トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜   作:筆先文十郎

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この小説は『賭博破戒録カイジ』や『1日外出録ハンチョウ』などのパロディが多数ありますが、読んでいない方でも読めるようにと書きました。楽しんで頂ければ幸いです。

本来点が二つの『馬』を使用したかったのですが、自分のパソコンではそれが無理だったので本来の『馬』を使用しています。
なので馬は点が二つの方と認識していただければ幸いです。


トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜

 スペシャルウィークやオグリキャップなど数多くのウマ娘がたくさん食うの周知の事実である。ではその食料はどのように調達されているのだろうか? 

 その謎が今明かされる。

 

 皇恋(こうれん)グループ。金融業を中心に、カジノやホテルなど多角的な経営を行っている日本有数の巨大企業がある。

 都内某所。

 百人以上が入る大広間の人間の視線が一つに集まる先。『皇恋グループ創立40周年記念パーティー』と壇上に掲げられた横断幕の下に、白髪の髭と鼻に位置する醜いあばたが特徴的の男がいた。

 馬数奇(うますき)孝和(たかかず)。皇恋グループを一代で日本屈指の巨大組織にした老人である。

「ああ………………それにしても土地が欲しい……………………!!」

 決して大きくないが腹の底に響くような声で呟く。

 馬数奇の突然の言葉に、ざわ……ざわ……ざわ……とざわめく大勢の前で男は口を開く。

「ククク…………むろん……と言うか………………言うまでもなく………… わしは持っておるっ……! この国の誰よりも………………持っておるっ………………! 土地をっ…………!」

 馬数奇は右手を握りしめる。手に入れた土地を誰にも渡すものかと言わんばかりに。その後さらなる土地を掴まんと握りしめていた手を開いて、続ける。

「そう……ニンジン生産量日本一の北海道に…… 2位の千葉に…………! 3位の青森に………………全国各地に……! 持っておるっ……! ククク………… どこに(ねずみ)…………政府の犬が潜んでおるか知らんから大きな声では言えんがそれぞれ………………100億円はくだらぬ土地を所有しておるっ………………!」

 

 100億円。

 

 ほくそ笑む馬数奇が言った金額の大きさに、ざわ……ざわ……ざわ……と会場がざわめく。予想通りの光景に馬数奇は満足気に笑う。

「最近では………………国内ばかり金を集中させるのもどうかと思い………… 海外にも土地を所有した。ほんの50億ほどだが、転ばぬ先のなんとやらだ………………! 常にリスクの分散は怠らないっ………………!」

 ざわ……ざわ……ざわ……とざわめく大衆が万歳の拍手で「会長っ……!」とたたえる。

「ククク……」

 自身を呼ぶ声に両手をあげて応える。 しかし

「バカがっ…………!」

 一変。机をたたくバーンッ! という音に会場は静まり返る。

「足らんわっ………… まるで…………!!」

 震える右手で握り拳をつくる。

「わしは…… もっともっと…… 欲しいんじゃっ…………! ウマ娘ちゃんたちが食べるニンジンを……! 米やパンなどの穀物を……! 肉や野菜、果物などのデザートを……! 邁進(まいしん)せよっ…………! 」

 馬数奇は再び机をバンっとたたく。

()き集めるんじゃっ…………! 世界中の食料をっ…………! 」

 馬数奇は力強く右手を上げる。

「人間の欲望はつまるところ土地につきるっ……! それを牛耳(ぎゅうじ)る者こそ………… 王っ…………! 築くんだっ…………! 王国をっ…………! 容赦なく勝てっ……! ウマ娘ちゃんたちによるウマ娘ちゃんたちのための王国実現のためっ…………!」

 両手を上げる男に、会場に集まった者たちはどうすればいいのか? と反応に困りつつも拍手をおくった。

 

 こうしてオグリキャップを筆頭に、多くの食事をするウマ娘の胃袋の大半を、皇恋グループを筆頭とする応援者の援助が(にな)っている。

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