トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜 作:筆先文十郎
(遅れましたが(;^_^A)
「ハッ、ハッ、ハッ……」
人がまばらな昼頃の公園に、手足にリストウェイトとアンクルウェイトをはめたメジロライアンが一定の呼吸でリズムよく手足を動かしジョギングをしていた。
「あれ?」
メジロライアンの視界に何者かが映る。そこには
「ハッ! ハッ! ハッ! ……」
突きや蹴りなど様々な動きをするヤエノムテキの姿があった。
「ヤエノムテキさん!」
メジロライアンは近づき声をかける。
「……あ、貴女は。メジロライアンさん」
集中していたヤエノムテキはすぐにメジロライアンの方へ身体を向ける。
「こんなところでお会いするなんて奇遇ですね。いつもここに来られるんですか?」
「いえ、今日は気分を変えて別の場所でしようと。トレーナー殿から『同じ場所ばかりで練習してもマンネリ化して脳のパフォーマンスが下がるから、違った場所で練習してみるのも新たな発見があってより成長できる』という教えに従って。そして……」
そう言ってヤエノムテキは一度言葉を区切る。
「その効果はあったようです。メジロライアンさん、貴女とお会いできて」
そう言って小さく笑うヤエノムテキに、メジロライアンは頭を
その時だった。
「あ、アヤの風船!!」
二人がバッ! と声のした方へ振り返る。そこには子どもが誤って手を放してしまい空へと昇っていく赤い風船があった。
「ヤエノさん!」
「はい!」
目を合わせ互いが何がしたいかを悟った二人はすぐに行動に移した。
二人は空へと勢いよく昇る風船の真下まで駆ける。
「ホォォォッ……」
「ハッ!」
腰を落としバレーボールでボールを上げるように手のひらを作ったメジロライアンの手のひらにジャンプしたヤエノムテキが乗る。そして
「「ハアアアアアアァァァァァァッッッッッッ!!!!」」
曲げていた足を一気に伸ばすと同時にヤエノムテキを押し出すメジロライアンと同時に、手のひらを足場にしたヤエノムテキがジャンプをする。
ロケットのように一気に上昇したヤエノムテキは地上からでは点でしか見えなくなっていた風船のひもをキャッチ。その後重力の力で一気に落下するヤエノムテキを
「よいしょおおおおおおっ!!」
メジロライアンがお姫様抱っこをする形で受け止めた。
「今度はなくさないように」
ヤエノムテキが取り戻した風船を女の子に手渡す。
「ありがとう! ウマ娘のおねえちゃんたち!」
女の子は二人にペコリと頭を下げると迎えに来た両親の元へと走り去った。
「良かったですね」
「ええ」
自分たちが協力した結果、両親に見せる女の子の涙が笑顔に変わった姿に二人は微笑んだ。
何かいい話で終わってしまった……。
そして力と技と言える二人が同じ誕生日というところにびっくり。
ユキノビジンとビワハヤヒデ以来ですね(笑)