投稿が遅くなり申し訳ございません
これからも投稿頻度が落ちると思いますがお許しください
演習大会決勝戦は次回で最終回を迎える予定です。
それでは、どうぞ!
~九九艦爆艦爆隊隊長づほside~
私たちは先程、敵艦隊を攻撃するために母艦から発艦し、今現在高度6000mの空を飛んでいる
「周囲に敵機は確認できないな」
「そうですね、」
私の独り言にそう反応を返してくれたのは後部銃座に座っている搭乗妖精である”えみ”だ
えみは、だいぶ初期から私の相棒を務めてくれている、非常に優秀な乗組員でかなり腕の立つ古参勢だ
「それにしても、九九艦爆に乗っていると、あの時を思い出しますね」
えみはそういってとあるモールス信号の発信音を鳴らした
・・-・・ ・・・ ・・-・・ ・・・ ・・-・・ ・・・
これを見て分かる人はわかるだろう、そう、太平洋戦争開戦の合図となったトラトラトラだ
「懐かしいな、あの時は私もまだ新兵だった」
私は周囲を警戒しながら当時のことを思い返していた
「先輩についていくので必死だたなぁ....」
懐かしい、あの時は本当に大変だった、毎日が非日常で、新鮮だった
そして、あの時初めて私は人を殺した
爆弾を投下するレバーがいつもよりも数倍重く感じられた、今だったらわかるがあれは人の命の重みなんだろう
あの人たちにも家族がいただろうに、申し訳ないことをしたと今でも思っている
それから終戦まで私はずっと艦爆乗りとして瑞鳳に搭載され続けた
かのの大戦時の経験は今でも生きている
正直あの時の自分はどうかしていたと思うし、最後のレイテ沖海戦も失敗に終わった
だが、またこうして日本を守ることができている、日本がまだ存在している
ならば全力を尽くすのみだろう、たとえこれがただの演習だとしてもだ
「...実弾だしわざと手を抜くというのも性に合わない、艦娘には悪いが
我々の航空隊の錆になってもらおうか」
私がそう独り言をこぼした瞬間
「隊長、敵艦隊発見しました、一時の方向 単縦陣で航海中....彩雲の情報と一致します」
「わかった、それじゃあ全編隊に通信をつないでくれ」
私はそういいながらエアブレーキがしっかりと作動するか確認する
(よし、エアブレーキはしっかりと作動するな、爆弾もしっかりとついている、現在高度は6500、
敵艦隊にはまだ気づかれていない....はずだ)
「隊長通信繋げました」
わかった、私はそういって機体速度を固定し、全編隊に音声通信をつなげた
「...一時の方向に敵艦隊発見艦爆、艦攻隊はこれより攻撃を開始せよ、艦戦隊は直掩を頼む。全機攻撃はじめ!」
「「「「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」」」
私がそう命令すると僚機は一斉に行動を開始した
「これより急降下爆撃態勢に入る、えみ、宜しく頼むぞ!」
「了解です!」
私はそう笑みに行って操縦桿を思いっきり押し倒し、敵艦隊へ向けて急降下爆撃をするのであった....
~第零特主艦隊side~
僕は零特主艦隊所属の時雨だよ。
今現在僕たちは第Ⅲ艦隊からの第二次攻撃を防ぐために周囲警戒を行っていた
僕たちが所属する第零特主艦隊は、今年も演習大会鎮守府予選を順調に勝ち上がり、ついには決勝戦まで進んできた、昨年までは第零特主艦隊VS第一艦隊という構図が見られたのだが、今年は違った
「第Ⅲ艦隊....ねぇ」
準決勝で第一艦隊と当たり、見事勝利した稀有な艦隊
そして元第零特主艦隊旗艦祥鳳の妹である
瑞鳳は去年の12月31日、通常建造で建造された通常建造艦だが、戦果は驚くべきものだった
初出撃で深海棲艦のネームド艦隊を単騎撃破
続く大規模作戦では深海棲艦最強とも呼ばれる戦艦レ級と対峙し、その戦いを勝利している
.....正直、通常建造艦で、着任してまだ2か月でこの戦果、正直に言って異常だ
確かに新編成された第Ⅲ艦隊には最古参組である龍鳳や日向、照月などが所属するが、それを加味したとしてもこの戦果は異常である
そして、最近になって第Ⅲ艦隊には
正直、ただ潜水艦が艦隊に追加されるだけなら特に問題はなかった、だが問題なのは追加された艦娘が伊五十八だということだ、あの艦娘は今やもう数少ない初期建造グループ、しかも第一建造艦だ
第一建造艦は、原初の艦娘ほど力は持っていないものの、、この10年間ずっと深海棲艦と戦ってきた他の艦娘には持っていない、実力、経験があり相当な手慣れだ
正直に言うと厄介である
と、僕がそんなことを考えているときだった、
直後、対空レーダーに複数の機影が映った
!?!?
レーダーに反応があることは特段問題ない、問題なのはなぜ距離が1500まで近づかれるまで気づかなかったことだ
此方はSGレーダー積んでいるんだぞ!
なぜ気づかなかった!?
「!?対空警戒を密にしてください!」
僕は心の中で少し焦りながらも旗艦に向けて言葉を発した
僕がそう考えている間にも視線の先には瑞鳳の攻撃隊であろう旧式の九九艦爆がこちらへ向かって急降下をしていた
「全艦回避行動!」
鳳翔さんがそう命令を出し、全艦は一斉に回避行動をとった
そして冷静に伊勢さんが弾種三式弾を装填し空へ向けて主砲を発砲した......が
九九艦爆は一機たりとも落とされていなかった
「!?」
化物かあいつら!?
なんで空中で爆発した三式弾の破片をすべて回避できるんだよ!
僕はそう考えながらも回避行動道をとりながら対空機銃で此方へと近づいてくる艦載機へ向けて攻撃を放っていた
ありったけの弾薬を使用し周囲に弾幕を張る
だが、いくら弾幕を張っても敵機は落ちない、むしろさらに勢いを増してこちらへ突っ込んでくるではないか!?
なんでだ!?
あいつら頭おかしいんじゃないか!?
僕は頭の片隅でそんなことを考えながらも体は冷静に動くようで自分でも驚いてしまうくらい淡々と訓練と同じように敵機へと対空砲火を浴びせ、回避行動をとっていた
敵機が上空へ反転し直後何やら黒い塊がこちらへ向かって落ちてきた
「っ!」
僕は旗艦出力を最大にし、回避行動をとった
直後今さっき僕がいたところを爆弾が通過し、水中で大爆発を起こした
次々と爆弾が海面に落ち、僕らの周囲に水柱が上がる
「痛っ!」
「ぐっ!?」
そんなさなかだった、後ろからそう悲鳴が上がった
僕は左舷からやってくる雷跡を避けながら後ろを振り返る
僕の目線の先には爆弾による航空爆撃を食らった様子の伊勢と冬月がいた
「大丈夫!?」
「問題ない、小破だ」
伊勢は僕の質問にそう言葉を返しながらも苦悶の表情をしている
そりゃそうだ、今回は実弾演習、普段使っている演習用航空250㎏爆弾ではないのだ
実際に火薬も入っており、爆薬が入っている
それが艤装付近とはいえ、布一枚越しで爆発したのだ、痛いに決まっている
「冬月は?」
「....問題ないです、航行、砲撃システムに問題はありません」
冬月は言葉ではそういっていても表情は伊勢と同じで少し苦悶の表情を浮かべている
冬月は伊勢と違って爆弾の直撃を受けたわけではないものの、海面で爆発した爆弾の破片が当たったらしく、生身の肉体部分が少し焦げている
いくら艦娘の艤装に痛覚を和らげるシステムがあるとはいえ、肉が焦げるのは痛いだろう
「そう、」
僕はそう言葉を返し、目の前を向いた
直後鳳翔の艤装艦橋からモールス信号の音が聴こえてきた
「偵察機から入電、敵艦隊発見、 2時の方向 距離19000 単縦陣で航海中、」
直後、艤装の内線からそんな情報が入ってきた
「伊勢さん、弾種零式弾、砲撃をお願いします、駆逐艦の皆さんは潜水艦の警戒を、他の皆さんは対空警戒を、私と龍驤ちゃんは航空攻撃をお願いします」
鳳翔さんが私達の方を向いてそう指示を出した
「「「「「了解」」」」」
僕らはそう返事を返した
伊勢さんは艤装の砲撃システムと連携をしながら砲の微調整を行い
直後、爆音が4度あたりに鳴り響いた
伊勢さんが砲撃を開始したのだ
爆音を鳴り響かせながら伊勢さんが装備する試製35.6㎝三連装砲が咆哮を上げ鉄の塊を勢いよく射出する
それから数秒後、遠くの水平線が少し明るく光ったような気がした
鳳翔さんの方をちらりと見ると、ちょうど艦載機を発艦させ終えたところのようで、少し視線を上げるだけで鳳翔さんの航空隊所属機である零戦21型 天山一二型 彗星一二型(六三四空/三号爆弾搭載機) がきれいな編隊を組んでいるのが確認できた
龍驤も航空機を発艦させたようで、紫電改二 流星改 彗星一二型甲が空を飛んでいた
僕も対潜警戒に戻るかな
僕はそう考え、対潜警戒に戻るのであった......
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