レジェンドオブアストラル   作:Yukimidaifuku

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プリンセスナイトとオフ会1

フレスベルク防衛戦からの翌日。

 シロウ達はギルドホームでのんびり過ごしていた。

 

「ねぇみんな。私、一度みんなと一緒に会ってみたいんだ。 だからオフ会を開催しようと思います!」

 

 ギルドホームでのんびりしていたシロウ達にヒナタがオフ会の開催を宣言する。

 

「オフ会かぁ……なんだか楽しそう。 でも場所はどうするの?  私は櫻川丘に住んでるんだけど……」

「私も櫻川丘に住んでるよ」

「私とルリちゃんも櫻川丘に住んでるよー」

「櫻川丘に住んでます!」

「櫻川丘!? ホントに?  私も櫻川丘に住んでるんだ!」

「櫻川丘なら私とユカも行けない距離じゃないわね」

「そうだね。お姉ちゃん」

「騎士君とセレナさんは?」

「僕も櫻川丘に住んでるよ」

「私わたくしも櫻川丘に住んでます」

 

 オフ会を開催することになった訳だが、みんなそれぞれの予定や用事があるので全員とでオフ会は厳しかった。

 参加メンバーはシロウ、セレナ、ヒナタ、ユキのメンバーになり。他のメンバーは後日になった。

 

「なんだか、オフ会楽しそうだな」

「レメも一緒に行く?」

「オイラも行けるのか?」

「『シグマ』のAR機能を使えばいけるよ」

「そういえばこれそんな機能があったな」

 

 VRドライブは用途によってベッド型やシート型、ヘルメット型、ヘッドギア型、耳につける小型のもある。

 耳につける小型のは『シグマ』と呼ばれて、ゲーム以外の様々な機能がついており、通話やメール、翻訳機能などにも使える。業務用の『シグマ』も存在する。 AR機能を使えばレメも一緒に出かけることが可能になるのだ。

 リクライニングシート型はベッド型に次いで高額で高性能なVRドライブである。一番コンパクトなVRドライブはヘルメット型と『シグマ』だが、ヘルメット型は色々と機能を削ぎ落とし、ゲームのみに特化している。

 機能や快適さなどで比較すると、断然ベッド型とかの方がいいが、いつでもどこでもとなるとヘルメット型と『シグマ』に軍配が上がる。

 そしてほとんどの人達が『シグマ』を付けて生活している。

 

「全員でオフ会っていうのはできなくて残念だけど、オフ会は次の日曜日で決まり! 時間と場所は十時に櫻川丘駅前で集合! みんなよろしくっ! 目印は今月号の月刊アストラルで決まりだね! 騎士君もそれでいいよね?」

「うん、僕も参加させてもらうよ」

 

 全員でのオフ会はできなくて残念だったが、とりあえずは第一回目のオフ会メンバーはシロウ、セレナ、ユキ、ヒナタになったのだった。

 そして日曜日。

 

(……なんてOKしてみたけど、 よく考えたら女の子たちの中に男一人か……ちょっと緊張するなー)

 

 オフ会当日、真白はヒナタ達と会うことに緊張していた。

 周りの女の子はみんな美少女、美人揃いなので意識しないはずがなかった。

 

「真白様、緊張しておいでですか?」

「ん、まあねー」

『そんなに緊張することか? アストラルであんなに会ってるのに』

「いいかいレメ、男は僕一人で、周りの女の子はみんな美少女、美人だから緊張しちゃうんだよ。レメは緊張しないの?」

『オイラは全然緊張しないぞ。むしろ楽しみだ! セレナはどうなんだ?』

「ええ、まあ。初めてのオフ会ですので私も緊張しております」

 

 そう言われると、セレナの表情はいつもより硬くなっており緊張した面持ちだった。

 

「セレナでも緊張することはあるんだねー」

『そうみたいだな』

「私でも緊張はいたします。お二人は私をどのように思ってるのですか」

「「完璧クール系腹ペコ美少女メイド」」

「……そうですか」

 

 見事に答えがはもりなぜかセレナはジト目を向けてくる。

 

『オフ会楽しみだな!』

「そうだね」

「はい、そうですね」

 

 真白とセレナにレメが家を出た頃。

 由紀もまた家を出ようとしていた。

 

「由紀もこれから出かけるのかい?」

「うん、そうだよ。三人も出かけるの?」

「ああ、そうだよ。実は今日オフ会することになってな」

「それで今日、みんな予定が空いていたから開催することになったんだ」

「由紀も出かけるのか?」

「う、うん、そうだよ。」

 

 ヒカル達もまたギルドメンバーでオフ会を開催することになったのだ。

 

「おい、光瑠……ありゃなんだ……?」

「リムジンってやつじゃないか……? 俺も初めて見るけどさ……」

 

 光瑠の家の前で止まった全長が七、八メートルはあろうかという真っ白いリムジンを見て、由紀と光瑠に潤と隆太はが絶句する。

 ガチャリとリムジンのドアが開き、中からいかにもお嬢様とした女の子が出てきた。

 

「お待たせしました。光瑠くんと潤さんに隆太くん。姫宮一花と申します。よしなに、お隣にいる方はどなたですか?」

「ああ、この子は由紀だよ。ほら前にアストラルで会っただろう?」

「は、初めまして草摩由紀です」

「ふふふ、こちらでは初めましてですね。」

 

 由紀は緊張しつつも自己紹介する。

 自己紹介を終えると早速出発することになった。

 

「三人共楽しんできてね」

「ああ、またな」

「おい光瑠……なんだこのシート、凄い乗り心地が良いんだが」

「ああ、これはなかなか良い」

「贅沢だね……」

『では出発します』

 

 内部スピーカーから運転手の声がして、ゆっくりと滑り出すように走り出したのだった。

 

 櫻川丘駅前。

 ヒナタはオフ会を楽しみにしており、集合時間の十時より一時間早く来ていた。

 時計台にあるベンチでまだかまだかとソワソワしつつも待っていた。

 

「……♪」

「あのー……それ、月刊アストラルですか? ひょっとしてここで、誰かと待ち合わせしてします……?」

「そうですよ! ……ってあれ? 由紀じゃん、もしかしてアストラルでのユキだったの!?」

「あはは、そういうことになるね。ってことはひなたもちゃんもだよね?」

「うん、そうだよ! それにしても凄い偶然だよねー」

「うん、そうだね。私も驚いたよ」

「あとは騎士君とセレナさんだけだね」

 

 ひなたと由紀が櫻川丘駅前で会った頃、真白もちょうど櫻川丘駅前に到着した。

 

「真白様、確かここら辺ですよね?」

「うん、そうだよ。今月号の月刊アストラルが目印だね。あれは……」

「真白様、どうされました?」

『どうしたんだ?』

 

 視線の先にはひなたと由紀がいる。ひなたの手に持っているのは月刊アストラルだった。

 

「真白様のお知り合いですか?」

「うん、学校の友達だよ」

「アイツ、月刊アストラルを持ってるみたいだぞ。ひとまず行ってみようぜ!』

「うん、そうだね」

 

 真白とセレナにレメはひなたと由紀のいる場所に向かう。

 

「あのー……それ、月刊アストラルですよね? ひょっとしてここで、誰かと待ち合わせしてますか……?」

「そうですよ!……って神原じゃん! もしかして騎士君?」

「その呼び方。やっぱりひなた。ふうー、良かった。間違いだったらどうしようかと思ったよー。隣にいるのはユキでいいんだよね?」

「うん、そうだよ。騎士くんが神原くんだったなんてね。隣にいる人はセレナちゃんでいいのかな?」

「はい、初めまして。私はセレナです。本日はよろしくお願いします」

「オイラもいるぜ!」

「うわー! リアルのセレナさんだー!  嬉しいなー! 私は小清水ひなたです。今日はよろしくね!」

「草摩由紀です。呼び方はアストラルの時と同じでいいですか?」

「はい、もちろんいいですよ」

 

 現実では初めて会う由紀とひなたとセレナは互いに自己紹介をする。

 

「じゃあ、神原のことも真白って呼ぶね! 私のこともひなたでいいよ!」

「わ、私も神原くんのこと真白くんって呼んでいいかな? 」

「僕もひなたと由紀って呼ばせてもらうね」

 

 オフ会で偶然にも由紀とひなたに会うのは真白としては驚きだった。

 

「お二人は真白様のご友人でよろしいのでしょうか?」

「うん、そうだよ。私と真白君は中学からの付き合いなんだ」

「私は高校に行ってからかな」

「ねえ、前に噂で真白君が美人な人と出歩いているの聞いたけど、もしかしてセレナちゃんのことだったりするのかな?

「ああ、うん。そうだよ」

「真白様、噂とはいったい?」

「僕とセレナが一緒に出かけているのを同級生に目撃されていたみたいでね、その時に恋人ができたっていう噂が流れたんだよ」

「そのようなことがあったのですね。それで真白様はなんと?」

「知人って答えたよ。男女で出かけるだけで彼女になるもんなのかなー?」

「知りません」

 

 知人と知った途端、一部の下心ありの男子達が聞いてくることがあったが、セレナに迷惑をかけるので答えることはなかった。

 

「セレナちゃんってやっぱり綺麗だね」

「だよねー。しかもスタイルも良いし、手入れとか体形の維持とかやってるの?」

「あ……ありがとうございます。手入れなどは行なっています」

 

 セレナ、由紀、ひなた美少女達が集まったことにより、一目をより一層引いていた。

 

「さあ行こう、ギルドマスター。 私たちのオフ会をはじめよう!」

「うん……みんな、今日はよろしくね」

 

 ──こうして真白達のギルド初のオフ会は、無事に開催されることとなった。

 

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