トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜 作:筆先文十郎
本編とは関係ない話。
血液1パイント(約0.5リットル):337ドル(約2万7000円)
脾臓:508ドル(約4万1000円)
腎臓:26万2000ドル(約2125万9000円)
胆嚢:1219ドル(約9万8000円)
肌:10ドル(約800円)/1平方インチ
『あなたの体は闇市場でおいくら? 体の各パーツごとのお値段はこちら』より一部抜粋
https://www.gizmodo.jp/2012/05/post_10279_bpp.html
2021年12月22日 とある部屋。
『電光石火の”白い稲妻”! バチバチッと参戦や!』
スマートフォンの中で、空から白い稲妻とともに地上に降り立ち決めポーズをするタマモクロスに一人の男が歓喜した。
「ついに……ついに……ついについについに! タマモクロスが実装された!!」
男は天井に向かって
「この日のために様々なキャラやサポートカードの誘惑に耐えて貯めたタマ貯金をついに解禁する時が来た! よし、いざ!!」
男は『ガチャ』書かれたボタンから『10回引く!』を押す。
「出ろ! 出ろ! 出ろ!」
食い入るように画面を見る。しかし出てきたウマ娘の中にタマモクロスは現れなかった。
「……ま、まあ。一発で当たるとは思っていないからな。よし、次!」
当たらなかったことにショックを受けつつも男はひたすらガチャを回す。しかし
「クソッ! どうして!? どうして当たらないんだ!?」
男はいらだちで机を叩く。
「……やはり確実に手繰り寄せるために天井分のジュエル30000個を貯めるべきだったか?」
激しい後悔に打ちひしがれた、その時だった。
「だったらとっておきの方法があるで?」
「え?」
男は振り返る。そこにいたのはジャケットとパンツルックという実装された勝負服に身を包んだタマモクロスだった。
「え? え? え!?」
壊れた機械のように同じことを繰り返す男に「そないに驚かんでも……」と呆れながらタマモクロスが続ける。
「で、お兄さん。ウチが来なくてガッカリしとったやろ? そんな兄さんにとっておきの方法があるで!」
「と、とっておきの方法?」
尋ねる男にタマモクロスは自信満々に答える。
「リボ払いや! リボ払いでやればウチが当たるまでガチャ回すことが出来るで!」
「……!?」
タマモクロスの突然の発言に男は言葉を詰まらせる。
「た、確か……リボ払いって」
(確かリボ払いって毎月決められた額を払っていくっていうシステムだったよな。
自動で引き落とされるからきちんと返済していると勘違いしてしまい、さらに新しいリボ利用をしてしまうから自分が『いくら残高があり、どれくらい借りているか? またどれくらいで完済されるのか』がわかりにくいことから危険と言われている支払い方法……)
男の心を読んだのか、タマモクロスは優しく語りかえる。
「大丈夫やって。自分がどれくらいリボ払いしているかを把握し、毎日自販機で買っているジュースを節約するとかすればさっさと完済出来るって! ウチが手助けしたるから!」
そうしてタマモクロスのなすがまま、男はリボ払いでガチャを回す。そして
「当たった、当たったぞ!」
念願のタマモクロスを引いてその場で小躍りする。そんな男をタマモクロスは冷めた目で見ていた。
「アンタ、何をしとるん?」
「え?」
「『え?』じゃあらへん。ウチを当てて終わりやないやろ? ウチを
「え? でも……」
タマモクロスを当たるまで安月給の自分ではかなりの額を使っている。不安を覚える男に、タマモクロスは邪悪な笑みを浮かべた。
「お金の心配してるんやったら大丈夫やって。ウチ、いい病院知ってんねん! そこに行けばお金が得られるし何より
このタマモクロス、タマモクロスの皮をかぶった悪魔だと思う……。