トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜   作:筆先文十郎

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今回のお話はあくまで小槻の個人的な意見です。

筆先文十郎にとって投稿者様も読者の皆様も小説を愛する仲間と思っていますのでご理解していただいたうえで読んで頂けると幸いです。


一日外出ハンチョウ、オツキ!~小説の未来に憂う~

 とあるインターネットカフェの一室に、皇恋(こうれん)グループの強制労働施設で働かさせる男、小槻(おつき)馬太郎(うまたろう)は投稿サイトで小説を読んでいた。小槻は強制労働施設に身を落とす以前からアニメ・漫画・小説を愛する男で、外に易々と出られなくなった今でも時間があればこうしてインターネットカフェで漫画を読み、投稿サイトの小説を読んでいた。

「……くっ!」

 小槻は額を抑え、うす暗い店内の天井を見上げる。

「どいつもこいつも……似たような小説(もの)ばかり……」

 とある小説投稿サイトのランキング上位の小説を読んだ小槻は重いため息をついた。

「なぜこうなったのだ……?」

 小槻は昔を振り返る。

(昔は良かった……なんて言うと昔の価値観に凝り固まった懐古厨のようで嫌だが……昔の小説の方がオリジナリティーがあって著者の熱! というものがあった。その独特な世界観とその世界でしか得られない快感……そして自身の想いを小説に乗せて読者に伝えようとする著者の熱い感情が感じられた……!)

「だが今はどうだ……!?」

 小槻は悔しさに歯を食いしばる。

(今では安易にどこかで見たことのあるものやパロディに走るものがあまりにも多い……! 『人気が欲しい!』、『評価が欲しい!』、『もっと多くの人間に読んでもらいたい』……そういった気持ちはわかる。だがだからといって安易にパロディに走ってどうする……!? パロディは所詮(しょせん)オリジナルの二番煎じ! オリジナルがあってのものだ! パロディ(そんなもの)がオリジナルに勝てるわけがない……!)

 パソコンにいるだろう、向こう側にいる投稿者に向けて小槻は訴える。

(お前らにもあったのだろう? 小説が楽しいと思う時期が……! その時の情熱を思い出せ……! 人気取りや面白いことを考える事に疲れたからといって安易にパロディに走るな……! そんな考えは読者からは看破され、呆れられ……(しま)いには『〇〇の猿真似しかできないやつ』などの酷評を受けるだけだぞ……! それに気づけ……!)

 ふと涙を流していることに気づいた小槻は袖で涙をぬぐう。

(今現在。SNSやゲームアプリなど新たなサービスの登場に、小説はどう生存していかなければならないかの過度期に入っている。だがワシらのような小説を愛する者がいる限り、小説は死ぬことはない……だから書き続けてくれ……灰になるまで……!)

「これからも小説業界全体が盛り上がり、そして……より面白い小説が出ることを、切に願う……!」

 小槻はそう言って固く握った拳を緩ませるとインターネットカフェを後にした。




一日外出ハンチョウ6巻40話『賛歌』で主人公の大槻は『安易なスピンオフ作品に走りがち・・・・・・・・・・!』と嘆いていましたが。

「そのスピンオフ作品の登場人物が何を言っているんだ!?」

と突っ込むのは野暮ですかね?
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