいイリナ、ここは何処だ?何故私はここに連れてこられた」

 

そんな疑問をイリナに聞くと同時に、奥からアーシア、夜宵両名が現れた。

 

「なっ!?アーシア・アルジェントと……貴様は!?どうしてだ!」

 

「どうしてって……私がここでお世話になってるから、それにゼノヴィアもお世話になるから」

 

「は、ハァ!?何故だ!何故そうなったのだ!」

 

そうイリナに問い詰めようとしたゼノヴィアだが、その答えをアーシアが答えだした。

 

「それはですね、私が夜宵ちゃんにお願いしたんです、イリナさんとゼノヴィアさんをここに住まわせて欲しいって」

 

「いやぁ〜私も聞いた時ね、仰天したわよ、まさか命を奪おうとした相手にこうして言ってくれるなんてさ」

 

そう言って笑いながら答えるイリナ、まさかの事にゼノヴィアは驚愕の表情でアーシアを見つめる。

 

「……未遂になったとはいえ、私はお前を殺そうとしたのだぞ?何故それをお前は……」

 

「……放おっておけなかった……ただ、それだけですよ」

 

そう言って聖女の様な笑みを浮かべるアーシア。

 

「……どうやら私は勘違いをしていたらしい、……アーシア・アルジェント、貴様は魔女ではない……誰よりも聖女だ」

 

「やめてくださいよゼノヴィアさん、それに私のことはアーシアって呼んで欲しいです」

 

「分かった、……それにしても何故貴様は私とイリナの入居を許したのだ?」

 

そう言って疑問を夜宵にぶつけるゼノヴィア。

 

「……私は貴方がアーシアを殺そうとした事、許したつもりはない、けど……アーシアのお願いは……断れなかった、ただそれだけ……」

 

「そう……なのか?」

 

「ま、そう言う事よ、さぁゼノヴィア!これからお世話になるのよ!二人に挨拶挨拶♪」

 

そう言って夜宵とアーシアの前に押し出すイリナ、二人の前に出されたゼノヴィアは、少し恥ずかしそうに言う。

 

「こ……これからよろしく頼むぞ」

 

「はい!よろしくお願いしますね!」

 

「……因みに私の名前は寶月夜宵……よろしく」

 

こうして、一連の事件は本当の終わりを告げたのであった。

 

第三章 完

 

 

 




はい、ってことで夜宵ちゃんの仲間にイリナ&ゼノヴィア両名が加入!因みに二人はアーシアにお願いされて家に入居させたので、夜宵ちゃん判定でまだ信頼できる仲間と認定されていないので、身代わり人形の存在は隠しています。(特にゼノヴィア)そして次回は四章ではなく幕間を挟みたいと思っています。

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では次回にてお会いしましょう!

現在非登場の0期生、3期生、1期生の武将の霊、及び超越地蔵は?

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