トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜   作:筆先文十郎

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カツラギエース誕生日回に考えていた話です。

イフリート
アラビアの伝承に登場する魔人、精霊。ファイナルファンタジーシリーズやガンダムなど様々なゲームや漫画などで由来となるキャラクターが登場する。


カツラギエースとイフリート

「トレーナーさん。アタシ、イフリートが欲しいんだけど」

 カツラギエースの突然の言葉にカツラギエースのトレーナー(以下エーストレ)は固まった。

(……え? イフリート……?)

 エーストレは脳内検索エンジンでイフリートの情報を探し出す。

(イフリートって炎とかを(つかさど)る魔人だよな。現スクエア・エニックスが制作する『ファイナルファンタジーシリーズ』に登場する炎属性で 野獣のような面様に、火炎のような髪に頭から生えた長い角、筋骨隆々とした威圧的な巨躯と、地獄の鬼のような風貌で描かれている召喚獣の。

 そういえば『機動戦士ガンダム』にもそんな名前の機体がいたような気がする……いや、それとも何かのゲームのガチャの話か!?)

「いや、待て……」

 エーストレはふと思い出す。

(昔、ちょっとした感情で体温が千度くらいに上がる体質の男が怨みを持つ依頼者に変わって悪を討つ漫画を読んだことがあるぞ……タイトルは忘れたがあれもイフリートとかそういう名前だったはず……しかしそんなものエースが欲しがるか!?)

 悩めるエーストレに、カツラギエースは更なる爆弾を投下する。

「あとダークソードにホワイトソードも欲しいんだよなぁ……まぁ、いいや。とりあえず明日予定ないなら一緒にホームセンターに行こうよ、トレーナーさん!」

「……あ、あぁ。わかった……」

 屈託のない笑顔のカツラギエースに、エーストレは混乱する頭で頷き立ち去るカツラギエースの背中を見つめた。

 

 翌日 ホームセンター。

「あ、ごめん。ちょっと遅れちゃって……って、トレーナーさん。大丈夫なのか?」

「あ……あぁ。問題ない。大丈夫だよ!」

(本当は『イフリートやアイドルももえがホームセンターにあるのか!?』という疑問で眠れなかったんだけど……)

「ふ~ん、まあいいや!」

 クマが出た顔で笑うエーストレに、カツラギエースはそれ以上追及しなかった。

 二人は工具などのエリアを抜けて園芸や果樹が揃ったエリアに足を運ぶ。

(え、ここ?)

 エーストレは表情には出さないものの驚きの声を漏らす。カツラギエースが欲しがったものはゲームショップか骨董品にしかないと思っていたからだ。

「あ、あったあった!」

 目を輝かせたカツラギエースがエーストレにもわかるように指をさす。

「え、本当に……え?」

 エーストレは固まる。カツラギエースが指さす先、それは『品名イフリート』と書かれたほうれん草だった。

「うわぁ、このほうれん草、葉が大きくて美味しそうだ……あ、ダークソードとホワイトソードもある!」

 その言葉にエーストレはバッ! とカツラギエースと同じ方向を見る。そこには『ダークソード』と書かれたズッキーニ、『ホワイトソード』と書かれたネギがあった。

 

 

 

「あ、イフリートって野菜だったのね……」

 イフリートの正体を知った野菜を吟味するカツラギエースをよそに、その場にへたり込んだ。




イフリート→ほうれん草
ダークソード→ズッキーニ
ホワイトソード→ネギ

嘘のようですが本当にそんな名前の野菜があります。あとアイドルももえという玉ねぎなどもあります(笑)
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