古代王者恐竜キング 暁の始祖竜   作:あーくこさいん

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後編

剣竜

「えっ?明日の夜の便しかない⁉︎それじゃダメなんだよ!今すぐエジプトに行きたいんだ!何とか頼む!」

 

夕食を食べ終わったカナはエオちゃんと共にDラボに向かい、集合したDキッズ達。

いざエジプトに!といきたいところだが、移動手段となる飛行機の便が無いと言われ、古代博士は何とか頼み込もうとする。

 

一方、リュウタ達はディノホルダーとダイナライザーに映されたマップをリアスに調べてもらっていた。

 

リュウタ

「このディノホルダーの光の事はマニュアルに書いてないんですか?」

 

リアス

「まだ読んでないの?」

 

レックス

「僕は読みましたよ。」

 

マルム

「えっ!こんな分厚い本をもう読んだの⁉︎」

 

マルムがマニュアルを開いてみるが、なんと最初のページを除き殆どが白紙だった。

 

マルム

「お姉ちゃん!コレ殆ど何も書いてないじゃない!」

 

リアス

「当然でしょ?石板は謎だらけなんだから。機能を一つ一つ解析してその空白に書き込んでいくのよ。」

 

マルム

「何よそれ…怖気付いて損したわ……」

 

マルムがため息をつき、改めてマニュアルに顔を戻す。

すると解析を終えたリアスが述べた。

 

リアス

「なるほどね…分かったわ。この反応は地図と連動してるのよ。」

 

レックス

「場所はエジプト…でしたよね?」

 

マルム

「そこってスピノサウルスが出た場所じゃない?」

 

リュウタ

「それじゃあディノホルダーとダイナライザー…ってより石板が恐竜が出た場所を教えてくれたって事か?」

 

リアス

「そういう事ね。」

 

剣竜

「ほう、こいつは便利だな。」

 

解析結果によると世界中の何処かに恐竜カードが実体化するとディノホルダーとダイナライザーにその位置を知らせる機能があるようだ。

 

カナ

「でも、恐竜が現れた場所が分かったところで、どうやって行けばいいんだろう?仮に飛行機に乗れたとしても、ここからエジプトまでは時間が掛かるし…かと言ってここからじゃ何も出来ないし……」

 

うんうんと唸りながらDキッズと古代博士が知恵を絞っていると、リアスが何かに気づく。

 

リアス

「何かしらコレ…?」

 

その声に釣られるようにその場にいた全員がモニターを見る。

そこには、日本列島とエジプトにある黄色い点と、そこから伸びる数本の赤い線が映し出されていた。

 

リアス

「二つのデバイスと出現した恐竜を結ぶ線が…!もしかすると…!」

 

リアスは何かを思いついたようで、カタカタとキーボードを操作する。

それをDキッズと古代博士は、固唾を飲んで見守るのだった。

 

 

 

 

 

その頃、エジプトでは…

 

ウサラパ

「みーつけ!水の石板、ゲットよぉ〜ん♪」

 

ノラッティ〜

「ウサラパ様〜!やったザンス!」

 

ようやく食事を済ませて出撃したウサラパ達は、既にエジプトに到着して水の石板を回収していた。

 

エド

「これで後はスピノの捕獲だけッスね。乗ってきた小型飛行機で空から探すだけだし楽ちんッス!」

 

ウサラパ

「ふふふふーん、これまでは計画通りだわ!さぁ〜てティラノちゃん!頑張ってちょうだいね〜?」

 

上機嫌なウサラパはティラノの頭を撫でるが、当のティラノは不機嫌だったのか彼女の頭にかぶりついた。

 

ウサラパ

「嫌ああああああ⁉︎」

 

ノラッティ〜

「ウ、ウサラパ様ァ〜っ!」

 

何とかティラノを引き剥がすと、小型飛行機を飛ばしてスピノサウルスを探し始める。

そこで、下を眺めていたノラッティ〜が、まっすぐ指さす。

 

ノラッティ〜

「おっ!あそこにいたザンス!」

 

ウサラパ

「ほぉーら!さっさと行ってらっしゃい!」

 

パラシュートを取り付けたティラノをウサラパが蹴り上げるが、彼女の頭の上に落ちてまたしてもかぶりつく。

 

ウサラパ

「ぎゃあああああ⁉︎」

 

ウサラパの悲鳴と共に飛行機はバランスを崩し回転し始める。

そうしてようやくティラノが下に落ち、パラシュートが開いてゆっくりと降下した。

 

ウサラパ

「さぁティラノちゃん!スピノをやっておしまい!」

 

そう言うと彼女はアクトホルダーにティラノのカードをスラッシュする。

すると炎と赤い光に包まれながらティラノは成体の姿へと変化していく。

 

ガアアアアアアッ‼︎

 

着地したティラノがスピノサウルスの前に立ちはだかる。

前回の時と同様に周囲の時空が歪み始め、スピノサウルスも攻撃姿勢に入る。

 

 

 

 

 

一方、Dラボではリュウタ達が瞬間移動装置に乗せられていた。

リアスが説明書片手にデスクで作業しており、古代博士はいそいそと荷造りをしている。

 

リュウタ

「リアスさん、瞬間移動なんて本当に出来るのですか?」

 

リアス

「恐竜サーチの機能と移動機能が連動していたの。後は実践するのみよ。」

 

マルム

「危なくないの?」

 

リアス

「大丈夫よ。…多分ね。」

 

カナ

「ええ…」

 

リアス

「恐竜をカードに出来る技術があるんだから、あとはボタンを押すだけよ。」

 

剣竜

「ちょっと待った!父さんも行くぞ!お前達だけじゃ危険だ!」

 

リュウタ

「じゃあ行くよ?準備はいい?」

 

カナ

「大丈夫!」

 

剣竜

「よしっ!いつでも来い!」

 

そう言って古代博士も装置の中に入る。

そしてリュウタとカナが操作すると、リュウタとガブ、カナとエオちゃんが瞬間移動した……古代博士を除いて。

 

剣竜

「…えっ?」

 

レックス

「凄い、消えた…!」

 

マルム

「本当に瞬間移動出来るんだ…!」

 

リアス

「移動出来るのは石板を持っている人間と恐竜だけのようです。」

 

剣竜

「そんなぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 

 

 

 

一足先にエジプトの地に降り立ったリュウタとガブ、カナとエオちゃんの目に飛び込んできたのは、ティラノとスピノサウルスが戦いの光景だった。

 

リュウタ

「いたぞ!スピノだ!」

 

カナ

「それに赤いティラノサウルス…アクト団もここに…?」

 

するとティラノがスピノサウルスに体当たりをお見舞いし、スピノサウルスが宙を舞いながらリュウタとカナのいる場所へと落ちてきた。

 

リュウタ

「うわぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

カナ

「きゃぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

思わずリュウタとカナはそれぞれの恐竜を抱えて身をかがめる。

しかしスピノサウルスはカードに戻り、二人は事なきを得る。

 

リュウタ

「あ、あっぶねー…」

 

カナ

「あ、あれ…スピノサウルスがカードに……」

 

そう言ってカナがカードへ手を伸ばそうとすると、何処からかマジックハンドが伸びてきてカードを掴み取った。

その直後に小型飛行機で低空飛行しながらリュウタとカナの頭上を通過していく。

そう、アクト団だ。

 

ノラッティ〜

「いただきザ〜ンス!」

 

エド

「ウサラパ様、回収成功ッス!」

 

ウサラパ

「よぉ〜し、これで目的は達成だわ!後はこの前の借りをたっぷり返しておあげなさい、ティラノちゃ〜ん!」

 

ウサラパが命じ、ティラノは二人を見据えて咆哮を上げる。

 

リュウタ

「そっちが来るってんならオレ達もやってやるぜ!いくぞ、ガブ!」

 

カナ

「こっちもいくよ、エオちゃん!」

 

二人はガブとエオちゃんをカードに戻し、リュウタはディノホルダーを、カナはダイナライザーを構え、恐竜カードを勢いよくスラッシュする。

 

リュウタ

「ディノスラッーシュ!轟け!トリケラトプス!」

 

カナ

「ディノスラッーシュ!導け!エオラプトル!」

 

《ダイナライズ、エオラプトル!》

 

ゴオォォォォォォ‼︎

 

キュアアアア‼︎

 

ガブとエオちゃんが成体へと変化する。

恐竜が相対した事で時空が再び歪み始めた。

 

カナ

「エオちゃん、いくよ!フォームチェンジ!燃え上がれ!アルティスピナクス!」

 

《フォームチェンジ、ファイアフォーム!》

 

カナは炎の紋章カード…今はアルティスピナクスが描かれた恐竜カードをスラッシュし、エオちゃんはアルティスピナクスに変化する。

 

ギャオオオオン‼︎

 

リュウタ

「いっけー!ガブ!」

 

リュウタの掛け声と共にガブはまっすぐティラノに向かって突進していく。

ティラノも真正面から突撃していき、互いの頭同士が衝突した。

ガブが一旦距離をとると、続いてエオちゃんが噛みつきを仕掛ける。

しかしティラノは体を翻してエオちゃんの一撃を避け、首筋に噛み付く。

 

カナ

「ああっ!エオちゃん!」

 

リュウタ

「ガブ!エオちゃんを助けるんだ!」

 

ティラノが放り投げようとするが、すかさずガブがティラノの横腹目掛けて突進し、エオちゃんが投げ飛ばされるのを防ぐ。

エオちゃんはお返しに尻尾による殴打をお見舞いする。

尻尾による殴打を受け、ティラノは怯みガブによる追撃を受ける。

 

カナ

「一気に決めるよ!」

 

カナがトドメを刺すためにカードを取り出す。

それはアルティスピナクスの恐竜カードだが、次の瞬間恐竜カードがアルティスピナクスの口から三発の火炎弾を放つ絵に変わり、技カード【焔三連射(ファイアバースト)】となった。

そしてその技カードをスラッシュする。

 

《エレメントアビリティ発動!ファイアバースト!》

 

エオちゃんの口内に炎が灯り、口を開けてティラノに火焔を放つ瞬間、突如として二匹の小型恐竜がエオちゃんの頭に飛びつき、技を中断させる。

さらに倒された筈のスピノサウルスが現れ、エオちゃんに体当たりを仕掛ける。

エオちゃんは突き飛ばされるが、なんとか体勢を持ち直す。

 

そこにいたのはスピノサウルスと黒色の身体にオレンジ色の模様が存在する二匹の小型恐竜…

 

《敏捷な知能犯》

トロオドン

 

カナ

「スピノサウルス⁉︎それに二匹の恐竜…もしかしてトロオドン⁉︎」

 

ウサラパ

「この前は2対1だったからね〜?今回は2対4にしてやったからそうはいかないわよ!さぁスピノちゃんもトロオちゃんもやっておしまい!」

 

高みの見物であるウサラパはスピノとトロオドン親子に言うと、奴らは一斉にエオちゃんに襲い掛かる。

エオちゃんはスピノと戦うが、トロオドン親子の妨害にあい気が取られている間に、スピノがエオちゃんの首筋に噛みつき放り投げる。

そのままスフィンクスに激突し、アルティスピナクスに変身していたエオちゃんは元のエオラプトルに戻ってしまう。

ガブもティラノの猛攻によって苦戦している。

 

カナ

「エオちゃん!」

 

リュウタ

「そうだ!この前みたいに技カードを使えば…!」

 

そう呟き、技カードを取り出そうとしたリュウタをスピノが突き飛ばす。

さらにはずみでカードも落としてしまう。

後ろを振り返ると、そこにはスピノが立っていた。

 

エオちゃんはトロオドン親子によって痛めつけられ、ガブもティラノに痛めつけられている。

そしてスピノに食べられそうになっている二人。

もはやこれまで…

スピノが大きく口を開け、二人に迫る。

 

リュウタ

「うわあぁぁぁぁぁ‼︎」

 

カナ

「いやあぁぁぁぁぁ‼︎」

 

その時、リュウタとカナのすぐ側に青と緑の光が現れ、あまりの眩しさにスピノが後退する。

その光からレックスとマルムが現れた。

 

リュウタ

「レックス!」

 

カナ

「マルムも!」

 

レックス

「いくよマルム!」

 

マルム

「ええ!」

 

ディノホルダーを構え、レックスの手にはカルノタウルスの恐竜カード、マルムの手にはパラサウロロフスの恐竜カードがあった。

 

レックス&マルム

「「ディノスラッーシュ!」」

 

レックス

「吹き抜けろ!カルノタウルス!」

 

マルム

「芽生えよ!パラサウロロフス!」

 

二人がそう叫びカードをスラッシュする。

すると風と草吹雪が巻き上がり、二体の恐竜が姿を現す。

 

一体目は頭部に二本の角があり、薄い黒色の身体に黄色の線が特徴的な9mの肉食恐竜…

 

《肉食の猛牛》

カルノタウルス

 

グォォォォォン‼︎

 

二体目は緑色の身体に頭部の大きなトサカが特徴的な10mの草食恐竜…

 

《華麗なる雄叫び》

パラサウロロフス

 

キュオォォォォォン‼︎

 

現れた二体の恐竜は二体がかりでスピノに突進、体当たりをお見舞いする。

意表をつかれたスピノは倒れる。

その隙に技カードを拾い、ガブの元へと走るリュウタ。

 

リュウタ

「ガブ!」

 

カナ

「エオちゃん!」

 

二人を近づけまいとガブとエオちゃんの前に立ちはだかるティラノとトロオドン親子だが、カルノタウルスがトロオドン親子を退けながらティラノに体当たりをかまし、後退させた。

お陰でリュウタとカナはパートナー恐竜の元に行くことが出来たが、二匹とも立ち上がれそうにない程傷ついていた。

 

リュウタ

「大丈夫か、ガブ!」

 

カナ

「どうしよう…これじゃあもうエオちゃんは戦えない……」

 

マルム

「大丈夫、私に任せて!」

 

そう言うとマルムはディノホルダーから技カードを取り出し、勢いよくスラッシュする。

 

マルム

「ネイチャーズブレッシング!ガブとエオちゃんを回復させてあげて!」

 

パラサウロロフスの身体が緑色の光に包まれ、口から葉のブレス…【深緑恵癒(ネイチャーズブレッシング)】を吐き出す。

放たれたブレスはガブとエオちゃんの傷を癒す。

やがてガブとエオちゃんは立ち上がれる程に回復する。

 

リュウタ

「す、すげぇ…!」

 

カナ

「マルム、今の技は…?」

 

マルム

「パラパラの技よ!」

 

レックス

「リュウタ!カナ!技カードを使って一気に決めよう!」

 

リュウタ

「という事はお前も持ってるのか⁉︎」

 

レックス

「ああ!」

 

そう言うとディノホルダーから技カードを取り出しスラッシュする。

 

レックス

「サイクロン!」

 

するとカルノタウルスの頭上に赤黒い雲が現れ、そこからエースの元へ巨大な竜巻が降りてくる。

疾風無敵(サイクロン)】を身に纏ったカルノタウルスはスピノに突進する。

逃げようと背を向けたスピノだったが、カルノタウルスすぐさま尻尾に噛みつき大きく振り回して投げ飛ばす。

スピノはそのまま宙を舞い、ピラミッドに激突したのちカードに戻る。

 

カナ

「エオちゃんも行くよ!フォームチェンジ!湧き上がれ!イクチオヴェナトル!」

 

《フォームチェンジ!ウォーターフォーム!》

 

そう言うと今度は水の紋章カードを取り出し、スラッシュする。

エオちゃんの周りに水のエフェクトが浮かび上がる。

トロオドン親子が変身を阻止しようと接近するが、すかさずガブが乱入し突進によって二匹共突き飛ばし、トロオドン親子はカードに戻る。

 

エフェクトが収まり、そこにいたのは9mの大きさにスピノサウルスに酷似した見た目、頭部のワニ顔とトサカ、身体は全体的に赤く黒色の縞模様が付いており、真ん中が欠けている背中の帆が特徴的な恐竜…

 

《帆の折れた荒くれ者》

イクチオヴェナトル

 

ギュロロロロロッ‼︎

 

イクチオヴェナトルに変身したのを確認したカナは恐竜カードからイクチオヴェナトルの口から水圧カッターを放つ絵に変わった技カードをスラッシュする。

 

《エレメントアビリティ発動!ウォーターレーザー!》

 

すると口から水のレーザーを放つ技…【水流光線(ウォーターレーザー)】を発動し、放たれたレーザーはティラノに命中する。

倒せはしなかったが、ティラノは水浸しになる。

 

カナ

「今よ!ティラノは水浸しになっているからガブの雷技がよく効くわ!」

 

リュウタ

「サンキュー、カナ!エレクトリックチャージ!」

 

リュウタが技カード【来電蓄電(エレクトリックチャージ)】をスラッシュし発動。

雷雲から落ちた雷のエネルギーを身に纏い、ティラノ目掛けて突進する。

そのまま角に溜めた電気エネルギーを炸裂させ、大きく跳ね飛ばす。

飛ばされたティラノはスフィンクスに激突し、さらに水浸しによって電気が通りやすくなった事により大ダメージを受け、そのまま力尽きカードに戻る。

 

リュウタ&レックス&マルム&カナ

「「「「やったあ‼︎」」」」

 

勝利にリュウタ達はガッツポーズを取って喜び、続いてガブ達も勝利の雄叫びを上げる。

 

カナ

「それじゃあカードを回収しよう!」

 

そう言って各々カードを回収しようと動くが、いつの間にかラクダに乗り換えたウサラパ達が素早い身のこなしで三枚のカードを回収していた。

 

ウサラパ

「ホーッホッホッホ‼︎そう易々と奪われてたまるもんですか!」

 

マルム

「出たわね!変なおばさん達!」

 

ウサラパ

「オッ、おばさん⁉︎」

 

ノラッティ〜&エド

「「プッ!ププ……」」

 

ウサラパ

「ムッキーーーーッ‼︎」ゴンッ‼︎

 

マルムのおばさん呼びにウサラパは怒り、ツボに入ったノラッティ〜とエドが笑うと彼女は二人に対しゲンコツをお見舞いする。

 

ウサラパ

「このガキ!泣く子も黙るアクト団のウサラパ様をおばさんって言ったわね!」

 

マルム

「え?おばさんにおばさんって言っちゃいけないの?」

 

ウサラパ

「ぬぬぬぬぬぬぅぅ‼︎」

 

マルムの挑発にウサラパは今にも殴り掛かろうとする。

 

カナ

「ちょっと待ってください!いくらおばさん呼びされたからと言って手を挙げるのは大人気ないですよ!」

 

ウサラパ

「うるさーい!もう許さないんだからー‼︎」

 

ドシーーーーン‼︎

 

ウサラパ

「え?……」

 

するとガブ達が唸り声を上げながらウサラパを威嚇する。

そのことにウサラパは恐れを成す。

 

ウサラパ

「き、今日の所はこの辺にしといてあげるわ!次は泣かせてあげるから覚えてらっしゃい!行けーー‼︎」

 

ウサラパが捨て台詞を吐いて乗っていたラクダの尻を蹴る。

だが、ラクダは後ろ歩きで走り出した。

 

ウサラパ

「何処行くのよー⁉︎」

 

ノラッティ〜

「そっちじゃないザンスー⁉︎」

 

遠ざかっていくアクト団に、Dキッズ達は苦笑いを浮かべる。

 

スピノサウルスの回収には失敗したが、皆怪我なく無事だった為、レックスとマルムが自身のパートナー恐竜を紹介した。

 

カルノタウルスのチビ恐竜はツリ目で二本足、頭に小さい角と長い顔が特徴的である。

 

レックス

「こいつはボクのパートナーのエース。読んで字のごとくナンバーワンって意味だよ。」

 

パラサウロロフスのチビ恐竜はガブと同じつぶらな瞳で身長はガブより少し大きい。

 

マルム

「こっちは私のパラパラ♪」

 

リュウタ

「なんでパラパラなんだ?」

 

マルム

「この子ね、音楽に合わせて踊るの、ほら!」

 

ディノホルダーから音楽が流れ、それに合わせてパラパラが踊り始めた。

 

カナ

「上手だね〜。エース、パラパラ。この子がエオちゃんだよ。」

 

リュウタ

「俺のパートナーのガブだ、みんなよろしくな!」

 

こうしてお互いのパートナー恐竜の紹介を終えたリュウタ達。

 

リュウタ

「あっ⁉︎そういや俺達どうやって帰るんだ⁉︎」

 

レックス

「心配するなよ。ディノホルダーとダイナライザーの操作を逆にすれば元の場所戻れるんだ。」

 

カナ

「それにしても本当にエジプトなんだね…」

 

マルム

「あっそうだ!せっかくだし……」

 

 

 

 

 

Dラボ

 

リアス

「ええ⁉︎観光して帰るですって!」

 

マルム

『私とカナとリュウタは海外旅行初めてですし…』

 

レックス

『ボクもエジプトは初めてだから…』

 

カナ

『少し寄り道してから帰ります。』

 

リュウタ

『それじゃ!』

 

リュウタ達は帰る前に観光する旨を伝えて通信を切る。

 

リアス

「ちょちょっと⁉︎」

 

剣竜

「いいじゃないか。」

 

リアス

「でももしかすると世界中に散らばっている恐竜カードの回収が恐竜を助けるという意味かもしれないのに、緊張感が無さすぎだと思いますけど…?」

 

剣竜

「まぁそうだがピラミッドやスフィンクスを見とく事は勉強にもなるし…あぁいいな〜!俺も行きたかったなぁ〜‼︎」

 

羨ましがる古代博士を無視してリアスは自分のデスクに戻った。

 

 

 

 

 

一方、修理が完了した研究室では技カードが入ったタンクにソーノイダが近づく。

 

Dr.ソーノイダ

「おおっ!やったぞい!遂に我が技カードが完成したぞい…あれ?誰もおらんのか⁉︎」

 

ロト

「おじいちゃん、完成したの?」

 

Dr.ソーノイダ

「ああ、そうぞい!流石はおじいちゃんじゃろ〜?これからは技カードを復活させて、我が恐竜王国を強化していくぞい!…ん?ウサラパ達はまだ帰ってこんのか?」

 

ロア

「ええ、何処いっちゃたんだか…」

 

 

 

 

 

その頃ウサラパ達は…

 

ウサラパ

「お待ち〜〜!」

 

ノラッティ〜

「こんな所に置いていかないでザンス〜〜!」

 

エド

「待ってッス〜〜!」

 

未だにラクダを追いかけ回していた………




次回、『サイカニア争奪戦!』

次回もお楽しみに。
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