転生したら女の子だった 作:カヤをいじり隊
カスミやメグが好きな先生はアンチ・ヘイト注意!
”リオなんでこんなところに!というかセミナーの仕事は!?”
「ここには一人の技術者として来ているわ。今日のタスクは完了しているし、あの子たちなら私が居なくても問題ない。それは先生も分かっているはずよ」
”それは…そうだね”
”それでその、アヴァンギャルドくんはいったい…?”
「流石先生ね目の付けどころが違うわ。このアヴァンギャルドくんMK.5。何といってもこのハチマキがポイントね。より一層似合うように額の長さを三センチ広く設計してあるわ」
「量産型アヴァンギャルドくんの7割程度の耐久力、更に耐熱、耐腐食、鉱物精製、不純物のろ過…そして何よりこの力強い姿で人々に希望を与えているわ」
”(違いが全く分からない…)”
”希望を与える?”
「あぁそれは…」
ズドーン!
「おっと危ない…しかしよろしいのですか?事務所でこんな爆発が起きてしまっては…機材が壊れてセキュリティが甘くなってしまうかもしれませんよ」
「今までもに幾つか漏れ出てしまうことも有りましたし…次は何が流出してしまうのでしょうか?あぁ不安で夜も眠れません、ね?」
「ぐぬぬぅ!くぅ…メグくん止まって、くれ…」
「でも部長ぉ!」
「ふふっ賢い人は嫌いではありませんよ」
「コイツ~~ッ!!」
”みんな落ち着いて!何があったの?”
爆弾が炸裂して荒れた場ではカヤに掴みかかろうとするメグをカスミが止めている。
このままエスカレートさせるのはマズいと慌てて三人の間に入る。
「あぁすみません先生、心配をおかけしました」
「でも先生コイツがまた皆を!?」
「先生、助けてくれ…」
何時もより怜悧な雰囲気のカヤが、怒り心頭なメグ、部室の時のように弱ってるカスミ。
難題の予感を感じ気合を入れ直して最初から話を促した。
「初めから?ならそうだね~みんなで作った温泉が悪い人たちから無理やり取り上げられたことかな」
「いや、メグくん。ミレニアムの喧伝した集積場の様子がクロノスによって配信された時からこの女の策謀は始まっている」
「そもそもこの事業を始める前に何度もあなた達に勧告してるんですけどねぇ…」
「聞いてないよそんなの!」
「お前は我々が耳を貸さないと確信していただろう!」
「当然です。しかしやったとやらなかったでは大きく異なりますので…もちろん記録も残してあります」
「・・・っ!」
「(フルフル)」
”まぁ落ち着いて二人とも。それでカヤ温泉から資源を精製出来る技術を開発したと聞いたんだけど”
「はい先生。サヤさんが温泉から物質を抽出する方法を、リオさんがその手順を自動化する機械を開発してくれました。当事務所はそれらの特許とそれらの工作機械を貸し出すことによって得た収益を管理する場所でもあります」
「現在の半分もコストが掛からずに同程度の鉱石やオパーツが作れますので、特許料やレンタル料、人件費など含めても7~8割ほどの価格で抑えることが出来ているようですね」
企業の内情に詳しいカヤ、これだけは聞いておかないといけない。
”じゃあメグたちが言ってるようにカヤが貸し出した企業に指示して温泉開発部を攻撃させてるって本当?”
「
心外とばかりに否定するカヤ。その言葉は事実を言っているようにしか思えなかった。
「ウソだっ!明らかにお前が操ってる~!前に事務所を爆破した後なんてゲヘナ中に
間髪入れずにメグが叫んだ。
「そもそも爆破しないで欲しいのですが…しかし我々はその事になにも関与していませんよ?」
「ただまぁ新しい事務所を建てるまでに野ざらしにされてしまう彼らが可哀想でしてね。少々料金をお安くして貸し出しはしましたが」
”それってつまり…”
「そうだとも先生。この女は特許の為技術を公開しているが…それでも他の企業では精錬する為の機械を作れていない、そして作れたとしてもこんなに安く生産出来ない」
「しかもレンタル料と特許料を支払っても今までの加工より安くなるから企業はこの女の元にアイツらを借りに来る」
「関与してないなど白々しい!我らの温泉を枯らすなどお前の胸先三寸で出来てしまうじゃないか!!」
カスミの悲痛な叫びが響く。
その叫びに対してカヤはため息をつきながら言い返した。
「話になりませんねぇ…」
「まずあなた達が管理していた温泉は
”どういうこと?”
「どうもこうもないですよ先生。この人たちが許可も取らず温泉を掘ってることは知ってるでしょう。そうやって出来た温泉って誰が権利を持ってると思います?」
”…その土地を持ってる人だね”
「はい、その通りです。ゲヘナ学園が所有する土地は管轄が違うため分かりませんが、それ以外の土地においてはキチンとその土地の所有者が存在します。ですのでその温泉を使うために
「・・・・・」
「つまりこういう事ですよ先生。『温泉開発部が温泉を掘る』⇒『その土地の所有者に企業は取引を持ち掛ける』⇒『企業が温泉を使って利益を得る』⇒『私たちは企業から特許料を受け取る』⇒『その一部を被害者に救済に充てる』⇒『被害者は企業と我々からお金が入る』このサイクルを確立したわけですね」
”それだとカスミたちはただ温泉を掘るだけにならない?”
「はい、ですがいつものことでしょう?元から何と言われようが人の迷惑も考えずに毎日のように掘っているのですから…。ただ今までなら温泉開発部が温泉を掘って終わっていたものがその後お金が回る仕組みを作っただけです」
前に指を組んだカヤが怜悧な笑みで投げかける。
”それは、そのなんというか…”
「そうだとも!我々は温泉開発部だ、決してお前らの金儲けの為に皆で汗を流して温泉開発をしているのではない!」
「そうだそうだー!温泉を資源としか見ないやつが増えてみんなの元気がどんどん無くなってるんだよー!」
「
「それに温泉を掘りたいというのであれば自分たちで土地を購入してそこで温泉開発を行えば良いのです。それならば誰も文句を言いません、寧ろそうしていなかった今までがおかしかったのですよ」
「くぅ…」
「うがぁぁ~!」
メグとカヤの相性は最悪みたいだ。カスミがメグを抑えているけど持ちそうにない…
”あれ?なんでカスミはメグを止めてるの?こういう時真っ先に犯人を爆破しに行きそうなのに”
そう尋ねるとカスミの目元に涙が浮かべた。
「それで解決すればどれほど良かったことか…」
「こいつの事務所爆破するとぎゅーってみんなが苦しくなっていくの⁉」
「心外ですねぇ。こちらの被害もそれはもう深刻なのですけど…」
「最低限の設備と人しか置いてないくせにぃ~っ」
”つまりその度にカヤが制裁を科してる?”
「制裁とは人聞きが悪いですね。ただまぁ事務所の建て直し中は地下資源の採掘量が多くなる傾向はありますが。雨ざらしだとアバンギャルドくんたちがかわいそうじゃないですか」
あっけらかんと言い放つカヤ。
「それだけじゃない。我々の管理してる源泉や温泉開発部への開発依頼が増えるようになる。次は懸賞金でも増やしてくるんじゃないか?腕のある懸賞金稼ぎが依頼を考えるくらいにはな!」
「ノーコメントです。ですが流石はカスミさん、ゲヘナ有数の知能犯と称されるだけはありますね」
「無論、その程度では我々が捕まるようなことはないが、今より確実に動き辛くなる。かといってコイツを排除してしまえば…」
”どうなるの?”
「先生、こいつは貸し出す量を調整することで資源を開発できる企業の数を制御しているのだ。だから本格的に排除しようとすればこいつは握っている手綱を手放し、使える機械を全て企業に貸し出すだろう…そうなると現状よりはるかに多くの企業が市場に参入することになる。…本当にたちが悪い」
「そこまで分かっておられるのでしたらさっさとリザインして新しいゲームを初められてはどうですか?手をこまねいていれば今より状況が悪くなるのは分かっていますよね?」
「……ぅぅ」
「部長!」
「はぁ、カスミさん…私がこの策を仕掛けた際にあなたが取れる行動は大きく分けて3つありました」
「一つ『このサイクルが出来上がる前に企業に採算が取れないと判断させる撤退させること』、二つ『核となっている私をどうにかして事業自体を白紙に返すこと』、最後に『そして何も気にせずに温泉開発を続けること』このいずれかを達成できていればあなた達は今も悠然と温泉開発を続けられていたでしょう」
「流石に何も気にせず続けられていたら私も少し面倒なことになっていましたからね。まぁ利益は出ますが」
「・・・・」
「しかしもうサイクルは出来上がり稼働しています、私を倒すことで起こる破滅を恐れて躊躇してしまう、更に温泉開発部の士気が維持できていない」
「温泉開発部は何れ如何なる場合でも
「温泉開発という
[カスミさん、もう温泉開発部は詰んでいます。あなたにそれを覆す力がない、あなたもそのことは分かってるでしょう?」
「・・・・」
「 ワァ…」
「部長!大丈夫だよ先生が…先生がなんとかしてくれるから」
カヤからの終了宣言に耐え切れなくなったカスミをメグが慰めている。言い終えて戻ってきたカヤに声をかけた。
”カヤの言いたいことは分かったよ。けどこれしか方法しかなかったの?”
「先生の仰りたいことも理解出来ますが…彼女たちはやり過ぎでした。なので私は彼女たちより各治安組織の生徒たちを選んだそれだけの話なのです。なに今はあの様ですが、カスミさんはとても頭の切れる方です。万魔殿や企業相手の政治・マネーゲームを制して正規の手段で温泉開発に励むことが出来る日もそう遠い話ではないでしょう」
「
”それだけ時間を稼げれば良いってこと?”
「そうですねぇ…流石にそれより先のことは後輩たちにお任せしますよ」
「ということでこの件は先生も手出し無用ですよ。❘今まで許されてたこと《無許可での温泉開発》が許されなくなっただけのことですから、別におかしなことは言ってないでしょう?」
”…そうだね。カヤの言うことは正しいよ”
カヤの話に頷きながらもカスミとメグのいる場所に向かう。
”今カヤはメグやカスミが蔑ろにしてきた人たちの声を代弁してるんだね。結果的に温泉開発部が無くなった方が多くの人は喜ぶのかもしれない”
「せ、先生…⁉」
メグが不安げな顔で見上げてくる。カヤに言い負かされたカスミは俯いたままだ。
大丈夫だよ
”でもそれならカヤが蔑ろにしてるものをメグやカスミが代弁したっていいよね”
「先、生?」
困惑の声をメグがあげる。
「・・・・」
何か思い当たることがあるのか考えこむカヤ。
”メグたちはなんで温泉開発をしてるの?”
「えっ、えっと…そこに温泉があるから?」
いきなり話を振られてびっくりしたメグが恐る恐る答える。
”それだけかな?ゲヘナには天然の温泉もいっぱいあるって聞いたけど、もし天然の温泉が今の何倍も沸いてきたらメグたちは満足するのかな?”
”カスミもだよ。最初に温泉開発部に入ったのは温泉が好きだから?”
「うーん。たくさん温泉があるのは嬉しいけどなにか違う気がする」
「私が…温泉開発部に入ったのは…」
静かに考え込むメグとカスミ、そんな二人を優しく見つめる先生。
「想定していたのとは違いますね。ですがもし仮に彼女たちがそうなのだとして…その問いに意味はありますか?」
”うん、ちゃんとあるよ”
「そう、ですか」
そんなふうにカヤとやり取りをしていたところにリオとサヤが帰ってきた。
「カヤ、アヴァンギャルドくんの整備が終わったわ」
「ぼく様も新しい素材を抽出することが出来たぞこれでカヤに頼まれていた素材の研究は一段落したのだ!」
「次は何を精製出来る様になったの?」
「エーテルなのだ」
「素晴らしいわね。これでミレニアムの需要もなんとかなりそう。精錬方法を教えて、すぐにアヴァンギャルドくんをアップロードさせるわ」
「流石ですサヤさん!これでアレの生産コストが抑えられます」
「ふふー、苦しゅうない。もっとぼく様を褒めるのだ」
「エーテル…高価な治療薬に使われることが多い希少な素材。カヤさん!もしエーテルの安定的な生産が出来る様になったら風紀委員会と救急医学部にも是非!」
「はい、チナツさん。品質や加工技術など確認しなければならないのですぐにとはいきませんが、生産の準備が出来次第そちらに連絡をいれましょう」
「ありがとうございます」
エーテルを抽出の話で盛り上がる4人。医療品に詳しいチナツもその成果を聞いて興奮を隠せないでいるみたいだ。…私も紫エーテル700個くらい欲しい
「ふふふっ…」
「…っふ、ハーッハッハッハッ!」
お祝いムードの中響き渡る声。
「どいつも、こいつも…!我らが温泉開発部の前でよくそんなことを言えたものだなぁ!」
「色々思い出せてすっきりしたし私もバリバリやっちゃうよ~!」
すっかり何時もの調子に戻ったカスミとメグ。そんな二人が頼もしいのもあり恐ろしくもある。
「じゃあサヤ、研究室へ行きましょうか」
「うぇ~、昨日から開発詰めでちょっと疲れているのだ。先生もいるしチーズでも食べながら休憩したいのだ」
「…折角の研究成果、先生に披露したくないかしら?私のアヴァンギャルドくんなら抽出手法もそれなりに再現出来る。先生も資源に困っているようだしそれをあなたの研究が解決したのなら褒めてくれるかもしれないわね」
「先生が…ぼく様の研究成果で………フヒヒ…ハッ?よ、よしぼく様の画期的な研究成果今すぐに貴様のロボにも教えてやるのだ~!」
そう叫びながらサヤが走り去っていった。
「リオさん…?どこでそんな人心掌握術を学んだんです」
「人心掌握?なんのことかしら。先生のことを引き合いに出すとユウカたちの作業効率が上がるの、だからサヤにもそれをやってみただけよ」
「リオ…それは…」
リオはカヤと少し話した後研究室へと向かっていった。
「「って無視するんじゃない(しないでよ)!」」
何事も無かったかのように置いてきぼりにされた二人がキれた。
「はぁ…。で、なんでしたっけ?そろそろ当事務所は
あんなウキウキしてるカヤ初めて見たよ。
「メグくん!これは目に物見せてやるしかあるまい」
「うん、部長!派手にかましちゃえ~!」
「うむ。不知火カヤ!」
「なんですかいきなり、そんな大声でなくとも分かりますよ」
「お前の言い分は分かった。我らの活動は温泉を開発することだ、多少はその過程で起きたことを迷惑に思っている人もいるのだろう」
「
困惑しているカヤ。
「うむ、だが我々の活動によって温泉の素晴らしさに目覚めた人も大勢いるはずだ!」
「
「そして温泉をただの資源場としか見ていないお前は、温泉の素晴らしさを理解していないからそんな考えが出来るに違いない」
うんうんと頷いているメグ。
「だから勝負といこうじゃないか不知火カヤ!」
「我々温泉開発部がお前に温泉の楽しみ方を教えてやる。そしてお前を温泉の素晴らしさに目覚めさせ、今までのように温泉を資源として見れないようにしてやる」
「だね、部長♪温泉の楽しさを知ったらお金の為に温泉を枯らすなんて考えられないもん」
「は、はぁ…」
カスミとメグの勢いに押されているカヤ。
「そうと決まれば行動開始だ、メグ君!」
「うん、部長!温泉開発部のみんなも一緒に最高の温泉を作るんだー!」
そう言って二人は事務所から消えた。
「・・・・」
「…先生、これでよろしかったのでしょうか?いえ、風紀委員としてはカスミさんたちを止めるべきなのですが」
成り行きを見守っていたチナツが声を掛ける。
”たぶんね。カヤもそれで良いかな?”
「正直よく分かりません。彼女たちが改心したかと言えばNOですし、温泉の魅力で私を心変わりさせると言っていましたがそれが出来るとも思いませんし?」
「最悪私は温泉開発部は無くしてしまっても良いと考えています。そちらの方がキヴォトスにとって利益があるからです、活用法があるので完全に廃部までは追い詰めたくはないですが」
下手にゲヘナを突くとナニが出てくるか分かりませんしね…どことなく哀愁を漂わせながらぼやくカヤ。
「ですから宜しいので?このやり方では彼女たちの問題はなにも解決されませんよ?」
カヤが選択を下すものとして私に問いかける。
”うん、私は生徒たちを信じてるから。だからカヤもしっかり受け止めてあげて”
「はぁ。それは別に構いませんが…」
”ふふっ”
困惑しっぱなしの彼女を見ていると少し楽しい、当たり前の話だけどそういう顔も出来るんだね。
「あっいた先生!ぼく様の研究成果を褒め称えるのだ!」
そんな事を思っているとサヤが研究室から帰ってきた。
「リオさん、首尾はどうですか?」
「完璧よ。今からそれを証明するわ」
「それは上々です、先生とチナツさんも見学されていきませんか?」
研究室でアヴァンギャルドくんから精製されていく複数のオパーツ、実験の成功を見守りその後サヤやリオの技術的な話を聞いた。正直半分以上分からなかったけど彼女たちが楽しそうにしてたので良かった。
「これ、あげる」
お土産としてそれらの素材を貰ってシャーレへ帰還した。
それからしばらくしてカヤから連絡が入った。カスミたちが温泉を完成させたので来るがいいと呼び出されたようだ。カスミやメグの見届ける為、カヤに呼ばれた場所へと向かった。
”場所はレッドウィンターって聞いたけど?”
「はい、そうですよ?」
今はDU内のとある大きなビルでカヤとサヤ、チナツと一緒にエレベーターに乗っていた。
「先日ぶりです先生。風紀員として今回も同行させていただきます」
「ふふふっ、今日は先生と一緒に温泉旅行なのだ!新しい水着も買ってきたし、たくさん先生と遊ぶのだー!」
「あっ…」
「どうされましたチナツさん?」
「いえ、その水着を持ってくるのを忘れて…」
「予備の浴衣を用意してますよ。先生と一緒に入るかもしれないのにタオルだけというのはあり得ませんからね!」
「ははっ、そうですねー」
”…そうだね”
「ん、こらネズ助暴れるんじゃなーい」
最上階でエレベーターから降りた。
”リオはどうしたの?”
「リオさんは忙しい方ですのでこれから合流しますよ。あと流石にアヴァンギャルドくんを積めるものはそう多くありませんので」
”それはどういう…”
晴れ渡った空から轟音とともに影がさした。
「時間通りね。こんにちは先生、ゆっくり話したいことがあるの今日は私に少し時間をくれると嬉しいわ」
”う、うん”
「じゃあみんな乗って普通のヘリコプターとは全く違う空の旅を約束するわ」
「失礼します」
「わはは、また乗ることになるとはなー」
「荷物はこれで全部ですか、確認ありがとうございます。では一緒に行きましょうか」
”・・・・”
”ヘリに乗るの初めてだ”
「どうされましたか先生?…もしかしてヘリに乗るの初めてなのですか!?」
「…
胡乱な目で見てくるカヤ。
「何事もほどほどにですよ。今度から至急の用事の際にはこちらに連絡をください、ミレニアムより近いですし手続きを含めても他の交通機関よりは早く着けるはずですから」
「では参りましょう。行先は深雪残るレッドウィンター。大自然のパノラマに湧いた天然露天温泉へとご案内だそうですよ」
そうしてヘリはDUから飛び立った。
やりたいシーンまでたどり着かなかった!
ドタバタコメディは次回に持ち越しです…
上中下でやりたかったんだけど次で終わらせられるかなぁ?