視界が上下反転し、空中で回転する
直後私は頭から階段に落ちて下の階の踊り場まで転がり落ちた
「ぐぁっ」
完全に予想外だった
私は艤装を展開して衝撃を緩和することもできないまま
おもいっきり床にたたきつけられた
肺にたまった空気が強制的に吐き出され、肺の空気がなくなりむせる
「ごっごほっげほっげほっ」
カツカツと、階段を降りる音がする
おそらく、あいつらだろう
わたしに対してこんなことをする奴なんてあいつらしか
私がそう思考していた時だった
おなかを思いっきり蹴られ口から血を吐き出す
廊下の端まで吹き飛ばされ壁に当たり左肩からごきっと、何やら嫌な音がし激痛が走った
「!?」
本当に痛いとき、人は痛みにあまり声に出ないというが、本当にそうなのだろう、
私は声にならない悲鳴を上げ
そのたいせいのまま壁にもたれかかりどしんとしりもちをつく
「あっごめ~ん、足がすべちゃった、ゆるしてね」
「・・・・」
足がすべちゃったのではなく故意だというのはどこからどう見ても、誰から見てもわかることなのだが、
私はこいつに逆らうことができない、
なぜなら
「....へんじは?」
手元に持っているリモコンを私に見せつけ私を睨みつけながらそう言ってきた
「....はい」
それを見せられた私は、そう返事するほかはなかった
私が俯きながらそう返事をすると
私の反応に満足したのか、今さっきの声がウソのように笑顔になり
「今日の演習頑張ってねぇ~~wwww」
そういって去っていった
くそっつ
私は口から零れ落ちる血を制服の裾で拭う
白い制服の裾が少し赤く染まってしまったが、この際しょうがない
気にしないようにしよう
「いった~....」
私は左肩をおさえ、壁に体重を預けながら立ち上がる
左肩の関節でも外れたのだろう、だらんと肩から力が抜けたように、ぶらんとなっていた
「....医務室に行くか」
私は誰もいない廊下で一人そう言葉を媚びして医務室へと歩みを進めた
~???side~
「いや~あいつ、思ったよりも耐えるなあ」
私は廊下で一人歩きながらそんなことを口に出した
「あいつ、本当に生意気だし、マジでむかつく、なんなん?あいつ」
祥鳳をつぶしたと思ったらこうだよ、ほんっとうについてないなぁ私
私が長年コツコツと築き上げた撃沈スコアをすぐに超えるし
なんか初期建造艦の私より早く秘書艦に任命されてるし
本当にむかつくんだけどあいつ
ま、それもそろそろ終わりか
私はそういって鎮守府本棟から一番遠い旧鎮守府棟の第Ⅲ倉庫の扉を開けた
あいつ、この光景を見たらどんな表情になるのかなぁ?
その時が非常に楽しみだ!
~瑞鳳side~
「いたっ!ちょっとまって!いたい!いたいから!」
「そんなに叫べるなら元気じゃないですか!」
目の前の妖精....通称、医務妖精さんはそういいながらも私の肩をひねる動作をやめない
「少し痛くなりますけど我慢してくださいね!」
「えちょ!!!!」
直後ものすごい激痛が全身を駆け巡り、肩からがくっと音が鳴った
「治りましたよ、動かしてみて下さい」
医務妖精にそう言われ渡井はベットから体を起こし、肩を回してみた
「あっ治ったわ」
全然痛くないし肩の可動域も上がったような気もするしマジでよかった!!!!
「ありがとうございますぅ!」
「おう、どういたしまして」
医務妖精は私の肩に飛び乗って満面の笑みを浮かべながらそう言った
いやマジで謎に貫禄のある妖精だ
笑顔もかわいい
いつからいるのだろうか
ま、そんなことはどうでもいい早くいかねば演習大会予選が始まってしまうのだ!
私はそう考えながら時計を見る
あっよかった、まだ30分余裕がある
「それじゃあ医務妖精さん私第一演習場に行ってくるから」
私はそういって医務室を飛び出そうとしたのだが
「おいマテ瑞鳳、これもってけ」
医務妖精はそういって何やら小さいドラム?を二つと、バケツ携行缶を私に渡してきた
「あれ?このバケツは?」
私がそう聞き返すと
「いいからもってけ!餞別だ!後で開けるんだぞ!」
医務妖精は顔を真っ赤にしてそういってきた
そんな医務妖精の表情に私は思わず顔をほころばせながら
「ありがとう」
そういって医務室を走り出ていった.....」
∼医務妖精side~
「はぁ」
私は医務室で一人、扉の前でそうため息をこぼした
「あいつ、ようやく笑ったな」
ここのところ何やらやつれていた様子だったから、あんなにかわいい表情で笑ってくれて非常に良かった
我ながら柄じゃないことをしてしまったが、あいつの笑顔を見れたからまあいい
「,,,,,,それにしても、演習大会予選,,,,か」
正直嫌な予感しかしない
毎度毎度あいつが優秀な艦娘を意図的に消していくからな
今回も絶対にあいつを蹴落としていくだろう
「はぁ.....」
深いため息をこぼす
私も初期の初期から、海域がすべて解放され、もう一度奪われる前からこの世界に存在し、長年全線で戦ってきた身ではあるが、あいつのような艦娘は見たことがない
建造初日でクソ提督からのいじめを回避し、しっかりと生き残る
しかも夜戦で全大規模作戦時の主力艦隊を一隻で壊滅させる
それからも次々と戦果を挙げ
戦艦レ級を単騎撃沈
空母棲鬼を単騎撃沈
ネームド艦隊をも単騎で撃沈させる
しかも航空戦ではなく白兵戦で撃沈させてるというのだからすごいな
姉の祥鳳をも超える戦果を挙げている瑞鳳
表面的に見れば姉の死からは立ち直っている様子だが、
心の中では全然立ち直れていない
悲しさ、絶望をナニカ別のもので無理やり埋めているだけ
見ないようにしているだけだ
だからこそあいつの精神は不安定で怖い
時たまに見える狂気的な部分
それがあいつの違和感を感じる部分だが
まぁ、仲間がいる限りまだ大丈夫であろう
精神面ではまだ不安を感じるが、戦闘面では全然問題はないだろう
あいつ、強いし
おそらく鎮守府予選もしっかりと勝ち上がっていくだろう
私は陰ながら瑞鳳のことを支えるだけだ
ま、頑張れよ
瑞鳳と
・・・私の大切な教え子たちよ
~瑞鳳side~
「あっぶな」
今現在時刻はマルキュウサンマル
開会式は昨日の時点ですでに終わっているため、もうすぐに第一試合が始まる
私の第Ⅲ艦隊はもうすでに第一演習場についており、相手艦隊である第Ⅱ艦隊ももうすでについている
「瑞鳳、遅いですよ」
「ごめん、少し遅れたわ」
私はそういいながら第Ⅲ艦隊のもとへ駆け寄り、桟橋を降りて海面へ飛び込んだ
「マ、五分前だからいいんだけど」
「旗艦なんだからしっかりするでち」
「ごめん、」
私は仲間たちに謝り列に並ぶ
艤装の最終チェックは医務妖精にしてもらったため大丈夫
妖精たちも大丈夫そうである
水龍天花も全然問題はない
弾薬も十分
そういえば医務妖精からもらったやつはなんだ?
私はそう考えおもむろに腰のベルトに引っ掛けていた小さいドラムを引っ張り出しふたを開ける
すると中から出てきたのは
「弾薬?」
そう、予備弾薬が入っていた
と?なると
もう一つのドラム缶のふたも開けようとした瞬間
「....整列」
その言葉が聞こえた瞬間私はドラム缶をベルトに引っ掛け固定し、整列する
「...これより演習大会鎮守府予選第一試合を始める、」
気をつけ、礼
宜しくお願いします!
お互いに礼をする
そしてお互いに位置に着く
....モニターを見てお互いに位置に着いたのを確認する
直後
「試合、はじめっ!!!!!!」
直後試合開始の号令がかかり、鎮守府予選第一試合が始まった
「第一戦速で日向は電探警戒、照月は対空警戒、ゴーヤは現状待機、龍鳳は直掩機と索敵機をだして対空警戒、私は索敵を行います」
「「「「了解」」」」
龍鳳は直掩機を出し、ゴーヤは潜水し、水中で攻撃準備を整えながらついてくる
私は装備の中から彩雲の矢を選び、その矢を弓につがえる
「三六五空順次発艦始め!」
私はそういって矢を空へと放つ
直後、矢が燃えながら姿を変え、彩雲4機に姿を変え空中できれいな編隊を組んだ
自慢の誉二一型のエンジンを唸らせ、急上昇していき......!!!!
....やがて、その姿も見えなくなってしまった
索敵網は3段構えをしている
まず私の彩雲2機による航空索敵、それから日向の電探による対空警戒+龍鳳の索敵機による航空索敵そして最後に彩雲1機による航空索敵
それぞれ距離25000 距離15000 距離2500
敵艦隊を発見した後はそれぞれ空中で円を描くようにして索敵をしてもらっている
そして最後に遠方航空索敵、に私の彩雲1機
いつも最終的に一番最初に敵艦隊を発見し、敵艦隊の情報、行動を逐一伝えてくれる
彩雲航空隊隊長”あや”が操る彩雲航空隊の一番機
毎回毎回敵に気づかれづに索敵を続けられるのはすごいと思うしよく電探に引っかからないな~と思ってます
いつも助かってます!
彩雲航空隊のみなさま!
今回も頼りにしてますぜ!
私は彩雲が飛んでいったであろう雲一つない空に向かってそう願いを込めて感謝を伝えた
この戦いに勝つという願いも込めて
投稿が遅くなってすいません!
今回のお話はいかがだったでしょうか?
面白かったなら幸いです
今回は戦闘描写がありませんが、次回からはある予定なのでお楽しみに
次回の投稿は一週間以内には投稿したいと思ってます!
それではまた次回!
感想、評価お待ちしております!
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