トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜   作:筆先文十郎

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タップダンスシチーの誕生日回にしようとして、オチが決まらなかったものです。


タップダンスシチーと現実的な理想城

 とあるファーストフード店。

「なぁ、タップ。一つ聞きたいことがあるんだが?」

「ん? ふぁんふぁ? (ん? なんだ?)」

 大きなハンバーガーをパクッ! と頬張るタップダンスシチーにタップダンスシチーのトレーナー(以下タプトレ)が尋ねる。

「タップの夢は皆で毎日飲んで、騒いで、疲れたら寝る。いつ帰っても仲間のうるさい歌声が迎えてくれるような大きな城を建てることだ」

 タップダンスシチーは大きく頷く。

「それでふと思ったんだ。タップダンスシチーの理想を実現する大きな城に必要なものは何かってね」

「う~ん、そうだな……」

 口の中のハンバーガーを食べ終えたタップダンスシチーは顎に手を置いて考え込む。

「まず仲間たちと歌って踊りまくるダンスホールは絶対いる! そしてご馳走やジュースを保管する巨大冷蔵庫がいるな」

「となるとその冷蔵庫と調理するためにキッチンが必要になるな」

 タプトレの言葉にタップダンスシチーは「そうだよな!」と嬉しそうに答える。

「あ、疲れたら寝るんだから各部屋にベッドがあるような部屋も作らないと!」

「そうなると結構な数が必要になるな。ところでその部屋はユニットバスとトイレが一緒にあるタイプか? それともトイレはなく用を足すには部屋を出ないといけないのか?」

 タプトレの意見にタップダンスシチーはハッ! となる。

「そうだ……そこまでは考えてなかった! それにプライベートの時間も大切にしてほしいからそれなりの広さも必要だ……」

「……となるとこんな感じか?」

 タプトレはタップダンスシチーの意見を取り入れながらインターネットが繋がったパソコンでイメージの部屋を見せつつ、すり合わせをしながら城の見取り図をパソコンに打ち込んでいく。

「しかしこの城、作るのはいいけど維持費がとんでもなくかかるぞ」

「そんなもの、私が稼げばいい!」

「だけどケガとかで働けなくなった場合とか、そういう最悪の状況も考えた方がいい。仲間を集めて突然お金がなくなって別れる……なんて仲間たちに申し訳がないだろう?」

「う~ん……」

 自分のせいでせっかく集まった仲間が離れ離れになってしまう状況を想像し、腕を組んだタップダンスシチーは表情を曇らせる。

「……と考えると。やはり理想の城はタップダンスシチー(城のあるじ)が働かなくても半永久的に稼げるようにした方がいいな」

「お、さすがはトレーナーだ! で、具体的にはどうする?」

「う~む……そうだな」

 腕を組んで考え込むタプトレがとりあえず思いついた案を述べる。

「やはりここは色々なアトラクションを作るべきだろう。遊園地は子どもの城という言葉があるように魅力的なアトラクションがあれば家族連れがお金を落としてくれる」

「で、それから!?」

 目を輝かせながらタップダンスシチーが尋ねる。

「あとは城にふさわしいマスコットキャラクターを作ってパレードをするとかはどうだろう? そのマスコットが有名になれば著作権などの収益が見込めるし」

「あ、いいね! それ採用!!」

 その後もタップダンスシチーが目指す現実的な理想城に熱く語るタップダンスシチーとタプトレに、周囲は「夢物語だよね」、「そんな出来もしないこと言っている暇があればレースのことでも話せばいいのに」と冷ややかに見ていた。

 

 

 

 10年後。日本だけに留まらず世界中のレースを制し掃いて捨てるほどの大金と名誉を手に入れたタップダンスシチーが千葉県に東京TDC(タップ・ダンス・シチー)リゾートというテーマパークを運営。TDCオリジナルキャラクターのタップーマウスを始めとする愉快な仲間達や様々なアトラクションが訪れる観客を大いに楽しませ、そこから得たお金で大切な者たちと楽しく過ごす余生を送るのだが。それはまた別の話。




筆先文十郎の一言。
……これ、ディ〇ニーとかに文句言われないか?
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