トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜 作:筆先文十郎
ファミリーレストラン コウレン。
金融業を中心にカジノやホテルなど多角的な経営を行っている日本有数の巨大企業、
『クラフト、誕生日おめでとう!』
ラインクラフトのトレーナー(以下クラフトレ)を始め、数人のウマ娘が『本日の主役』というタスキをかけられたラインクラフトに祝福の言葉を贈った。
「わぁ! 皆さん、私のために……ぐすん、本当にありがとうございます!」
感激のあまり、ラインクラフトは出てきた涙を鼻水をテーブルに置かれた紙ナプキンでふき取る。
「こらこら、誕生日パーティーはまだ始まったばかりだぞ。こんなので泣いていたら最後まで持たないぞ?」
クスっと笑うクラフトレにラインクラフトは「あははっ」と照れた笑みを浮かべる。
そうしてラインクラフトたちは楽しく談笑。その間にも次々と料理が運ばれ次々と口に運ばれていく。そして
「さて、楽しい誕生日パーティーもそろそろクライマックスに入ったところで……店員さん!」
クラフトレが店員を呼ぶと店員が数人で天井まで届くのではないかと思うほど高いケーキを机に置く。
「うわ~、高い! すご~い!」
あまりの迫力にケーキを見上げたラインクラフトはカメラを取り出し様々な角度からケーキを撮っていく。
「おいおい、クラフト。写真を撮るのはいいけど周りのことも考えてくれよ」
「……あ、ごめんなさい!」
興奮するラインクラフトに喜んでもらえてよかったと微笑ましく思うも予想以上の喜びぶりに苦笑いを浮かべるシーザリオたちの反応に、ラインクラフトは恥ずかしそうに頭を触る。
「じゃあ早速ケーキを……あれ、包丁は?」
「あ、すみません! 今すぐ持ってきます!」
「あ、大丈夫ですよ」
慌てて厨房に戻ろうとする店員をラインクラフトが止める。
「私が切りますので」
「へ……?」
ラインクラフトの発言の意図が理解できず首を傾げるクラフトレ。その疑問に答えるようにラインクラフトがケーキの正面に立って、どこかに飛び立つことを告げるように高々に言った。
「ラインクラフト、切ります!」
ラインクラフトの特徴的な稲妻流星のアホ毛が突如45度向きを変えたかと思うとアホ毛から光の刃が伸び、目の前のケーキに向けて頭を下げるとケーキは見事に真っ二つに切れた。
その後ケーキを回転させてケーキを切り分けていくラインクラフトに
「…………」
クラフトレはドン引きしていた。
「う~ん、う~ん……ん?」
目を覚ましたクラフトレは周囲を見る。そこは自身の部屋だった。
「つまり今さっきのは……夢? ……なんだ、良かった!」
クラフトレは心の底から安堵する。
「いやぁ……いくらウマ娘が人とは比べものにならない身体能力を持っているからってあんなアニメみたいなことが出来るわけがないよな! ……と」
クラフトレはカレンダーと時計を見る。
「や、やばい! 今日はファミリーレストラン『コウレン』でクラフトの誕生日パーティーがあったんだ! やば、急いでいかないと!」
タイトルの由来はガンダムでよく見られる出撃のセリフ
「○○(搭乗人物名)、○○(機体名)行きます!」
話の参考ネタは『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するインフィニットジャスティスガンダム弐式の頭部ビームサーベル。
ラインクラフトのアホ毛を見て「これ、何かに似ているよな……あ、(インフィニット)ジャスティス(ガンダム弐式)だ!」と思ったことから。