トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜   作:筆先文十郎

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そんな危ない実験に付き合ってられるか!俺は部屋に戻る!(アグネスタキオン登場)

 アグネスタキオンの研究室。

「……というわけでネズミにはこういった優れた身体能力を持っているというわけだ!」

「……で、何が言いたいんだ?」

 突然研究室に呼び出されたアグネスタキオンのトレーナー(以下タキトレ)は、自信満々で(ねずみ)について語るアグネスタキオンに「何か企んでいるな?」と疑念に満ちた目で尋ねる。

 そんなタキトレにアグネスタキオンは不満そうに「やれやれ」と両手をあげる。

「君は私の助手を務めるのだからすぐに察してくれると思ったのだが……まあいい。つまりは!」

 そう言ってアグネスタキオンは元気よく透明な箱で走り回る鼠とトレーナーを交互に指さす。

「ネズミの特性を人体に組み込めば新たな可能性を秘めた生物が出来上がり、その生物の動きを参考にすればレースを有利に進めることが出来る! ……そう思わないかい、トレーナー君?」

「……まぁ、言いたいことはわかった。で、そのネズミの特性を人体に組み込んだ新たな生物をどうやって作るんだ?」

 何をバカなことをいう態度を隠そうとしないタキトレにアグネスタキオンはニヤリと笑う。

「それを可能にするのが……これさ!」

 大きな布が被せられた所まで歩いたアグネスタキオンが布を引っ張る。そこには巨大なミキサーに二つのホースが繋がった機械があった。

「これは融合ミキサー。日本だけに留まらず世界にも認知されるタヌキのロボットのアイテムから発想を得て作った発明品さ! これをホースの先の吸盤に融合させたい対象をくっつけるとくっつけられた二つの対象が一つの合成された一つの個体となって誕生する画期的な代物さ!」

「……ッ!?」

 ネズミと融合した自分を想像したタキトレの背筋が凍った。

「というわけで──」

「そんな危ない実験に付き合っていられるか! 俺は部屋に戻る!」

 アグネスタキオンが言い終わる前にタキトレは部屋から急いで出ようと一目散にドアノブに手を掛ける。

「ん?」

 (たこ)に吸い付かれたような感覚にタキトレは疑問に思いドアノブを見る。そこには吸盤がタキトレの手に吸い付いていた。吸盤の先にあるホースをたどるとそこには融合ミキサーがあった。

「な──」

 何で!? と疑問を口にするタキトレに答えるようにアグネスタキオンが説明する。

「トレーナー君が逃げ出す……じゃなくて『そんな危ない実験に付き合っていられるか! 俺は部屋に戻る!』と死亡フラグのようなことを言って外に行くことを想定して、(あらかじ)めドアノブを融合ミキサーの先端に取り換えておいたのさ。というわけで、ポチっとな!」

 

「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

 やめてくれ! ネズミと融合したくない!! と泣き叫ぶ前にタキトレの身体は融合ミキサーに吸い込まれていった。同時に箱に入れられた鼠も融合ミキサーの中へと消えていく。

 ガタンガタン! と激しく揺れる融合ミキサー。しばらくすると次第に音は小さくなっていきプシュー! という空気が抜ける音と共に止まった。

「どうやら終わったみたいだね。それでは現れるがいい! ()えある実験体よ!!」

 アグネスタキオンの歓喜の声に応じるかのように、融合ミキサーの蓋をバンッ! という音と共に融合されたものが跳びながらアグネスタキオンの前に姿を現した。

「ハ~イ、ボク──」

 

 バンッッッッッッ!!!! 

 

 千葉県浦安市にある夢の国にいそうな実験体が言い終わる前に、アグネスタキオンは現れた実験体を融合ミキサーの中に入れて急いで蓋を閉めると分離スイッチを殴るかの勢いで押した。

 

 数分後。

「あれ、俺……なんで研究室(ここ)にいるんだ? それに……何か悪い夢を見ていたような……」

 寝ぼけたように言う自身のトレーナーに、アグネスタキオンは冷や汗を流しながら言った。

 

 

 

「……うん。そうだ。君は夢を見ていたんだ……とっっっっっっても出来の悪い悪夢を……だから今日は戻って寝るといい。……今さっき起きたことを二度と思い出せなくなるくらいぐっすりと……ね」




ある程度完成したので少し寝てから投稿する予定が……連続投稿記録が途絶えた(T_T)
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