トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜   作:筆先文十郎

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ネオユニヴァース誕生日回。


ネオユニヴァースと大豆

 ネオユニヴァースのトレーナー(以下ユニトレ)の部屋。

「はい、どうぞ」

 ネオユニヴァースの目の前に薄く白い布のような食べ物が醤油皿とともに出される。

「…? 見たことのない食べ物。これは?」

 不思議そうに出された物を見るネオユニヴァースにユニトレが笑顔で言った。

「それは湯葉(ゆば)だよ。豆乳を温めた時に表に出た膜を取ったものだよ」

「ゆうば? ……ゆば」

 色々な角度から湯葉を見るネオユニヴァース。

「湯葉は揚げ料理や出汁の効かせたあんかけ、スイーツなど色々な食べ方があるけど、とりあえず刺身で食べてみてほしい」

「……わかった」

 コクリと頷いたネオユニヴァースは醬油皿に湯葉を少しだけ漬けると、醤油がテーブルに落ちないように余分な醤油を落としてから口に運ぶ。

「"AUHN"……! 大豆を凝縮した濃厚さと甘み。とても『美味しい』があるね」

 少し頬をほころばすネオユニヴァースにユニトレは安堵の表情を見せる。

「そうか。それはよかった! 湯葉に含まれるたんぱく質は必須アミノ酸のバランスが良いと言われてて、疲労の軽減や運動能力の維持、免疫力アップ、肝機能の向上、睡眠の質の向上など、体に嬉しい効果があるそうだからね。俺が作ったトレーニングメニューやレース、学業など疲れているんじゃないかな? と思ってな」

「…スフィーラ。トレーナーのその気持ち"METI(メイティ)"だよ」

「うんうん! そうかそうか……」

 満足そうに頷いたトレーナーが奥へと下がる。

 数分後。

「それじゃあメインディッシュをどうぞ」

 お盆に乗せられたドンブリをネオユニヴァースの前に置く。ネオユニヴァースが覗くと白いスープに麺、サイコロ状の肉の塊、もやしなどが入っていた。

「……これは、前に食べた豚骨……ラーメン……」

「あぁ。と言っても豚骨じゃあ面白くないから豚骨ベースじゃなくて豆乳で作ってみたんだ。あとサイコロ状の肉は大豆で作ったんだ。

 豆乳には血行をよくする作用もあり、美肌づくり、肩こりに効果があるほか、ホルモンの分泌を盛んにして若返りを促進するといわれているんだ。

 もやしは便秘や糖尿病、大腸ガンといった生活習慣病を予防・改善したりコレステロールの低下やガン、動脈硬化を予防する効果があると言われている

 あと隠し味に身体を温める効果があるとされる生姜(しょうが)も入っている

 …………あ、説明が長くなっちゃったな。麺が伸びないうちにどうぞ!」

「…ありがとう、いただきます」

 ネオユニヴァースは麺を静かにすすり、スープを飲み、大豆肉やもやしを口に運んでいく。

「……どうだ?」

 不安そうに覗き込むユニトレにネオユニヴァースは少しだけ微笑む。

「麺と隠し味を除く全部が大豆ということもあり一体感があった。このドンブリの中に宇宙を『見つけた』よ」

「そうかそうか!」

 その後デザートに出されたおからを使ったケーキに満足するネオユニヴァース。

 

 

 

「……うぅ、ケーキ。美味しそうですわ……」

 窓に葦毛のウマ娘が覗き込んでいたが、それはまた別の話である。




ネオユニヴァース……独特の話し方に疲れた(;^_^A
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