トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜   作:筆先文十郎

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ホッコータルマエ誕生日回。
当人の登場少ないです(-_-;)


ホッコータルマエはテレビに引っ張りだこ!

『ホッコータルマエです。今回の『歩いて学ぼう! 歴史探索!』は苫小牧(とまこまい)特集ということで苫小牧観光大使の私、ホッコータルマエが皆さまに苫小牧の魅力を伝えられたらなぁ、と思います。ではまず苫小牧の簡単な歴史を──』

 

 ロコドルとして苫小牧の魅力を伝えたいホッコータルマエは戸或(とある)TV局からアイドル特集として注目されたのを皮切りにTVに多く出演。それに比例して彼女の知名度は上がっていき、ホッコータルマエのことをより多く知りたいと苫小牧に熱い視線がそそられることになった。

 なぜホッコータルマエがテレビに多く出演することになったのか。それは彼女の実力あるウマ娘やアイドルとしての実力もさることながら、見えない力もあった。

 

 某日。戸或TV局長室。

「こ、これは──会長。わざわざこのような場所にお越し下さり……恐縮です!」

「いえいえ、局長さん。そう固くならなくて結構です……」

 冷や汗を流しながら出迎える男に、会長と呼ばれた老人は50代くらいの白髪の男とサングラスに黒いスーツを着た男達を背に勧められたソファーに座る。

「ところで会長。今日はどのようなご用件で?」

 背中にベットリと汗が染みこむのが見て分かるほど汗を流しながら座る局長が「なんでこんな忙しい時に!」という気持ちを殺し、慎重に言葉を選びながら尋ねる。

「……」

 男は視線を動かし自慢の(ひげ)を優しく上から下へと優しく摘まむ。

 局長にとって永遠とも思える数分後、会長は口を開いた。

「ここ最近いい子はいますかな……?」

「い、いい子……とは?」

 キョトンとする局長に「ですから……」と笑いながら尋ねる。

「視聴率が取れそうな子ですって……。そういう子は最近のテレビにいますかな……?」

「……!?」

 男の言葉に局長は考える。

(確かに今の戸或TV局(ウチ)は視聴率がお世辞にもいいとは言い難い。視聴率が取れるのならどんな方法でもどんな人材でもほしいというのが現状。そして口ぶりからして誰かを紹介したいというのは明白。しかし会長(あいて)はシロウト。ここでろくでもない人間を使用するように強制されたらとんでもないことになる。逆に視聴率が取れてもそれを口実に無理な要求をしてくるのは火を見るよりも明らか。だったら……)

「い、いえ……それなりに苦労しておりますが。好調ですよ!」

 TV局の未来を考えた局長は冷や汗をハンカチで拭いながら虚勢を張る。

「そうですか、そうですか……では用件は終わったのでこれで立ち去ることとします……」

 男は笑顔で立ち上がると後ろに立っていた男に声をかける。

利根澤(とねざわ)皇恋(うち)及び関連企業に戸或TV局から降りるように通達しろ。また戸或TV局のスポンサーとなっている企業とは一切取引するな、と伝えることも忘れるな……」

「は! ただちに……」

 会長の命令にスマートフォンを取り出した男は粛々(しゅくしゅく)と各所に連絡し始める。

「!? ……ちょ、待って下さい!!」

 局長は部屋から出ようとする男を呼び止める。

「はて? 何かありましたかな……?」

 男はとぼけた顔で振り返る。

(こ、この男だけは!!)

 殴りたい! 権力を使ってTV局(こちら)の命脈を素知らぬ顔で潰してくるこのジジィを殴り飛ばしたい!! その気持ちを抑えて局長は床の上に直に座り、平伏して頭を下げる。

「実は視聴率を上げるための人材がなくて困っています! どうかいい人材がいたら紹介していただけませんか!?」

「……人材、だけですかな……?」

(このクソジジィが!?)

 地面に伏せた顔を憤怒と屈辱にまみれた変えつつも、見られないように伏せたまま局長は叫ぶ。

「いえ、出来る事ならその人材を活かす企画なども考えていただけると嬉しいです!!」

「ほほぅ……。そうですかそうですか……!」

 その言葉に男は涎を垂らしながら(あわ)れむ笑みを見せる。

「ではその人材を紹介しましょう……。そしてその企画も……。あぁ、その際にかかる費用は皇恋(うち)が負担しますのでご心配なく……!」

 

 

 

 こうして謎の老人、馬数奇(うますき)孝和(たかかず)の紹介と企画によってホッコータルマエは戸或TV局の冠番組の出演を皮切りに多くの企画、CMに出演。視聴率の向上と苫小牧の知名度に一役買うのであった。




もっとホッコータルマエを前面に打ち出した小説を考えられたらよかったのですが、今日の私はこれが限界でした(-_-;)
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