レジェンドオブアストラル   作:Yukimidaifuku

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プリンセスナイトとカナミ

 街に戻ってくると、カナミからとある場所が記載されたメッセージが届く。

 

『ドリームパークに来て。 待ち合わせ場所は添付した地図を見てね!』

 

 ドリームパークとは遊園地で家族や恋人達がよくくる人気のレジャー施設である。

 イベントなどもよく開催されている。

 

『それじゃあメッセージに記載された場所に来てね!』

「わかりました」

『それじゃあ、またあとで! 絶対来てね~!』

 

 絶対に来てと言われた以上、断れないのでシロウは一旦ログアウトすることにした。

 真白はシグマに送られてきた地図を確認して目的地に向かう。

 ドリームランドに行くと人が集まっており、大勢の人で賑わっていた。

 

「このあたりなはずだけど……。 あ、すみません。 この辺でなにかあるんですか?」

「なんでぇ、嬢ちゃん。 ライブがあると知らずに来たのかい?  前にステージが見えるだろ?」

 

 僕は男ですと心の中で言いつつも、お兄さんが教えてくれる。

 

「ああ……なるほど、 だからこんなに盛り上がってるんですね。 でも、なんでこんなところで?」

「かなみ──ん!!」

「……ん? あれ? ステージで歌ってるあの子って、まさか……」

「ああ。知っての通り、いま大人気の女子高生アイドル、 楓原叶魅かえではらかなみちゃんだぜ!」

「楓原……叶魅かなみ?  そ、それじゃあ……」

 

(カナミさんってまさか…… アイドルだったのか……)

 

 助けた女の子がアイドルだとは真白は知らなかった。

 追いかけられていたのにも納得がいく。

 カナミがアイドルだと知って驚いていると、こちらに笑顔で叶魅が手を振ってくる。

 

(もしかして……僕に手を……?)

 

「おお! いま、俺に向かって笑って手を振ってくれたよなぁ!?  なぁ、嬢ちゃん!?」

「えっ?  あ……そ、そうですね」

「そんなことねぇ、俺に振ったんだ!」

「お、なんだぁ、てめぇ。やるかぁ? さっきからリウム振り回しすぎて迷惑なんだよ!」

「ま、まあまあ。やめましょうよ。 ファン同士で争っちゃ、 叶魅さんも悲しんじゃいますよ」

「そうだぜ! 落ち着けって」

「確かに嬢ちゃんの言う通りだな。……すまなかった」

「……こちらこそ、リウムを振り回しすぎて迷惑をかけた。……すまない」

 

 真白とレメはファンの人達の喧嘩を止める。

 ファンの人たちは熱くなりすぎたと思い、反省する。

 ステージ上には衣装に身を包んだアイドルの叶魅がいた。

 

「みんなー!  今日は私のライブに来てくれて ありがとう!」

「かなみ~~ん!! フゥー!!!  かわいい~!!」

 

 叶魅のファンが一斉に盛り上がる。

 

「今日もたくさんのファンの方が 集まってくれて、 と~ってもうれしいです! ……けど、実は今日、 ファンの方だと思って話しかけたら知らないっていわれちゃって」

「なに~!  かなみんを知らない不届き者が この世にいるのかぁ!?」

 

(この話って多分あれだよね……)

 

「すっごく自分が恥ずかしかったのと、 私も全然まだまだだなぁって思いました!」

「そんなことはないぞ~!  かなみんは十分、輝いているぞ~!」

 

 叶魅のファンの人達がフォローする。

 

「今日のライブは、その方にも 私のことを知ってもらえるような、素敵なライブにしたいと思いまーす!」

 

(もしかして、これがカナミさんが言ってたお礼、ってやつなのかな……)

 

「それじゃあ曲を聞いてください」

 

 アイドルの叶魅は歌と踊りを披露し場を盛り上げていった。

 叶魅の歌と踊りは綺麗で惹き込まれて夢中になっていた。

 

「ありがとうございました! 次のライブも皆来てねー!」

 

 叶魅のライブは盛り上がりを見せて終わった。

 

「カナミ最高だったな!」

「ああ、カナミ可愛いかったな」

「カナミン推しになってよかったわ」

 

 叶魅のファンは感想など言い合いながら帰っていく。

 多くの人に人気があるんだと感じた。

 mimiにメールが送られてきた。その相手は叶魅からだった。

 

『私のライブ見に来てくれた?』

『もちろんですよ』

『どうだった?』

『うまく言えないですけど、とても凄かったです』

 

 真白はどう言えばいいのかわからなかったが、素直にすごいと言った。

 

『ありがとう。ライブ凄かったでしょ。 キミに手振ったの気づいた?』

『やっぱりあれ、 僕にだったんですね……』

『そうだよ。 ちゃんと私のこと知ってくれた?  まったく……正直くやしかったしけっこう落ち込んだんだからね』

『すみません……』

『これで私のことちっとも知らないキミ達も、 少しくらいは興味持ってもらえたかな?』

 

(やっぱ知らなかったのは まずかったかなぁ……)

 

 芸能人に詳しくない真白は少しでも知っておけばよかったかなと思いはじめた。

 

『なんちゃって。冗談だよ。へへ。 今日は来てくれてうれしかった。 またアストラルであそぼ』

 

 こうして真白は、 叶魅とアストラルでまた会う約束をするのであった。

 

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