トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜 作:筆先文十郎
この日。一日外出券を使って
なぜ一日外出券を使ってカラオケルームへ、と思う人がいるだろう。それには理由がある。カラオケルームは大事な会議や打ち合わせするのにうってつけの場所であり、「どれだけ儲けたか」、「どうやって儲けるか」などカモにしている債務者に聞かれずに済むからだ。
そして会議で恐ろしいのは行き詰まること。しかしカラオケルームなら例え行き詰っても歌うことで気分転換を行える。しかしこの時の小槻達は歌っても気分転換が出来ない難問を抱えていた。
「「「はぁ……」」」
全員のため息がシンクロする。
「何で、何で売り上げがこうも下がっているんですか……!? アストンマーチャンを起用した
オールバックにちょび髭の部下、沼田に顎に手を置き考えていた小槻が自身の考えを示す。
「おそらくは他の班が関係している……。強制労働施設にはワシの他に四つの班があり、他のやつらも物品販売をするなどをしている……」
特に注意したいのは、と続ける小槻の言葉に、沼田と石下は
「C班の
「それでは我々もタブレットを使って同じことをすれば……?」
沼田の意見に小槻は首を横に振る。
「タブレットを使った公演は
カモにしていた債務者達から
それは債務者から仕入れ値よりもはるかに高い価格でグッズなどを売って儲けてきた小槻達にとって最も避けなければならない事態だった。
その後三人は無言となり時だけが過ぎていく。
「しかし
売上表を見ていた沼田があることに気づく。
「ねぇ、班長。班長イチ押しのオグリキャップの巨大人形が売れた数が1,5体って……どういう意味でしょう?」
「はぁ? なんだって……!?」
人形を半分に切って売るということは絶対にない。つまり人形が売れた数に『,5』という数字がつくことはあり得なかった。
「か、貸せ……!」
小槻は売上表を奪い取る。
「おい、売れた人形の数……どれも小数点がついているぞ……!? つまり巨大オグリキャップ人形は15体ということになる……!!」
小槻は電卓を取り出すとすぐに計算しなおす。
「……これは! 大赤字どころか……!」
重苦しい雰囲気から一変、残念会から祝賀会へと移行。小槻達はその後延長するほどカラオケを楽しんだ。
その後小槻の後に利用した一般客が利用、「何を歌おうか?」と履歴を見て『うまぴょい伝説』が続く履歴に言葉を失うのだがそれはまた別の話である。