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沼津港傍の黒澤邸。
ピッピッ、ピッピッと医療機器の電子音が鳴り止まない。
「それで……彼女の容態は?」
「何ど聞かれても同じずら」
「4日前と変わりないよ。お姉ちゃん……お姉ちゃんより変わりないよ」
ダイヤは息をつき、花丸と、ルビィを見て。
「つまり、助からないと?」
「普通なら……何と言っても至近距離から頭に銃弾を受けたんだから」
花丸が溜め息混じりに答え
「でも、額に金属板が埋め込まれていたからね」
ルビィが補足して。
「お陰で弾を弾き返し顔面から外へ出たと」
「そのとうりずら、ダイヤさん」
「顔は無茶苦茶だけどね」
ダイヤが確認し、花丸とルビィが相槌を打ち、ベッドに視線を送るのだった。
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パッシュ!パッシュ!
(う……うぅっ……撃たれた……そんな……)
ベッドの上で呻きのたうちまわる善子を見てダイヤは。
(怒りなさい!もっと怒るのです!その怒りと憎しみが貴女を生かしてくれますわ)
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黒澤邸にて。
「ダイヤさん、いい知らせずら♪」
花丸が寝ているダイヤを訪ね報告していた。
「花丸さん。それは善子さん……サファイヤが目を覚ましたのですか?」
「そっちはまだずら……ジュエル3000が、あと1週間程で完成するずら」
「そうですか……その時まて生きてて、サファイアが目を覚ましてくれると良いのですが……」
「ダイヤさん……」
花丸は何も言えなかった。
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「包帯取るよ善子さん……ううんサファイアお姉ちゃん」
「何よ、そのサファイアお姉ちゃんって!私は善子よ……別人じゃ無いの」
ルビィの手で包帯を取られ、花丸から渡された手鏡を見て呆然としてしまう善子。
「手術は大成功ずら♪元のままで街を彷徨いたら殺されちゃうずら」
「ずら丸……あんた……何者に成ったの?」
「まるはまるずら♪善子ちゃん……いや、サファイアちゃん」
「津島善子は死んだ事に成って居ると話した筈ですが?」
花丸、ルビィと問答していると、ダイヤが杖を突きながら部屋に入ってきた。
「ダイヤさん……其れは貴女から聞きましたけど」
「此が、サファイアの身分証明書ですわ」
渡されたカード入れとスマホを見て、言葉を無くす善子。
「運転免許証に保険証、スマホ……全ての名義が黒澤サファイアに成ってる」
「ええ、貴女を生かす為の処置として、黒澤家の養女にしました……見せたいモノが有ります、此方へ」
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ダイヤに連れられガレージに向かった、サファイア、花丸、ルビィ。
ブッオオン!ブッオオン!
「梨子さん、其れまでですわ。これはサフィの為の車……ジュエル3000ですわ」
「貴女がサフィさんね。桜内梨子よ。このジュエル3000の専属メカニック、宜しくね」
(津島善子は法的に死んだ……この状況を受け入れるしかないのね……黒澤サファイアとして)
「宜しく……って、元の私の車でしょ……へえ♪綺麗に塗装仕直してるわね♪塗りムラもシワもない……まるで鏡ね♪」
「塗装じゃないずら♪全く新しい物質を表面に結合させて居るずら」
「何其れ?」
ボッン!
音に車を見ればルビィがトンカチでボンネッを叩いていた。
「ルビィ!アンタ何してるのよ!……ってキズついてない?凄い♪」
「驚くのは此からですわ♪梨子さん、後の説明は任せますわ」
「了解ですダイヤさん」
「では。私は休ませてもらいますわ」
そう言って、ダイヤはガレージから出て行った。