転生したら女の子だった 作:カヤをいじり隊
これでやっとストーリーに取り掛かれる
「ウボァ~~!」
ふぅ、チェス終わりに飲むお茶は格別ですね。
とりあえず屋敷の警備費用を倍増した不知火カヤです。
じいじからは何もここまでされなくてもと小言を貰いましたが…それ戦車乗った暴走族がヒャッハーしてきても同じこと言えるんですかね!
ゲヘナとかいう不良に暴走族とテロリストを足して2乗したアウトローの巣窟が有るみたいですしどれまけ備えていても足りませんよ。
はい、全く安心出来ませんね。
やはり屋敷に複数の脱出経路を作らせて…
あっ!じいじが起き上がってきましたね。では学校へ向かいましょうか。
「ご機嫌ようカヤ様」
「カヤ様ーおはよー」
「カヤ様、先日の茶会とてもよろしかったですわ」
「ほ、本日はお日柄も良くカヤ様も健勝でお過ごしに…」
「はい、みなさん。ご機嫌よう 」
教室へ向かう途中でいつもの二人に加えて色んな子が挨拶をしてくれます。
まぁ声を掛けてくれるのは殆ど私の派閥の子なんですけどね。
「うちも人増えてきたね~」
「トリニティの派閥や組織に馴染みのない人もいますからね、漸く学校に慣れてきて今自分に合う場所を探し始めたということでしょう。」
「ところで朝からそのようなもの食べていたら太ってしまいますよ?」
芋を薄切りにして揚げたジャンクなお菓子を摘まみながらフランクに話しかけてくるのはタイガさん。
所々に縞の入った暖かみのあるオレンジの髪をショートボブにしている子で私の派閥No.3
何時もおっとりと眠たげに目を細めていて、ほんわかと笑う彼女が側に居てくれると凄く安心できるそんな子です。
「あははっ、そうなったら騎士団の訓練にでも参加してくるから大丈夫~」
そのまま軽やかな足取りで自分の教室へ向かっていった。
「それはそれで問題なんですけど!」
こういうところがなければ…
最近だと派閥に入ってきた子たちをからかいながらも面倒を見てくれて、その雰囲気のせいか彼女を慕っている子たちも多いですね。
私も教会へ出向く時には必ず彼女を連れていすので似たようなものでしょうか。
…というかそのジャンクなお菓子トリニティで見かけたことないのですけど!
後でどこで売っているのか聞いておかねばっ!!
「しかし最近入ってくる方はその…教養に欠けている方も多く…」
「恥ずかしくない様に茶会や講習会を開いて最低限のことを身に付けさせるよう対応していますが」
そして真面目で貴族らしく派閥を取り仕切ってくれているNo.2のアシュリーさん。その所作や作法は何処に出しても恥ずかしくないお嬢様ですね。
とても頭が切れ家柄も良いので派閥の副リーダーを任せています。すぐ側で私のやっている交渉を見て取り入れているせいか、とても頼もしい存在となってくれています。
あと凛とした顔つきに濃い青のロングヘアー。持っている銃が銃剣付きなのでこう…男装とかすると人気が出そう!
「派閥としての方針はこのままでよろしいのですか?」
そんな彼女が不安気な様子で尋ねてきます。
流石ですね、彼女の中では幾つかの将来のビジョンが鮮明に見えているようです。
こういう時は自信を持って相手を安心させることが大事です。
「はい、今のままおで願いします」
「もちろんアシュリーさんが懸念されていることは、分かっていますので」
断言するとアシュリーさんは安心した後で言葉を溢した。
「そうでしたか、すみません少し不安になってしまいまして」
「ふむ。そうですねぇ…詳しい話は夏休みのお茶会の席にでも如何でしょうか?」
「当家で盛大におもてなし致しますよ」
「ふふ、招待ありがとうございます。では予定を空けておきますわ」
そう言って控えめに笑った。
ロボットの教師がトリニティの歴史を教えている間、ふとトリニティの当たり前である派閥について思い耽る。
トリニティにおいて自分の所属している派閥というのは大きな比重を占めています。
派閥の気質によって人との付き合い方が変わりますし、所属する派閥が自分の立ち位置やクラス内カーストにも大きく影響があります。そして自分の所属する派閥が大きくなればなるほど派閥に属している自分の立場も上がっていくのです。
大きな派閥となれば後から入ってくる子も多くなりますからね、あとは後から入って来た人に先輩風を吹かせたり。
…今はまだ派閥間の競争も穏やかなのですけど高校に上がると今ある派閥がトリニティの組織が結びついて昼ドラも真っ青なドロドロしたものになっているようで…
「家の同士の繋がり」「派閥の影響力」「組織と組織との関係性」「組織のトップたちの人間関係」これらが複雑に絡み合うのですから然もありません。
末端も末端で自分の派閥や組織を大きくしようと他所の派閥や組織を貶める為に小競り合いが起こり…
些細な口論が派閥や組織を巻き込んだモノに発展して…
トップが出張る事態になると面子があるのでそう簡単には自分の所が悪いと認める訳にもいかず…
とまぁ結果的に組織間の仲が更に悪くなって末端同士の小競り合いが更に増えるといった悪循環となっているようです。
そういうのが嫌で自分の派閥を政治の外側に置いている人も少なくはないそうですね。
正直関わりたくないです。
しかし不知火カヤがトリニティのトップに立つ為には避けて通れません!
ですので色々と手を打っておきましょうか。
組織ごとの気質ですとサクラコさんの所が分かりやすいですね。
あそこは余所の組織との繋がりが殆どありません、なので必然的に所属している人も他所の人との交流が少なくなります。
そして元から交流があった人たちと疎遠になっていきシスターフットでの交友が全てを占めるようになってしまうと。
あとはセイアさんの所も特殊でしょうか。
あそこはセイアさんを崇めている人が多くて…なんというか少しカルト染みています。あの人たちの前でセイアさんを貶す言葉を言おうものならそれはそれは恐ろしいことになるでしょう
…絶対に試したくない。
どこかズレていますがセイアさんは話の分かる人みたいですけどね。
さて、こんなことを考えていたら放課後です。
今日も私の派閥の子たちとマナー講習k…こほん!お茶会です。
「アシュリー様 ごきげん よう?」
「よし、3分経った…こうやって注いでっと。ちゃんと出来ていました?」
「此度のお茶会にお招きいただきありがとうございます。…私は8番目だから席はここでいいのかな」
「はいそんなに緊張しないでもっと悠然をと構えていてください」
「もう少しカップを温めていた方が良かったですね。紅茶は美味しかったですよ」
「そこでよろしいですよ。目上の方の茶会に行く際は5分前には席に着いててくださいね」
今日の茶会は計20人3つのテーブルに分けて茶会のマナーなどを教えています。こういう場はアシュリーさんたちが大活躍しています。こういう所作や姿勢には生まれや育ちがそのまま出ますからね。
私の派閥には商人上がりの人も多いですから幼いころからやっていたご令嬢と比べるとどうしても差が出てきてしまいます。
も ち ろ ん
私は紅茶の淹れ方から茶会の作法まで全てが完璧です。今この瞬間ティーパーティのホストが主催する茶会に参加したとても立派に務められるくらいには。
…ナギサさんの実家で行われているお茶会ともなると気遅れしてしまいますが。
「カヤ様!買いだし部隊、無事帰還しました!」
「買ってきたものは指示された通りあちらの倉庫へ預けてます」
買出し隊が戻って来たようです。
最近はずっと茶会開いているので茶葉もお菓子も足りなくなって週に一回くらい必要なものを買いに行ってもらっています。
じいじに言って全て用意して貰うのが一番早いんですが、実…際にアシュリーさんから私が全て用意しましょうか?と聞かれました、が。
こうして同じ派閥の人たちと一緒に出掛けて仲を深めることも必要でしょう。
私たちで用意すると気付かないこともあるでしょうからね。
「ありがとうございます。なにか変わったことはありましたか?」
「何もありませんでした。そして今日も
「あ、でもそろそろ
「おや、もうそんなに手狭になっていましたか…では手配しておきましょう」
「ありがとうございます!」
なのでこういった買出しは派閥の子たちに任せています。
以前アシュリーさんたちと買い物に行ってたのは殆ど市場調査目的であって、私たちが毎回行っていたらキリがないですからね。
そうそう、今元気に報告しながらカード返してくれた子はあの時連れて行った子なんですよね。
あれから倉庫や部室を契約して連れ回したので他の子に場所を教える様に言っていたらいつの間にか買出し部隊のリーダーになってたんですよ。
始めは買出しに行かせるたびにプルプル震えていたんですけど何回も行かせているうちに慣れてきて、今ではリストを見て足りないモノだったり面白いものがあれば自己判断で買って来てくれるようになりました。
…ですので多少の買い食いやついでに小物を買うくらいはお目こぼししますよ。
私がそう目くばせすると彼女は少し考えてからニコリと笑って頷いた。
「はい、
うん、元気な子ですね。
さて期末試験が近いですし自分の派閥の子で赤点取る人多かったら恥ずかしいのでお勉強会へとシフトしていきましょうか。
…夏休み前にはあの6人で集まる茶会がありましたね。
憂鬱です
しかしその頃には現在揺れ動いている学園の派閥の力関係・立ち位置がはっきり見えているでしょうからあの計画に取り組まないといけません。