トレセン学園の謎〜ウマ娘達が消費する食料は何処から来ているのか?〜   作:筆先文十郎

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セイウンスカイ誕生日回。


セイウンスカイと奇妙なバス

 夕方 とある海の近くのバス停。

「う~ん、セイちゃん困っちゃったなぁ~」

 慌てつつもどこかのほほんとした様子で、大量の魚が入ったクーラーボックスを(かつ)いだセイウンスカイはバス停の時刻表を見た。

 この日、セイウンスカイは趣味の釣りを楽しむため遠出をしていた。本来ならばもっと早くに帰るはずだったのだが、帰る間際になって面白いように魚が連れ出し予定の時間をオーバーしてしまった。

「う~ん。もうバスは来ないようですし、トレーナーさんに連絡して来てもらうかタクシーで帰るしか……。でもここからだと中央トレセン学園に帰るのはどんなに急いでも日をまたいでしまうのは必然。あとでトレーナーさんやローレル……色々な人に怒られる、じゃなくて心配かけちゃうなぁ~」

 小さくため息をついた後、クーラーボックスを地面に置いてスマートフォンを取り出そうとした。その時だった。

 

 !!!! 

 

 巨大な生き物の咆哮とともに何かがセイウンスカイの前に止まった。

「ん?」

 セイウンスカイは目の前に止まった物体を見る。それは多くの手足を生やした、路線バスと見間違うような巨大な山猫ような姿をした生き物だった。

 巨大な生き物の窓の一部が乗車口のように大きく広がる。

「ほうほう!」

 興味を持ったセイウンスカイはそのまま謎の生物の中へと入っていく。

 

 !!!! 

 

 巨大な生き物は夕日に向かって地を震わせるような咆哮を上げるとセイウンスカイを乗せて高速で走り出した。

 巨体に似合わないスピードで家々の屋根を走り、送電線も感電することなく走り抜ける。

 その後、巨大な生き物は中央トレセン学園の正門前に到着。セイウンスカイを降ろすと巨大な生き物は瞬く間にその場を去って行った。

 セイウンスカイが空を見ると夕日はまだ沈み切っていなかった。

 

 

 

「ということがあったんですよ……あれ、どうしたんですかトレーナーさん?」

 自室でセイウンスカイから昨日起こったことを聞かされたセイウンスカイのトレーナー(以下ウンストレ)は「ちょっと調べさせてくれ!」とセイウンスカイに背を向けてスマートフォンで何かを検索し始めた。

(昨日セイウンスカイを乗せたという巨大な生き物って間違いなくスタジオジ〇リの〇〇バスじゃねぇか!! これって著作権な問題ってどうなの!? 

 確かパソコンを操作するときに使われる、マウスの移動距離を表す単位『ミッキー』とコンピューターの操作全般に用いられる入力機器の『マウス』を組み合わせたような名前のキャラクターってめちゃくちゃ版権に厳しかったよな!? 

 ス〇ジオジブリはどうなの!?)

「あの、トレーナーさん? トレーナーさ~ん」

 セイウンスカイの呼びかけも耳に届いていないほど、ウンストレはスマートフォンで検索をかけていた。

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