京都。
それは、最も俺がとある《女の子》と出逢った場所である。
俺はあの日の夢のようなことが、忘れられなかった。
もし、神様がいるのなら俺の願いを聞いてほしい。
もう一度、あの子に会いたい。
もう一度だけ・・・・・・
風太郎「焼肉定食。焼肉抜きで。」
塾女「あいよ。」
白兎「相変わらずだなお前・・・あ、牛丼で。」
塾女「あいよ。」
俺は織田白兎。
学年トップと呼ばれる男・上杉風太郎とは幼馴染である。
因みに俺も、此奴と同じ学年トップである。
だが俺達は勉強の為、それぞれの席で座ろうとしていた。
その時だった。
ガシャン
白兎「・・・ん?」
少女「・・・あ。」
そこには見慣れない少女がいた。
大人しそうな雰囲気、赤みかかったセミロング、首にはヘッドフォンをつけており、青い瞳で整った顔立ちの少女がいた。
そういえば今日、転校生が来るって言ってたな。
この子かな?
少女「ご、御免なさい・・・」
白兎「大丈夫。君が座ってていいよ。」
少女「で、でも・・・」
白兎「大丈夫だから。」
少女「・・・・・・」
少女は黙り込んでしまった。
う〜んどうするか〜?
すると、俺はピンと頭の電球がついた。
白兎「一緒に座るってのはどうかな?」
少女は顔を上げた。
少女「・・・いいの?」
白兎「うん。」
少女「・・・ありがとう。」
すると少女は笑顔になる。
俺は一瞬、何処かで見覚えのある笑顔に重なった。
あの時、京都で出会った《女の子》と同じ・・・
白兎(き、気の所為か・・・?)
少女「?どうしたの?」
白兎「い、否。なんでもない。」
少女「そう。」
そして、少女の食事を見ていた。
本当は女の子の見てはいけないのだが。
お盆の上には、サンドウィッチと抹茶ソーダだけという、年頃の女の子の量であった。
そして、その女の子はサンドウィッチを小さな口でモグモグと食べる。
まるでハムスターみたい・・・そんな感じだった。
少女「・・・どうしたの?」
ずっと見られていることに気付いたのか、少女は俺に声をかけた。
白兎「・・・あ、御免。」
少女「・・・飲んでみたい?」
白兎「え?」
少女は抹茶ソーダを持って、俺に聞いてきた。
抹茶ソーダって、聞いたこと無いかも・・・逆に飲んでみたい・・・
白兎「ま、まぁ・・・一口。」
少女「うん。いいよ。」
否、まず。
この女の子は警戒心というのが無いのか?
こうなるとあれだけど大丈夫かな?
白兎「い、いただきます・・・」
一口飲んでみた。
なんとも癖になりそうな味であった。
白兎「癖になりそう・・・」
少女「・・・そういえば。」
白兎「ん?」
少女は言う。
少女「・・・あなたの名前、何ていうの?」
白兎「俺?」
少女「うん。」
少女は俺の名前を聞く。
白兎「俺は白兎。君は?」
俺は自己紹介し、彼女に聞いた。
少女「・・・《三玖》。」
三玖か。
可愛い名前だなと、俺からの感想で彼女にそう言った。
三玖「ありがとう。」
白兎「じゃあ、俺はそろそろ戻るね。」
三玖「う、うん。またね。」
白兎「うん。また。」
俺はそう言って、その場を後にした。
三玖「あれ?ハクトが何か落としている・・・え?《織田白兎》君?」
俺は知らない。
彼女・三玖こそが、5年前に会った《女の子》だということを。
奇跡がもう既に、起きているということを。
TO BE CONTINUE・・・・・・
新年、あけましておめでとうございます。
GENESISの方でも完結はしていないのですが、また思いついたネタがあったので此方の方も宜しくお願いします。