トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜 作:筆先文十郎
イナリワン
身長139㎝
体重増減なし
バスト85・ウエスト50・ヒップ74
スーパークリークの
「し、しっかりしろ! ……トレーナー!!」
イナリワンの視線の先には、自らが作った血だまりに沈む自身のトレーナー(以下イナリトレ)の姿があった。
数分前。
『ほぎゃあ! ほぎゃあ! ほぎゃあ!』
一人の赤子の鳴き声をきっかけに連鎖的に起きる赤ちゃん達の泣き声の大合唱に、スーパークリークとタマモクロス、そしてイナリワンとイナリトレが必死にあやしていた。
両親が重要な会議で託児所を留守にし、来るはずだった職員も病気などで出られない状態にスーパークリークは「人手不足なので手伝ってください!」とイナリワンたちに頼み込み、困っているスーパークリークと子どもたちのためと了承したタマモクロスとイナリワンとイナリトレは託児所を訪れた。
「タマちゃん! イナリちゃん! イナリちゃんのトレーナーさん! 私、お腹が空いている子たちのミルクを作ってきますので!」
そう言うとスーパークリークと空の哺乳類を持って台所へと向かった。
「あぁ。ほれ、泣くな! 泣いても何もあらへんで!」
タマモクロスは赤子を抱いてトントンと身体を上下に軽く揺らす。その心地よさにリラックスした赤子は一人、また一人と眠りに落ちていく。
「あ~、眠る子は良い子~♪ 君は良い子~♪ 良い子の君はねんねしようね~♪」
即興で思いついた子守唄を歌いながら赤子をあやしていくイナリトレ。その思いが通じたのか、自分だけの子守唄を聞いた赤子はゆっくりと
「ふぎゃあ! ふぎゃあ! ふぎゃあ!」
「うわあっ! こら、暴れんなって!」
イナリワンの腕で赤子は暴れていた。その声にせっかく寝かけた赤子を起こすわけにはいかないと、イナリワンは赤子を抱いたまま他の子ども達から距離を取る。
「お腹空いているのか? だったらもうすぐクリークがミルクを持ってきてくれるからなぁ!」
そう言って抱いている赤子をあやすイナリワン。
そう、この時の赤子はお腹が空いていた。空腹に耐えられず泣いていた。
今すぐミルクが欲しい! ママの母乳……否、母乳なら誰のでもいい!
その欲求がその後の悲劇を生むとは。この時、誰一人気づくことはなかった。
「ふぎゃあ! ふぎゃあ! ふぎゃあ!」
赤子の手がイナリワンの制服を渾身の力で掴むと
ビリッ!
という音とともに破れた。
「は? なんや!?」
「え?」
制服の破れる音にタマモクロスとイナリトレが振り返る。
「あ……あぁ……あ…………」
自身の制服が破られるという予想外の事態に頭が真っ白になったイナリワンをよそに、139㎝というバ体に不釣り合いな巨乳を包む下着に赤子は手を掛けた。
「!?」
偶然にもイナリワンの正面で赤子をあやしていたイナリトレは、不意に見た下着の下に隠れていた禁断の光景に、身体の血液が一気に沸点に達する感覚を覚えた。次の瞬間
ブシュウウウウウウゥゥゥゥゥゥッッッッッッ!!!!
高圧ジェット洗浄機のようにイナリトレの鼻から床に向けて大量の血液が吹き出す。
「……ぁ…………──」
イナリトレは抱いていた赤子を落とさないように大事に抱えながら、自らが作り出した血だまりに落ちた。