~~~~~
黒澤ダイヤの葬儀から数日後。
「待つずら。何をそう慌ててるずら?何処へ行くずら?サファイアちゃん」
ガレージ内で、サファイアは花丸に腕を取られ問答をしていた。
「行かなくちゃ行けないところがあるの!」
「一体何処へ行くずら?」
「東京よ。千歌が居たって情報が入ったから」
「東京?広いずら!まさかそんな情報だけで……」
「勿論、見つけられるなんて思ってないわ。でもずらまるなら、もっと詳しい情報を得ている筈でしょ♪」
「サファイアちゃん……」
「千歌は何処?」
「東京、西木野病院だよ、サフィお姉ちゃん」
「ルビィ♪」
「ルビィちゃん!」
「ジュエル3000のメンテもバッチリだよ♪」
「リリー」
「梨子ちゃん!はぁ……もう好きにするずら……」
サファイアを止めようとした花丸はルビィ、梨子の援護射撃に折れた。
更には……。
「ダイヤは私に戦えって……託してくれたわ」
「ダイヤさんの遺言まで出してきてさ……もう、サファイアちゃんは」
花丸はガレージのシャッターを開けた。
「ありがとう皆、さようなら。ああ、言い忘れてたわ」
「何ずら?」
「私、ずらまる達の事好きよ」
「へ?」
「ずら?」
「わぉ~♪」
「気にしないで。何でもないわ……礼を言いたかっただけだから」
ブォ~~~ッ!
「ダイヤさん……まるは恨むずら……先が思いやられるずら」
「何だかんだで嬉しそうだよ花丸ちゃん」
「ふふ♪ヨーちゃんで位置は分かるからね」
少女達の顔は笑顔だった。
~~~~~
「さあてと……何か音楽でも聞きますか♪ずらまるはいざ知らずリリーはラジオ位付けてくれてるわよね」
『ご希望の曲は?』
「何、今の声……まさか……」
かつての相棒だった曜の声が聞こえ、車内で首を動かして見回してしまうサファイア。
『ヨーソロー♪お久し振り善子ちゃん……ううん、サファイアちゃん』
「曜!何処に居るの?!」
『今の私はこのジュエル3000の内蔵有機コンピュータのヨーソローだよ♪ヨーって呼んでね♪』
「そんな……じゃあの時、殺されていたの?」
『そう、千歌ちゃんに撃たれてね……』
「あの後、私と一緒にダイヤさんに救われたのね」
『そう云うこと~♪』
「先ずはずらまるか、リリーに文句言わなきゃ!」
『了解であります……は~い、繋げたよ』
『早速、連絡して来たずら』
「ずらまる、リリーも何で黙ってたのよ!」
『サプライズ~、成功~♪』
「ヨーは黙ってて!」
『いや、まるは言おうとしたのに、聞かずに出て行ったのはサフィちゃんずら』
「う!」
『確かにそうだね』
二の句の継げないサファイアは通信装置を切ると、アクセルを踏み込んだ。
『おわっ!危ないなぁ、サフィちゃんは』
「ヨハネ!」
『おお♪その癖出るんだね♪此からはヨハネちゃんって呼ぶね♪』
「ヨー、東京の西木野病院への最短コースを」
『了解であります♪でも、そろそろ休んだ方が良いんじゃない?っていうかオートにするよ』
「こら!コントロールを返しなさいよ!」
『返すわけないでしょ♪さあ、西木野病院に向けてヨーソロー♪』
(リリーめ!なんて相棒を用意してくれたのよ!)
サフィは諦めてシートに身を沈めた。
此からはこの2人(1人と1台)で色々な事件を解決して行くとこに成るのだった。