宇宙人と地球人と自由人 作:トラブルメイカー
──俺は綺麗な星空の下を歩いていた
辺りは夜の闇に覆われ空には満天の星が輝くような時間。最近始めた散歩だがこの時間が何気に気にいっている。
それにしても今日も楽しく、そして幸せな一日だった。
学校の階段を登ってる最中に前の方にいた女子生徒を下から見上げたらそこに広がるエデンの花園。
その女子生徒が足を滑らせ、倒れてきたとこをキャッチ。地面に自分ごと落ちて背中を強打し痛かったが抱きしめた拍子にたわわなメロンを掴むラッキーイベント。
"ハレンチな!"なんてビンタされたが手には幸せが広がる感触が詰まっていたので問題は無い。
さらに昼休みに屋上で休んでいたらやってきた"3人組女子"。
おほほおほほと笑うお嬢様。高らかに笑っていたが横になった俺はそのお嬢様の秘密の花園がちょうど見えていた。
サイドに控える2人の女子も同様。
だが、このままいいものを見させてもらったことに対して何も返さないなどという不義理をこの俺が働かせるわけが無い。
しっかりと"いい柄だね"と褒める紳士的な一言を言ってあげるのだ。
その後、お2人からは左右にビンタが、残り1人からは脳天に竹刀を振り下ろされたが問題はない。
こんなことが幼なじみと一緒にいると何故かよく起こる。俺はいつでもバッチコイなのでこれからも幼なじみとは仲良くしていきたいものだ。
朝のニュースの星座占いのコーナーでも堂々の1位。
貴方に潤いのある1日になるでしょうと天啓を受けたが……確かに心が潤う1日だった。流石だ。これからも俺に幸運を運んできてくれ。
まあ、掃除機に気をつけるようにということも言われたが……これに関してはよく分からんな。まあ嫌な言葉は聞かないに越したことはない。
俺の耳は都合がいいからな。良いことだけにしか耳を貸さない。貸したくない。
さて、そろそろお家に帰ろうかしら。
公園を突っ切って近道を"ゴズンッ!"…………何事?
なんか目の前にトラックが墜落してきたんだが?今日の天気は晴れ時々トラックだったっけ?
「邪魔しないでもらおうか、地球人」
んー?トラックよじ登ってトラックの先を覗いてみたら………なんかコスプレ女を引連れた幼なじみがスーツの男2人に追い詰められてるぞ?
てかしっぽ生えてね?なんかの撮影?
……マジかあ、幼なじみが俳優デビュー?サイン貰わなきゃ。
「そ、それ以上近づくんじゃねえ!ツバかけるぞコラァ!!」
果たしてそれは攻撃になるのかな幼なじみよ。
だから昔から筋トレをしろと言っていたのに。筋肉をつけろ。パワーこそ力だ。
「……いい加減おやめ下さいララ様…!家出などは…!」
ふーん、家出ねえ。思春期だねえ。青春だねえ。
「やーよ。私もうコリゴリなの。後継者がどうとか知らないけど毎日お見合いばっかり」
お見合い?その歳で?
……たまげたなあ。
「しかし、これはお父上の意思なのです」
「パパなんて関係ないもん」
あ、なんか携帯取り出した。
ポチポチして……ポリスメンでも呼ぶ?呼んじゃう?
と思ったら、巨大なタコが出てきた。
………ふーむ。
帰るか
なんか危なそうだし。帰ろ帰ろ。
幼なじみ?ああ、あいつなら良い奴だったよ。
来た道を戻りましょ戻りましょ。
さて、家に帰って課題でもやろうか「それ!吸い込んじゃえ!」……え?
振り返るとそこにあったはずのトラックが無くなっていた。
なるほど……、
『乙女座の貴方は掃除機に気をつけましょうね』
……これのことか。
あのデカタコが吸い込んでんのね。
怪獣か妖怪か化け物か、はたまた宇宙人か知らないけど……、
逃げるんだよォォォォ!
あ、幼なじみが吸い込まれた。
可哀想に。お前のことは忘れるまで忘れないぜ。
走って公園を飛び出す。
吸い込む力が強かったが俺の脚力ナメンナヨ。
息を整えお家に向かってレッツゴ"ボンッ!!"
………………。
公園が爆発した。なんてこったい。
………………………ふぅー。
頑張れよ幼なじみ!生きてることを願うぜ!そんじゃ!