トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜 作:筆先文十郎
メジロラモーヌのトレーナー(以下ラモトレ)の部屋。
「なんだ、これは!」
ラモトレは自分宛てに届いた手紙、とある会社からのメジロラモーヌ出演依頼の内容を見る。
「『メジロの夜 喘ぎ泣く
道徳上よろしくない内容にラモトレは紙を怒りの感情におもむくままに
「ラモーヌを何だと思っているんだ、この会社は!?」
細切れにした紙をさらに引きちぎり、粉同然になった紙を叩きつけるようにゴミ箱に投げ入れる。それでも怒りは収まらずメジロラモーヌのトレーニングの時間になっても引きずっていた。
「あら、そんなに怒った顔をして。何かあったのかしら?」
担当バのメジロラモーヌに悟られるほどに。
「あぁ、何でもないよ。気にせずトレーニングを──」
「そんな不機嫌な顔をするほど精神が整っていない状態で私を高みへと導ける指導が出来るとお思い?」
怒りのオーラを漂わせるメジロラモーヌに、隠し通すのはメジロラモーヌに対する裏切りだとラモトレは打ち明けることを決めた。
「ごめん。隠していたわけじゃないんだ。こんなことを知ったらラモーヌに迷惑がかかると思って」
ラモトレは自分あてにメジロラモーヌに出演依頼があったことを伝えた。
「な、ふざけているだろ?」
当然彼女も怒るだろう。そう思っていたラモトレの予想に対してメジロラモーヌは意外な反応を見せる。
「あら、それは面白そうね。私、出演してみようかしら? 何か新しい発見がありそうだし」
「え!? ま、まあ……新たな発見はありそうだけど……って駄目だラモーヌ!」
「ふふ、冗談よ」
顔を真っ赤にして止めようとするラモトレに静かな微笑を浮かべながら否定するメジロラモーヌ。
「もう、驚かせないでくれよ……」
その様子にラモトレはほっと胸をなで下ろす。
「だって……」
冗談なのか本気なのかわからない口調で、メジロラモーヌは言った。
「そんなに出演していたら私が愛するレースに出る時間がなくなってしまうわ」
「あはは、そうだよね……え?」
数日後。
「
「ハッ!」
傍に控えていた利根澤はそれだけ言うと利根澤は一礼し部屋から出て行った。
次の日。メジロラモーヌに冗談で出演依頼を出した年齢指定のある作品を世に送り出してきた会社はこの世から完全消滅した。