トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜   作:筆先文十郎

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エルコンドルパサー誕生日回(一応)。

エルコンドルパサー登場と書いてますが、ぶっちゃけナリタブライアン回です。
それでもよろしければ読んで頂けると幸いです。



ナリタブライアンと(たか)(エルコンドルパサー登場)

 中央トレセン学園 中庭。

「ふうっ、心地いい風だ」

 ナリタブライアンはベンチに座り買ってきた一口サイズのナゲットを食べていた。

 朝早いこともあってか周囲には誰もいなかった。

「この居心地のいい空間を独り占めしているという優越感、悪くないな」

 そう言ってナリタブライアンは静かに笑う。

「ん?」

 空を見るとそこには大きく翼を広げた鳥、(たか)がナリタブライアンの視界に入った。

 鷹はゆっくりと下降し、ナリタブライアンが座るベンチの背もたれに降り立った。

「……ほう、お前はあの時の」

 降り立った鷹にナリタブライアンは見覚えがあった。それはレースコースで走った後、柵の近くで休んでいた時に休んでいたナリタブライアンの近くに降り立った時だった。

『……どうした。ひとりで散歩か?』

 触っても逃げ出さない鷹の様子に、猛禽(もうきん)カフェに時々通っているナリタブライアンは鷹が誰かに飼われているペットだと気づいた。

『……あまり主人を心配させるなよ。早いとこ帰ってやれ』

 そう言って首を傾げる鷹の首をさすったりなどして時間を過ごした後、再び大空へと羽ばたく鷹を見送った過去を思い出した。

「まさかまたこうして出会うとはな……食うか?」

 ナゲットを鷹の前に差し出すと、鷹は嬉しそうな声で小さく鳴くとナゲットをパクッと(くちばし)で咥えた。

「ふっ、かわいいやつだ」

 ナリタブライアンが喉元を指先で触ると、鷹は目を細めてなすがままにされていく。

 

 ──ッ! 

 

 ふと鷹は大空に向かって鳴くと勢いよくどこかへと飛び立った。

 数分後。鷹は何かを(くわ)えながらナリタブライアンの元へと戻り、咥えていたものをベンチの横に置いた。

「……ふっ、お礼と言うわけか」

 ナリタブライアンは苦笑する。鷹が差し出したもの、それはどこかで拾ってきたと思われる一万円札だった。

「……こういう恩返しの定番はネズミなどの小動物で『もらっても困るのだが……』というのが定番なのだが……。お金を選んで持ってくる辺り、お前は賢いのだな。……まぁ、ここで私が一万円札(これ)横領する(財布に入れる)わけにはいかないのだが……」

 苦笑いを浮かべながら頬を()くと、ナリタブライアンは残り少なくなったナゲットを鷹に食べさせた。

 鷹はまっすぐな瞳でナリタブライアンを見た後、大空に向かって鳴くと再び大空へと飛び立った。

「……ふう。トレーナーの所に行くのが遅くなるな」

 大空を舞う鷹が見えなくなるまで見つめたナリタブライアンは、嬉しさとめんどくささが入り混じったため息を漏らし立ち上がると交番へと足を進めた。

 

 

 

 数分後。

「マンボ!! どこデスか!? いたら返事をしてくだサ~~~イ!!」

 

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