寶月夜宵(偽)による、人外マスターの道   作:ホーンベアーmk-lll

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今回であの男の娘が登場します!それでは本編をご覧下さい!


三十二話

サーゼクスとグレイフィアがオカルト部に来訪してから翌日の放課後、ゼノヴィア・イリナ・アーシアの三名はいつもの部室ではなく、旧校舎の奥にある立入禁止の部屋、通称開かずの扉(イッセー命名)の前に来ていた。何故ここに居るかというと、実はこの部屋にリアスの眷属が一人……僧侶の駒を与えられた者が封印されていると言うらしい。

 

「封印とは穏やかではないな、貴様が制御しきれない奴が中に居るのか?」

 

ゼノヴィアがそうリアスに問うと、リアスは首を横にふる。

 

「違うわよ、本人は至って良い子よ……ただ、持っている神器が強力だから、お兄様の命令でここに封印していたの」

 

ただし、ずっと部屋の中に入れておく訳ではなく、夜になり校舎に誰も居なくなれば外に出る事は出来るようにしているらしいのだが、中に居る人物はどうやら外に出られる時間であっても外出しようとしないのだとか。

普段はネットを使って依頼を受けるという形で悪魔の仕事もしていたのだが、今回サーゼクスの命によりリアスの実力も上がったという事で封印解除……つまり部屋の外に日中でも出して良いという事になったのだ。

 

「ギャスパー! 居るんでしょ? 入るわよー!」

 

リアスが中の人物に呼びかけた。どうやら中に居る人物の名前はギャスパーという名前らしい。

 

『い、嫌ですぅううううう! お、お外には絶対に出たくありませんんんん!!!』

 

部屋の中から可愛らしい声が聞こえてきた。どうやら声からしてギャスパーとは女とまだ出会ったことのないアーシア・ゼノヴィア・イリナ・イッセーは判断した。

だがしかし、言っている内容は実に……ニートそのもの。いや、仕事はしているので引き篭もりとでも言えば良いのか。

 

「埒が明かないわ……取り合えず入るわよー!」

 

ベリッという音と共に「KEEP OUT」のテープを剥がしたリアスは扉を開いて中に入る。すると同時に……。

 

「いやああああああああ!!!」

 

ギャスパーと思しき少女の悲鳴が響き、部屋の外までダイレクトに聞こえてきた。

 

「…………何故こんなにも叫んでいるのだ?」

 

「ギャー君は対人恐怖症」

 

「しかもこれ前よりも酷くなってますわねこれ」

 

「……それなら増々封印とか逆効果だったんじゃあないの?」

 

引き篭もりは時間が経てば悪化するという典型だった。取り合えず全員が部屋の中に入ってみれば、随分とファンシーな、いかにも少女趣味という部屋の中央で困った顔をして額に手を当てているリアスの姿だけがあり、ギャスパーらしき人影はどこにも無い。ただ、その足元にはこれ見よがしに棺桶が置かれており、明らかに中にギャスパーが隠れているというのは明白だ。

「はぁ……取り合えず新しい子にも紹介するから開けるわよ」

 

全員が部屋に入ってきたのを確認したリアスは、無理やり棺桶を開く。すると、先ほどと同じ悲鳴が中から響き、同時にその声の主が姿を表した。薄い金髪に赤い瞳の小柄な少女、駒王学園の制服を着た美少女と呼ぶべきこの娘がギャスパーなのだろう。その姿をみたイッセーは興奮していた。たが、その次の瞬間、リアスの口からイッセーにとっては絶望の言葉が、吐かれた

 

「あ〜、イッセー?申し訳ないんだけど、ギャスパーは男よ?」

 

「…………え?」

 

イッセーの長い静寂から、彼の今の感情を表している、何を言っているんだと自身の主に怪訝の目を向けるそれはアーシア・ゼノヴィア・イリナも同じである、だが、更なる追撃がリアスの口から開かれる。

 

「紹介するわ4人共、この子は私の僧侶で名前はギャスパー・ヴラディ。駒王学園一年生で、正真正銘の男の子よ」

 

「…………そ、そんな…………そんなバカなぁーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

ギャスパーが男だと認識した瞬間、イッセーの心の絶叫が旧校舎に響き渡る、そして叫んだ後彼は力尽きたように膝をつく。

 

「……まさかあの見た目で男だとは……」

 

「ね、私も男の娘とか初めてのみた……」

 

「か、可愛いです〜」

 

アーシア達もギャスパーが男だという事に三者三様の反応をしめす。そしてそのギャスパー本人は、涙目でこちらを見ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、夜宵はいつものバーの、奥にある個室にて、座って飲み物を飲みながら誰かを持つようにしていた。そして彼女の居る個室に現れたのはKであった。

 

「よぉ、クレイジーロリ、待たせたな。聞いたぜ〜?お前あのコカビエルを捕獲したんだってな?」

 

「……流石、情報収集能力は随一のK」

 

「ま、これが俺の仕事柄だ、ブローカーというもの、情報は命だからな」

 

そう言ってKはテーブルに持ってきていたスーツケースをのせる。

 

「で、ほら遂にお前が頼まれてた例のブツ、届いたぜ」

 

「……!遂に見つけたの?」

 

「まぁな……しっかし苦労したぞ?なんせこれは見つけたと思ったら教会に厳重に保管されてたからな……盗むのも一苦労だったぜ…一体何人教会に俺の部下派遣したことか」

 

そう言ってため息を吐くK、どうやら相当ブツの事で疲れているようだ。

 

「で?これどうするんだよ?お前が使うにしてはサイズでかいだろ?」

 

「…もちろん私は使わない、使う子も決まっている」

 

「そうかよ……じゃあ取引だ、頼まれた時に報酬は1000万って俺はいったが…1000万じゃあ今回の取引成立できねぇ、こっちの割に合わねぇからな」

 

「そう言うと思った……なら、3000万でどう?」

 

「……オッケー、取引成立だ、金は後日持って来い、これはおいておくからな……じゃあ今日はこれで帰るわ」

 

「うん、ありがとうK、お陰で助かった。」

 

そう言ってKはバーから出ていった。そして夜宵はスーツケースの中をみる。

 

「……これであの子の本来の実力、ハッキリとできる」

 

そう言って夜宵も帰宅するためにスーツケースを持ちバーを出ていった。

 

 

 

 




遂に登場男の娘ギャーくん!神器の性能は次回にて……そしてKとの取引で夜宵が手に入れた物とは?……
誤字報告お待ちしてます
感想評価どんとこい
では次回にてお会いしましょう!

現在非登場の0期生、3期生、1期生の武将の霊、及び超越地蔵は?

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