寶月夜宵(偽)による、人外マスターの道   作:ホーンベアーmk-lll

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はい、第四章2話です、どんどん物語は進むので是非お楽しみに……では、本編をご覧下さい


三十一話

「それで?何か言い訳ある?」

 

アーシアの護衛として駒王学園に転入したゼノヴィア・イリナ、リアスとの会談を終えて帰宅すると、そこに待っていたのは明らかに怒っている顔をしている夜宵であった。現在二人はリビングにて正座をさせられており、冷や汗もかいている、アーシアはその場でアワアワしている。

 

「……朱乃から今回の件について聞いている、何故入部した?メリット何てないはずだが?」

 

そう言って二人を睨む夜宵、数秒後ゼノヴィアが震えながらも答える。

 

「そ、それはだな?入部しておけばいちいち彼奴等が放課後の時に来るのもな……しかも赤龍帝に至っては同じクラスだし……」

 

「それに、入っておけば彼女等の監視もしつつ護衛もできるかなぁ〜って……」

 

「だけど常にリアス・グレモリーの射程内にアーシアを置くことにもなる、二人共知ってるよね?悪魔は欲しいものは何が何でも手に入れるって……もしかして、卒業生を持ってるからって気が緩んだ?」

 

「「うっ」」

 

核心をつかれたのかその言葉でしゅんとしてしまう二人の様子をみてため息を吐きつつもテーブルに置いてあった紙とペンを持ってきた。

 

「……まぁ、過ぎたことをこれ以上咎めても時間の無駄、それなら今後私達が行うべき行動を考えるべき……後まだ二人は正座」

 

そうして正座している二人の近くに折りたたみ式のテーブルを置き、その上に紙を置く、その紙にペンで何かを書き始める。

 

「今の私達が置かれている状況は、コカビエルを捕縛したことで恐らく三大勢力のトップに興味を持たれた可能性が高い。そして自分達の陣営に私を取り込もうとすると思う。」

 

「……まぁ、コカビエルは堕天使幹部だからな、古の大戦にも生き残っているし」

 

「そんな大物を倒し、尚且つ捕獲したなんて興味を持つなって言われる方が酷よ。しかもどの陣営にも所属していないとすれば誰だって取り込もうとするわよ」

 

「……続ける、当然私はどの陣営にも所属しないし、する気もない。だが、三大勢力の奴らはそんなのお構いなしに勧誘するだろう……だから」

 

「……だから?」

 

ゼノヴィアがそう問うと、夜宵は数秒黙った後こう答えた。

 

「だから…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、オカルト研究部では少し事件があった。どうやら堕天使総統であるアザゼルが、赤龍帝であるイッセーに接触したと言うらしいその事を聞いてリアスは激怒、そんな様子をゼノヴィア・イリナ・アーシアは朱乃が淹れた紅茶を飲みながら見ていたその時であった。突然部屋に転移魔法が現れ、そこから二人の人物が現れた。

 

「しょうが無いよ、アザゼルはそういう男なんだからね」

 

「お、お兄様!?」

 

「ま、魔王様!!グレイフィアさんも!」

 

そう、そこに現れたのはリアスの兄であり、魔王であるサーゼクス・ルシファーとその眷属女王グレイフィア・ルキフグスであった。その場に居た全員が魔王の登場に驚く中、ゼノヴィアとイリナはアーシアを守るように移動し、カバンの中から御霊と花魁をいつでも召喚できるようにする。

 

「ハハハ、警戒し過ぎだよ、私は別に君達に危害は加えないから、安心して欲しい。」

 

そうたしなめるように言うザーゼクスであるが、二人は警戒しながらいつでも召喚できるようにする。

 

「う〜む、これは相当嫌われてるね…まぁ、元々教会の戦士だからね、仕方ないか…、じゃあ目的を済ますとするかな」

 

その後、サーゼクスの目的はどうやら数日後に行われる授業参観の事についてだったらしく、リアスに何故言わなかったんだと言っていた。リアスも仕事について彼に持ちかけ来ないようにしていたが、驚きの事がザーゼクスから発せられた。

 

「それなら心配いらないよ。これも仕事の内なのでね」

 

「え?」

 

「三大勢力のトップ会談を、この学園で執り行おうと思ってね」

 

その言葉にその場に居た全ての人物が驚く。勿論、ゼノヴィア・イリナ・アーシアもだ。誰もが思った、そのような大掛かりな会談で、一体何を話し合うというのか。

 

「まずは先日のコカビエルの一件、その後は三大勢力の和平について話し合う予定だよ。もはや戦争をする意味も、その力も無い各勢力が、いつまでも睨み合いでは何も解決しないからね。ならばいっそ和平を結び、今後の技術協力などで交流を深める事で各勢力と共に手を取り合いながら発展していく方が建設的だろう?」

 

先代魔王全員と、多くの最上級、上級悪魔を失った悪魔側。聖書の神と、多くの上級天使を失った天界側。トップこそ失わなかったものの、多くの戦力を失った堕天使側。いつまでも無意味な睨み合いをしていないで、未来を見据えた協力関係を結ぶというのは確かにトップ達にとっては未来を見据えるいい考えである。そう話したザーゼクスは、ここでアーシア達に目を向けた。

 

「その会議の際、君達と、コカビエルを捕獲したっていう少女を我々と同じテーブルに座らせたいと思っている。君たちには彼女を説得してほしいんだが……」

 

「わ、私達がですか?」

 

「そうだ。リアスから話を聞く限り、その少女は私達魔王に匹敵する人外をいくつも使役しているって聞く、それだけならまだ信じられないと思ったけど、先日のコカビエル捕獲、これで確信に変わった。だから、一度その子と話をしてみたくてね……お願いできるかな?」

 

そう言ってお願いをするサーゼクス、そうしてゼノヴィア・イリナ両名は暫く話したあと、こう話した。

 

「……分かりました、彼女に交渉はしてみます、出るかは彼女次第ですので」

 

「それだけでも聞けてよかったよ……じゃあ私は帰るとしよう……じゃあねリーアたん授業参観で会おう」

 

そう言って二人は転移魔法で帰っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………良かったのですの?勝手に会談出席の交渉を取り付けて、夜宵さんまた怒りますわよ?」

 

オカルト研究部の活動が終わり、珍しく残った3人に朱乃はそう質問する。

 

「大丈夫だ、問題はない……しかしこうも偶然的に三大勢力のトップと会談が、出来る機会に恵まれるとはな」

 

「…………どうゆうことですの?」

 

そう疑問をぶつける朱乃、そうして帰ってきた答えは…

 

「つまり……

 

 

『だから、三大勢力のトップに対し、私達との同盟を取り付ける……いや、取り付けさせる……しかも、こちらが圧倒的にメリットのある同盟を』

 

そう答えた夜宵の髑髏目は、赤く輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、夜宵ちゃんまさかの三大勢力に対し圧倒的にメリットのある同盟を取り付ける宣言、どうやってそんな事を行わせるんですかねぇ……

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では次回にてお会いしましょう!

現在非登場の0期生、3期生、1期生の武将の霊、及び超越地蔵は?

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