超高校級の幸運に内定していた少女は、高度育成高等学校に入学する。   作:杏仁豆腐

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皆様、投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。
昨日少し忙しかった為、投稿が遅くなってしまいました。

今回のお話は、6月終わりのとある日の放課後についてです。
坂柳メインで、サブストーリーとして山村や森下とタコパする話が出てきます。
坂柳と勝負をしたり、タコパをしたり、暴力事件にちょっとだけ関わったりします。

コメントや評価をして下さりありがとうございます。
これからも、皆様が面白いと思えるような作品を書いていきたいと思います。
今後とも、応援宜しくお願いします。

※コメントや評価、是非お待ちしております。


すみません、執筆中に寝落ちてしまって、まだ5000字しか書けてない…ちょっと眠気がやばいので、投稿は夜までに必ず行いますが一旦寝ようと思います。楽しみにして下さっている皆様には申し訳ありませんが、今夜の投稿をお待ちして頂ければと思います。来週火曜日くらいからは無人島編について書こうと思っているので、是非お楽しみに!(2024/01/07 06:12:49)


須藤暴力事件編
超高校級の幸運に内定していた少女は、幸運を見せ付けた。


中間試験が終わり、6月も終わりに差し掛かった。

 

 

私は美紀や藍と一緒に勉強をしたり、買い物をしたりと青春を謳歌していた。他にも、坂柳と一緒に学食で食事をしたり、葛城と一緒に戸塚の勉強を見たり、椎名と一緒に『パライバトルマリンの涙』について感想を言い合いながらスイーツを食べたりもした。

 

 

今日も今日とて一日の授業が終了し、放課後となった。

 

 

7月の中頃には期末試験が行われるので本来であれば勉強をしなくてはならない。いくら過去問があるからといって、油断していては赤点退学になってしまうかもしれない。しかし、私は期末試験の勉強を辞めて、『ダンガンロンパ』の4話目を執筆する事に決めた。たまには好きな事をしたって良いはずだ。

 

 

スマホを取り出し、『ダンガンロンパ』の現在の評価を確認していく。お気に入りは321、評価は10段階で6、感想は52件。否定的なものもあるが、多くの感想は肯定的なものだ。固定のファンも着き、そろそろ第一の事件について書きたいところだが、最近は青春する事に忙しかったので、執筆活動に専念できていなかった。だから今日こそは、第4話を書き上げたい。

 

 

そう思いながら寮に戻ろうとした時、スマホから『ピコン』とメッセージの通知音が鳴った。私は慌ててポケットに仕舞ったスマホを取り出し、通知を確認すると送り主は鶴岡誠司と書かれており、ボードゲーム部の部長からのメッセージだった。

 

 

『今日の放課後、ババ抜きしないか?丁度入部希望者の新入生に、部活を見学したいと言われていてな。せっかくだし、ポイントを賭けて遊ばないか?今日は、雄大と葉月も来る。もし予定が無ければ是非来て欲しい。』

 

 

どうやらギャンブルのお誘いらしい。入部希望の新入生というのも気になるし、何より普段部活に来ない幽霊部員として有名な笹山葉月が部活に来るそうだ。私は彼と一度も会った事が無かったので、この機会にきちんと挨拶をしておこうと思った。

 

 

『分かりました。是非参加させてください。新入生の方というのも気になりますし、この機会に笹山先輩に御挨拶しておきたいですから。』

 

 

私は部長のメッセージにすぐに返事を返した。執筆活動は後回しにし、今日は部活に参加する事にした。

 

 

「少しいいですか?」

 

 

その時、後ろから声を掛けられた。振り返ると、そこには藍が立っていた。

 

 

「どうしたの?藍ちゃん。」

 

 

「さっき美紀と話していたのですが、今日の夜タコパをしませんか?」

 

 

突然のお誘いに私はアホみたいに口を開けて固まってしまう。

 

 

「え?タコパ?それってタコ焼きパーティーの事だよね?」

 

 

「それ以外に何がありますか。」

 

 

藍が無表情でそう返す。

 

 

確かに、たこ焼きは関西発祥の料理というイメージが強いが、大阪以外の地域でも広く食べられており、家でも焼くことがあるので全国区である食べ物だ。さらに最近の冷凍食品やお取り寄せなどで様々な種類のたこ焼きを買う事も出来るようになったため、タコパ自体は珍しいものでは無くなってきている。

 

 

しかし、どうして急に誘ってきたのだ。

 

 

「どうしていきなりタコパをしようって話になったの?」

 

「理由は、美紀が読んでいた『友達とする100の事』という本に"仲良くなったらタコパをするべし"と書かれていたからです。それに私もたこ焼きが食べたいです。」

 

 

藍は美紀の読んでいた本が大きな理由だと全面的にアピールしているが、本人がたこ焼きが食べたいだけだと分かる。

 

 

何故なら、藍のスマホに表示されているのはたこ焼きの画像だったから。彼女は自分の欲望に素直なので、やりたい事があればすぐに行動に移してしまう。だからこそ、美紀に関する理由は建前でたこ焼きが食べたいだけとしか思えないのだ。

 

 

そして、美紀がそんな本を持っている事に驚いたが、彼女の性格を考慮すればその本を持っている事は何もおかしくない。人と関わるのが苦手な彼女はとても真面目な性格であり、友達との接し方に関する本を読んで勉強するというのも頷ける。そしてその本に書いてあった事を実行しようとするのも想像に難くない。

 

 

今日の夜は執筆活動をするという予定しか入っていない。そしてこれは今すぐしなければならない事では無い為、明日に回す事が出来る。

 

 

数秒の間の後、私は藍の誘いに笑顔で返事を返した。

 

 

「分かった。タコパ参加させて貰おうかな。」

 

 

私が藍にそう言うと、彼女は僅かに口角が上がり、少し嬉しそうな声で感謝を述べた。

 

 

「ありがとうございます。」

 

 

彼女は普段から無表情で、喜怒哀楽が顔に出る事はほとんど無い。しかし、私や美紀と居る時は僅かに表情が変わったり、声のトーンが変わったりする。友達の前でしか見せない姿を見られるという事は、信頼されている証だと言える。私はその事実が嬉しくて、口元がつい緩んでしまいそうになる。

 

 

「場所はどうする?たこ焼き器、私持ってないけど誰か持ってるかな?」

 

 

そう問い掛けると、彼女はすぐに口を開いた。

 

 

「それについては心配いりません。私が実家から持ってきているので。場所は私の部屋にしましょう。」

 

 

実家からわざわざ持ってきているとは、どれだけたこ焼きが好きなのだろうか。もしくは、意外とこういったパーティーや賑やかな催しが好きなのかもしれない。

 

 

「分かった。たこ焼きって、材料何がいる?チーズとか入れたいな。」

 

 

私がそう言うと、藍はスマホを操作し、数秒後画面を私にみえる様に向けてきた。その画面には、たこ焼きのレシピと書かれており、材料と作り方が書かれていた。そしてこの画面に映っているものは、スマホに元から入っていたメモアプリを使って書かれているものだった。このレシピは彼女直伝のものなのかもしれない。

 

 

必要な材料は、たこ焼き粉、卵、水、茹でダコ、小ネギ、天かす、紅生姜と書かれている。トッピングにはマヨネーズ、お好み焼きソース、チーズ、かつお節、青のりとなっているが、そこは個人の好み次第だろう。

 

 

「じゃあ、私色々買い出ししてくるよ。場所とたこ焼き器を提供して貰うんだし、そのくらいはさせて。」

 

 

そう言うと、藍は私の申し出を受け入れた。

 

 

「分かりました。私は卵と天かす、茹でダコ、たこ焼き粉、紅生姜とネギを用意するので、美香はたこ焼きに入れたいものを持ってきてください。美紀に好き嫌いを確認しましたが『特に無い…強いて言えば納豆かな。』と言っていたので、何を選んでも大丈夫ですよ。」

 

 

「おお、皆で持寄るってパーティーっぽいね。じゃあ美紀ちゃんと被らないように先に伝えておくよ。私はウインナーとチーズとツナ缶とベビーホタテ持ってくね。」

 

 

そう告げると、藍は嬉しそうに笑った。

 

 

「ベビーホタテ…たこ焼きに入れて食べた事は無いですが、美味しそうですね。」

 

 

「意外と美味しいよ?」

 

 

ベビーホタテ入りのたこ焼きは、前世のジャバウォック島でパーティーをした時に入れた具材の一つだ。

 

 

未来機関での殺し合い後、77期生はジャバウォック島で未来機関の手伝いをしながら生活していた。そして彼等の様子を監視するという名目で、未来機関の人間が順番に配置され、私も配置された時に花村と話し、歓迎会を行って貰う事になったのだ。その歓迎会でたこ焼きが出され、中にホタテが入ったものを食べたが、これがまた最高に美味しい。

 

 

『たこ焼きにホタテなんて、合うんですか?なんだか贅沢な気がしますけど。』

 

 

私がそう花村に問い掛けると、彼は『騙されたと思って食べてみてよ。』と笑った。彼に言われた通り、たこ焼きを口に運ぶとホタテの甘みと昆布茶のだしが程よく合わさり、海の中で泳いでいるような不思議な気分になった。

 

 

『凄い、美味しいです!ホタテとたこ焼き、合いますねぇ。』

 

 

『ンフフ、美味しいでしょ?喜んで貰えた様で良かったよ。』

 

 

それから、私は花村と仲良くなり、彼の下ネタにも慣れ呼吸するようにスルー出来る様になった頃には、様々な料理の作り方を教えて貰う様になっていた。

 

 

「美香、聞いていますか?」

 

 

前世の記憶を思い出し、懐かしく思っていると、藍の声が聞こえて我に返る。

 

 

「あ、ごめん。何の話をしてたっけ?」

 

 

私は申し訳なく思いながら、藍の話していた内容について聞き返す。

 

 

「全く、しっかりして下さい。今私が話したのは、食後のデザートについてです。私はフルーツポンチを用意しようと考えていますが、好きなフルーツはありますか?」

 

 

「あ、フルーツポンチ…そうだなぁ、みかんとか苺とかパイナップルとか…後はマンゴーも好きだね。ドリアンとドラゴンフルーツ以外は、マイナーなものじゃなければ基本好きかな。」

 

 

「そうですか。参考にしますね。」

 

 

しかし、フルーツポンチとなれば、複数のフルーツを買わなくてはならない。缶詰を買うにしても、三人分ともなればそれなりのポイントがかかる。

 

 

「藍ちゃん、フルーツポンチを作ってくれるのなら皆で割り勘にしない?」

 

 

「気にしなくても良いですよ?私が突然誘ってしまったんですし、参加してくれる事に対してのお礼だと思って下さい。」

 

 

彼女は割り勘提案を断った。しかし、ここで彼女だけにポイントを出させるのは、今後の関係に亀裂が入ってしまう可能性がある。引くわけにはいかない。

 

 

「いやいや、それは流石に悪いよ。割り勘にさせて。じゃないとタコパには参加しません。」

 

 

私がそう言うと、藍は困った様に眉を下げた。そして少し考えるような仕草をした後、口を開いた。

 

 

「……分かりました。では、私達三人で割り勘にしましょう。」

 

 

「ありがとう。」

 

 

私は彼女に感謝を伝え、藍に別れを告げて部室に向かった。少し遅くなってしまったが、部活開始時間は人それぞれなので、遅れたとしても怒られる事は無いだろう。

 

 

 

◇◇◇

 

 

部室の前に着くと、中から話し声が聞える。私が扉を開けるとそこには鶴岡部長と松原、初めて見る男子生徒と我がクラスの女王、坂柳有栖が椅子に座って談笑していた。

 

 

「遅くなってしまってすみません。入部希望者って、同じクラスの坂柳さんだったんですね。」

 

 

「ああ、そう言えば君もAクラスの生徒だったね。さあ、空いてる席に座って。」

 

 

先輩や坂柳に遅れた事を謝罪をすると、部長が空いている席に座るよう促した。私は言われた通りに空いている席に座る。

 

 

「おや、神島さんもこちらの部活に入部されていたのですね。今日はポイントを賭けてゲームをすると聞いていますから、私とても楽しみです。」

 

 

坂柳は楽しそうに笑い、ギャンブルに勝つ気満々の様だ。

 

 

私は初めて見る男子生徒に向き直り、口を開いて自己紹介を始めた。

 

 

「初めまして。4月にこちらの部活に入部した、神島美香と申します。特技はババ抜きでババを引かない事です。宜しくお願いします。」

 

 

私がそう言うと、男子生徒も自己紹介を始めた。

 

 

「ふうん?君が南雲の言っていた変わった後輩ちゃんか…こちらこそ宜しく。俺は2年Aクラスの笹山葉月だよ。基本的に部活にはほぼ参加しないけど、たまにふらっと来る事もあるから、その時はまあ、適当に宜しく。」

 

 

笹山はやる気の無さそうな声で自己紹介を終え、近くに置いてあったクッションを抱いて欠伸をした。

 

 

彼はダウナー系のようで、どことなく影があるように思える。外見は整っており、女子からの人気は高そうだが、性格はあまり好かれる様なものでは無さそうだ。

 

 

「さて、自己紹介も終わった事だし、今日のメインであるゲームを始めようか。坂柳さん、一般的なババ抜きのルールは分かる?」

 

 

「ええ、存じ上げております。」

 

 

「そうか。なら早速始めよう。ルールはこの紙に書かれたものを適用する。ポイントについては、まず全員場代として1万プライベートポイントを僕のチャットに送って貰う。一位の人はその場代の全額を受け取る事が出来る。」

 

 

前回は場代は存在しなかった。前回のルールより、今回のルールの方がギャンブルらしさが増しているように感じている為、私はこちらの方が好きだ。

 

 

しかし、一度の場代が1万プライベートポイントというのは、入学したばかりの生徒である坂柳に払えるとは思えない。私は南雲から貰ったポイントがあるが、彼女にはポイントを得る手段なんて、毎月一日の支給しかないはず。大丈夫なのだろうか。

 

 

「ねぇ、坂柳さん。賭け金が結構高いと思うんだけど、大丈夫そう?」

 

 

私がそう問い掛けると、彼女はすぐに答えた。

 

 

「大丈夫ですよ。心配して頂きありがとうございます。囲碁部や将棋部で少し稼がせて頂きましたから。」

 

 

「ああ、一年生に負けてポイント多額のポイントを失ったと、俺の友人の囲碁部の奴が嘆いていたよ。そんな期待の新星が君だったとはね。」

 

 

どうやら部長は坂柳が行った事について知っているようだ。

 

 

部長の言葉に、松原が目を見開いて驚いていた。その反応も当然だろう。普通入学したばかりの新入生が道場破りをしてポイントを稼ぐなんて想像出来ない。彼の反応は正常だ。

 

 

彼女は道場破りのような事をしてポイントを荒稼ぎしていたようだ。彼女の頭脳を持ってすれば、アマチュアクラスの生徒なんて簡単に負かしてしまうのかもしれない。

 

 

「そ、そっか。それなら安心、なのかな?」

 

 

「ええ、安心して本気でプレイしてくださいね。」

 

 

彼女の心配をするより、自分の心配をするべきだ。今回のババ抜きであれば負ける事は無いだろうが、少し不安になってきた。

 

 

大丈夫、私は超高校級の幸運なんだから。落ち着いてやれば何とかなるはず。

 

 

私と坂柳のやり取りが終わった後、部長が口を開き続きの説明を始めた。

 

 

「では、説明を続けるぞ。場代意外のボーナスについてだ。四位の人は一位の人に1万プライベートポイントを支払わなければならない。そして、三位の人は二位の人に5000プライベートを支払わなければならない。二位までに入った人はポイントを得られる。そして逆に、三位以降の人は支払いの義務がある。」

 

 

つまり、今回のルールでは二位以内に入る必要があるという事だ。私の幸運を持ってすれば一位をとるのは確実だろう。私は今日まで、ボードゲーム部で一度も負けていない。なので今回のゲームも負ける事は無い。

 

 

「ルールは大丈夫かい?といっても、雄大や葉月は問題無いだろう。何度もこのルールで遊んでいるからな。」

 

 

部長が松原と笹山を見てそう言うと、松原はすぐに頷き、笹山は眠そうな顔で「ああ」と返事をした。

 

 

「坂柳と神島も大丈夫そうかな?」

 

 

部長は彼等から私と坂柳に視線を移し、再度ルールを理解しているかどうか、確認を行った。

 

 

「はい、大丈夫です。」

 

 

「私も問題ありません。」

 

 

私達は部長の言葉にすぐに頷き、返事を返した。

 

 

「じゃあ、始めようか。ゲームは五回行う。カードを配るよ。」

 

 

部長の言葉で、ババ抜きがスタートした。全員にカードが配られ、配られたカードを他プレイヤーに見られないよう気を付けながらオープンする。カードを確認していくと、残った手札は六枚で、ババは当然入っていない。

 

 

全員がペアのカードを捨て終わったのを確認して、私、笹山、坂柳、松原の順でカードを引いていく。私は全てのターンでペアとなるカードを引く事ができ、一戦目は私が一抜けした。二位となったのは、坂柳かと思いきや、まさかのダークホースである笹山だった。

 

 

「私が三位…ですか。」

 

 

「坂柳は笹山に5000プライベートポイントを、最下位の松原は神島に1万プライベートポイントを支払ってくれ。」

 

 

「ちえっ、また最下位だぜ。」

 

 

松原は悔しそうに顔を歪め、私をじと目で見つめてきた。私は苦笑しながら、話す。

 

 

「あはは。相変わらず運が悪いですね、松原先輩は。」

 

 

三位の坂柳と最下位となった松原がポイントを支払い、二戦目が始まった。

 

 

配られたカードを確認すると、今回もババは入っていない。ペアとなるカードを捨てていくと、今回は残りの手札が五枚だった。

 

 

今回のゲームは、一回戦目と逆の順番でカードを引いていく。まず始めにカードを引くのは松原で、一枚引くとペアとなるカードが無かったようで、そのまま手札に加えていた。

 

 

私は全員が引いたカードを手札に加えた場合、どこに入れたのかを注意深く観察し、カードの位置を覚える事に専念した。この行為に意味は無いが、手札に加えたカードを持っていないという事は、他の人間が必要としているカードだという事だ。

 

 

松原が坂柳の手札から一枚引き、自分の手札に加えた。この事実が指し示す事は、カードを必要としている人間は私か笹山のどちらか、という事になる。

 

 

つまり、二分の一の確率で自分の手札のカードとペアになるのだ。ならそのカードを優先して選ぶのは当然である。

 

 

そして、序盤は下手にシャッフルをする人間は少ないので、人が引いたカードの位置を覚える事はババ抜きを有利に進める為に、毎回私が行っている事だ。

 

 

そして一周し私の番がやってくる。私は当たり前の様に、松原が一番始めに引いたカードを彼の手札から抜き取った。

 

 

スペードの5か。私の手札にも5があるから、当たりを引けたみたいだね。

 

 

丁度私の手札にはハートの5があり、これで一つのペアが完成した。これを繰り返し、またもや私が一位となった。

 

 

「…かなり調子が良いようですね?神島さん。」

 

 

坂柳が一位を取って上がった私に言葉を掛ける。

 

 

「あはは、そうだね。運が良かったみたい。」

 

 

私がそう言うと、松原が口を挟んできた。

 

 

「いや、神島についてはいつも調子が良いの間違いだろ。神島とゲームすると、毎回一位をとるんだ。本当に、凄く幸運だよな。」

 

 

「…毎回、ですか?」

 

 

坂柳は松原の発言に目を丸くし、そう呟いて何かを考え始めるように黙り込んだ。

 

 

「あ、あはは…確かに、そうかもしれませんね。」

 

 

私は苦笑いを浮かべながら答える。しかし、運が良かったのは事実だが、私の実力である事は間違いないだろう。前世の世界では、運も実力の内という事で一つの才能として考えられていた。つまり、私が幸運なのはこれが私の才能だからだ。つまりこれは私の実力そのものなのである。

 

 

二戦目も私が一位を取り上がりとなった後、気付いたら笹山が上がっており、二位となった。そして、またもや坂柳と松原の一騎打ちとなり、三位になったのは坂柳だった。

 

 

その後、三戦目も四戦目も私が勝利を収め、多くのポイントを獲得する事が出来た。

 

 

「じゃあ、最後は特別ルールを設けようと思う。今までのポイントを全て2倍の額で行いたいと思う。神島は獲得ポイント数から問題無いと思うが、坂柳は大丈夫かい?」

 

 

部長が心配そうな顔で坂柳に問い掛けると、彼女はすぐに返事を返した。

 

 

「大丈夫です。十分持ち分で遊ぶ事ができます。」

 

 

彼女の言葉を聞いて部長は安心したのか、肩の力を抜いてからゲーム開始の合図をした。

 

 

配られたカードを確認するとババが無いのは当たり前だが、ハートの3を除いた全てのカードのペアが揃ってしまったのである。こんな事は初めてで、少し嬉しくなってしまった。

 

 

しかし、逆に同じペアとなるカードを引けずに手札が増える可能性が高い。結局誰かにカードを引かれるので、増える事は無いが試合が長引いて、他の人間が勝つ可能性が高い。勿論幸運という才能を持っているので、その可能性はほぼ0だが、警戒するに越したことはない。

 

 

私は坂柳の手札から一枚選んだ。引いたカードはスペードの7で、ペアは作れない。私は大人しく手札に加えた。そして、坂柳、松原、カードを引いていき、笹山が私の手札からスペードの7を引いて、ペアを捨てた。

 

 

そしてそれを繰り返し、四週した頃には、笹山の手札が残り一枚となっていた。その光景を見て、部長が「面白い事になっているな。」と呟き、見世物を見る客のように楽しそうに笑った。

 

 

「…まさか、こんな風に追い詰められるなんて思いもしませんでしたよ。笹山先輩。」

 

 

かなりやばい状況だよ。まさか、幽霊部員の先輩が私と同様、リーチにかかっているなんて。私は超高校級の幸運の筈なのに…。

 

 

「あはは、良いねぇ。その表情、最高に面白いよ。自分が勝てると信じて疑わなかった君が、今俺に追い詰められているわけだけど…ねぇ、今はどんな事を考えているんだい?」

 

 

軽い挑発の言葉に頭に血が上りそうになる。しかし、ここで冷静さを欠くのは宜しくない。私は一度深呼吸をし、坂柳のカードをじっと見つめる。

 

 

そして数秒後、私は自分の幸運を強く信じ一枚のカードを選んだ。

 

 

「…クラブの3!」

 

 

私は嬉しさのあまり、大きな声で叫んでしまった。

 

 

手札のハートの3と今引いたクラブの3でペアが完成した。私はようやく出来たペアを捨て、一位になった。

 

 

「これで、私の勝利ですね。」

 

 

私は笹山の顔を見ながら、ニヤリと笑い宣言した。すると笹山は狂った様に笑ってから、真剣な表情で私を睨み付けこう言った。

 

 

「あっははははは、やっぱり君の幸運には勝てないか。俺もそれなりに運が良い方だと思っていたんだけどなぁ。本当に嫌なくらい…運が良いねぇ。」

 

 

ドスの効いた低い声に体がビクリと震える。その雰囲気は、その幸運に対する考えた方は、どことなく彼を思わせた。

 

 

超高校級の幸運、狛枝凪斗。

 

 

笹山葉月の雰囲気は、狛枝の纏う雰囲気をそっくりそのままトレースしたかのように、そっくりだったのである。

 

 

笹山は狂った様に笑い続け、その場に重い空気が流れる。

 

 

私は勝って喜び、安堵するはずだった。しかし、彼の発言や雰囲気に飲まれ、何も言う事が出来ないでいた。そして、それは部長や坂柳、松原も同じで、何も言えずに、ゲームを進める事すら出来ないでいた。

 

 

それから約30秒程の沈黙が続いた頃、部長がようやく口を開いた。

 

 

「さあ、ゲームを続けよう。後笹山、いい加減落ち着け。ゲームはまだ終わっていないんだ。」

 

 

「あぁ…悪いな。こんなに勝ちまくる奴がいるなんて、面白くてね。つい笑い過ぎてしまったよ。」

 

 

部長に言われ、笹山は落ち着きを取り戻したのか、いつもの調子に戻ってゲームを再開した。

 

 

そして、何周かして坂柳の番がやってきた。

 

 

坂柳は何かを強く決意したかのように、真剣な表情で私を見つめる。そして笹山と松原の二人を見ながら口を開いた。

 

 

「…笹山先輩、松原先輩。私はこのゲーム、必ず二位を取ります。」

 

 

坂柳がそう宣言し、松原の手札からカードを選んだ。そして、彼女が意地を見せて二位となった。

 

 

その後、笹山が三位になると思ったが、彼は突然調子を崩し、最下位へと転落した。二位は坂柳、三位は松原という順で上がり、ゲームは終了した。

 

 

今日行った五試合の結果は、以下の通りである。

 

 

 

──────────────────────

 

 

《試合結果》

 

■第一回戦 

一位:神島 二位:笹山 三位:坂柳 四位:松原

 

■第二回戦

一位:神島 二位:笹山 三位:坂柳 四位:松原

 

■第三回戦

一位:神島 二位:笹山 三位:坂柳 四位:松原

 

■第四回戦

一位:神島 二位:笹山 三位:松原 四位:坂柳

 

■第五回戦

一位:神島 二位:坂柳 三位:松原 四位:笹山

 

 

 

《各試合のポイント増減》

 

■第一回戦

神島   +4万プライベートポイント

笹山   +5000プライベートポイント

坂柳   -5000プライベートポイント

松原   -1万プライベートポイント

 

 

■第二回戦

神島   +4万プライベートポイント

笹山   +5000プライベートポイント

坂柳   -5000プライベートポイント

松原   -1万プライベートポイント

 

 

■第三回戦

神島   +4万プライベートポイント

笹山   +5000プライベートポイント

坂柳   -5000プライベートポイント

松原   -1万プライベートポイント

 

 

■第四回戦

神島   +4万プライベートポイント

笹山   +5000プライベートポイント

坂柳   -1万プライベートポイント

松原   -5000プライベートポイント

 

 

■第五回戦

神島   +8万プライベートポイント

笹山   -2万プライベートポイント

坂柳   +5000プライベートポイント

松原   -5000プライベートポイント

 

 

《最終結果》

 

神島   +24万プライベートポイント

笹山   +0プライベートポイント

坂柳   -2万プライベートポイント

松原   -4万プライベートポイント

 

 

──────────────────────

 

 

 

私のプライベートポイントは、123万5692ポイントに変わった。コツコツ部活で稼いだポイントのおかげで、100万プライベートポイントを超えたのだ。

 

 

「さて、今回の一位は神島だ。おめでとう、神島。」

 

 

「ありがとうございます。部長も進行お疲れ様でした。とっても楽しかったです。」

 

 

部長に進行をしてくれた事に対する礼を言い、軽く頭を下げた。

 

 

「それにしても、惜しかったよな。葉月、あと少しで神島に勝てそうだったのにな。」

 

 

「あはは、そうだな。まあ、神島の運の良さに、俺では勝てないみたいだ。」

 

 

笹山は悔しそうにしながらも、笑顔で私にそう言った。

 

 

「あはは、たまたまですよ。」

 

 

私がそう言うと、坂柳が私を見ながら問い掛けてきた。

 

 

「先程、松原先輩が神島さんは毎回一位だとい仰っていましたが、それは本当に事実なのですか?」

 

 

坂柳は真剣な表情で私を見つめ、返事を待っている。

 

 

「うん。本当だよ。でもたまたまなんだ。ちょっと運が良いだけなんだよね。」

 

 

私がそう答えると、坂柳は部長の方を見る。部長は「その通りだ」と言い、私の発言を肯定した。

 

 

「…しかし、そんな事が本当にあるのでしょうか。運が良い、という言葉で片付けてしまうには、あまりにも不自然です。」

 

 

「いや、でも本当に運が良いだけなんだ。」

 

 

私はそう答えるが、坂柳は納得していないようで、私の事をずっと見つめ続ける。そして突然立ち上がると、私に向かってこう言い放った。

 

 

「神島さん。私と勝負してくれませんか?」

 

 

「…え?勝負って、どうやって?」

 

 

「このババ抜きで、です。」

 

 

坂柳はそう言い、先程仕舞われたトランプのケースを開けてカードを取り出す。

 

 

「また同じようにプレイヤーとして戦うってことかな?」

 

 

私が坂柳に尋ねると、彼女は私の予想を否定した。

 

 

「いいえ、違います。プレイヤーは私、部長、笹山先輩、松原先輩の4人です。貴方にはディーラーを務めて貰い、ゲームが始まる前に一位となる人物を予想し、紙に書いて貰います。そして、試合後に貴方の書いた紙を公表して頂き、それが合っていれば、貴方の『少し運が良いだけ』という言葉を信じたいと思います。賭け金については、先輩方にお任せします。」

 

 

そう言い、彼女は先輩達三人を見て「いかがでしょうか?」と問い掛けた。数秒後、彼らは坂柳の提案を受けいれ、四回戦までの賭け金でゲームを行う事になった。

 

 

「じゃあ、まずはそこの紙に私が一位になると思う人の名前を書けば良いんだね?」

 

 

「ええ。」

 

 

私は四人の顔を思い浮かべて、何となく松原先輩が勝つ様な気がした。彼の勝率はこの部の中で最も低く、運も良くない。もしそんな彼が勝ったら面白いはずだ。私はそんな不純な理由で"松原雄大"と書いた。

 

 

「書けたよ。紙はそこの机の上に置くね。」

 

 

私はそう言って、近くに置かれた机の上に紙を裏返しにしてから置いた。その後、四人にカードを配り、傍観に徹した。カードを引く順番は松原、笹山、坂柳、部長となり、ゲームが始まった。

 

 

「さて、どうなるかな。」

 

 

試合は順調に進んでいき、それぞれが思考を巡らせてカードを引いていく。そして数分後、松原が嬉しそうな声を上げて一位に輝いた。

 

 

「やった。やっと勝てた!」

 

 

しかし、残りの三人は彼の喜ぶ様に目もくれずにゲームを続けていく。

 

 

そして約7分が経過した頃、ゲームは終了した。二位は部長、三位は坂柳、四位は笹山という結果となった。

 

 

「では、神島さん。貴方の書いた紙をオープンして下さい。」

 

 

「分かったよ。」

 

 

私は近くの机の上に置いた紙を、全員に見えるように掲げる。

 

 

「…見事に勝者を当てていますね。」

 

 

坂柳が引き攣った顔でそう言うと、部長や松原もようやく私の異常性に気付いたようだ。運が良い、というにはあまりにも常軌を逸している。

 

 

「…運が良いというには、確かに出来過ぎている。しかし、イカサマをしているようには見えない。彼女は確かに運が良いのだろう。そうとしか言えない。」

 

 

「まあ、そうだな。おかしいとは思うが、確率上有り得ない事では無いからな。」

 

 

部長と松原は私の運の良さを受け入れているかのような言動を取っているが、表情は強ばっており、私の運の良さに違和感を感じているように見える。

 

 

「運も立派な実力だ。運が良い人間なんて、いくらでもいる。おかしな事では無いだろ。」

 

 

笹山は私の運の良さに偏見を持つ事なくそう言い切った。試合中の狂ったような雰囲気が無い今、彼の考えは至極真っ当なものに見えるが、私に違和感を持たないというのは、この中では異端にすら見える。

 

 

「…まあ、今日の部活はここまでにしよう。坂柳さん、入部をするのであれば、俺が手続きをしてしまうが、どうする?」

 

 

「そう、ですね…ええ、入部させて下さい。」

 

 

「分かった。手続きはやっておこう。連絡先を交換しようか。ウチの部の説明はチャットアプリで行うから、後で確認して欲しい。」

 

 

坂柳と部長は入部に関する話を始め、松原や笹山も部室から去って行った。私も少し居心地が悪くなって、この部屋から出る事にした。

 

 

幸運という才能はとても便利だ。自分が不利になる事は無く、自分の望む結末に進む事が出来る。そんな素晴らしい才能だ。

 

 

しかし、それはこの世界では奇妙に見えるらしい。運が良すぎると、人に不信感を与えてしまう。私は今まで幸運という才能をフル活用して生きてきたが、多少はセーブしなければいずれ一人になってしまうかもしれない。

 

 

一人ぼっちは、もう嫌だよ。

 

 

私はそう思いながら人気のない校舎をの中を進んで行く。すると、突然男の怒声が階段の方から響いた。

 

 

私は音を立てないように様子を確認すると、そこには以前図書室で言い争っていた男子生徒四人が何やら緊迫した様子で言い争いをしていた。須藤は今にも殴り出しそうなので、かなり危険な状況だ。

 

 

周囲を確認するが、監視カメラが無く、何かあった時の証拠が無い。私はスマホのカメラを起動させ、彼等が去るまでの間映像を録画する事にした。数分後、煽られた須藤がCクラスの生徒を殴ろうとした。しかし、Cクラスの生徒はそれを避け、走って逃げて行った。須藤は彼等を追って階段を駆け下りた。

 

 

「…何も起きなくて良かった。」

 

 

どうやらこの録画は、ストレージを食うだけで無駄に終わった。しかし、何となく私はこの録画を消す気にはなれなかった。

 

 

その後、学校を出てスーパーに向かい、ウインナーとチーズとツナ缶とベビーホタテを買い、寮に戻った。寮に戻ると私服に着替え、荷物を整理して少し休憩する事にした。

 

 

それから一時間後、私は藍の部屋に向かった。部屋に着くと、既に美紀は到着していたようで、皆で楽しい時間を過ごした。

 

 

美紀は茹でたブロッコリーやエビ、明太子や餅を持ってきており、色々な組み合わせで焼いて食べまくった。しかし、食べても食べてもたこ焼きは減らない。

 

 

「…やばい、もうお腹いっぱいかも。」

 

 

「…ちょっと、いえかなり生地を作りすぎました。」

 

 

「…材料も買い過ぎちゃったね。」

 

 

女子三人ではとても食べ切れない量の食材を買ってしまい、私達は目の前にボールに半分ほど入っている生地を見て絶望した。これが江ノ島盾子が感じた絶望なのか。私にはとても理解出来ない感情であり、今すぐどうにかしなければ、死んでしまいそうだ。

 

 

「…仕方ありません、助っ人を呼びましょう。」

 

 

「…助っ人?」

 

 

私がそう聞き返すが、藍は私の言葉を無視してスマホを操作し始める。そして床に倒れた。食べてすぐ横になるのは良くないが、今はそれどこれでは無いので仕方ないとしか言えない。

 

 

そして数分後、玄関からチャイムが鳴る。そして、藍は何とか立ち上がり、玄関の扉を開けた。するとそこには、Aクラスの女子数人の姿があった。

 

 

「えっと、タコパしてるから来てって言われたんだけど、本当に来て良かった?てか、大丈夫?森下さん。」

 

 

Aクラスの美人系女子の一人である、谷原真緒がそう言いながら私と美紀を見つめる。

 

 

どうやら、藍が呼んだ助っ人は同じクラスの女子生徒達の事だったらしい。

 

 

 

ここは藍の部屋だが、藍が満腹過ぎてバテているので、仕方なく私が彼女達に中に入るよう促し、たこ焼きを食べて貰うよう頼み込んだ。様々な種類の具材があり、谷原達は楽しそうに焼き始めた。

 

 

そんな彼女達を見ながら、私と美紀は近くのソファでぐったりしながら、タコパをする彼女達の様子を眺めていた。

 

 

超高校級の幸運なのに、お腹がはち切れそうになるなんておかしいよ…確かにこの状況も幸せではあるけど、こんなに沢山食べれない。

 

 

そう思いながらも、私はこの状況を楽しんでいた。

 

 

「美紀ちゃん。」

 

 

私が隣に座る美紀に声を掛けると、彼女は苦しそうな声で返事を返した。

 

 

「どうしたの?」

 

 

「…楽しいね、タコパって。」

 

 

私がそう言うと、彼女は苦しそうにしながらも微笑んでこう言った。

 

 

「友達とする100の事…一つ目、達成です。」

 

 

私は彼女の言葉に頷き、口を開いた。

 

 

「これから少しずつ、達成していこうね。」





氏名     笹山葉月

所属     2年Aクラス

【学力】   B
【知力】   C
【判断能力】 A+
【身体能力】 C+
【協調性】  D

南雲のクラスメイトで、ボードゲーム部の部員。
学力は上の下に位置しており、身体能力は並だ。協調性が無く、ダウナー系の性格のせいで周囲の空気を暗くする事が多々ある。しかし、南雲にはかなり気に入られている。ギャンブルの腕前は、部内でも一、二を争う実力者である。

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ようやく投稿する事が出来ました。

個人的に、ババ抜きの時の推理?みたいなのは結構自分で書いてて好きだったりします。

今回の話の重要ポイントは『神島に対して笹山以外の部員が不信感を抱いている』という点です。
ついに坂柳が彼女の異常性に気付きます。
やはり、幸運=才能という認識が無い世界だと、運で全てを制してしまうような人って不気味に見えると思うんです。
なので、今回その事実を坂柳が気付き、部長と松原が違和感や不信感を募らせるのって何もおかしな事では無いと思います。
主人公は超高校級と呼ばれる才能が存在する世界から転生しているので、今まで自分の異常性に気付く事はありませんでしたが、初めて今回指摘されてようやく異常だという事実に気付きます。

そして、笹山は神島の幸運という力を実力として受け入れており、これも坂柳達からすれば不自然に思えるはずです。
笹山については幾つか設定を考えているのですが、どれを使うかは現状まだ決めていません。

今回の話では、神島の幸運の凄さを示すという目的もありましたが、最後のタコパで不運とも言える状況になっていますよね。
普通に考えれば自業自得だと思いますが、彼女は超高校級の幸運です。
現状幸運がどのように作用するのか、その法則や効果について神島は知りません。
神島の幸運とは、自分だけが望む物を手に入れる事が出来る才能なのか、それとも他者にも作用するのか。
狛枝の不運は周囲の人間にも作用しているように感じますし、苗木の幸運は自分の生存にのみ特化していると言えます。
では、神島の才能という能力が作用するのはどちらなのか。
果たして、神島にとって食べ過ぎて動けなくなるようなあの状況がほんとうに不幸だと感じたのか。

私は幸運というスキルはチートではあるけど、万能ではないと考えているので、今回のタコパの状況について明確な答えがあるわけではありませんが、神島の幸運は誰かの為にも作用するのでは無いか、そう思ってこの話を入れました。


ちょっと徹夜してるので、自分でも何を言っているのか分からないんですが、まあそんなところで後書きを終えたいと思います。
ちょっとだけ寝ます。おやすみなさい。

無人島試験時で主人公はどの派閥に入る?

  • 坂柳派(女王様こそ世界一)
  • 葛城派(葛城さんこそ世界一)
  • 神島派?(森下と推定山村が加入)
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