セルフ脳破壊で過酷なソロぴょいをしてしまうカワイイカレンチャン 作:名無しの権兵衛
「おはよう、お兄ちゃん!」
「ふわぁ~…… ごめん、おはようカレン」
なんだかお兄ちゃん眠そう。もしかして昨日もお仕事で夜更かししてたのかな……?
スンスンッ
あれ、なんだろうこのにおい?
まさか……
「あれ、どうしたんだカレン? そんなに匂うか……」
「お兄ちゃん、昨日誰かと飲みに行ったの?」
「えっ、いやっ、その……」
お兄ちゃんの目線が泳ぐ、お話が必要かな?
「お兄ちゃん?」
「……はい、昨日飲みに行きました」
「それで?」
「えっ?」
「誰といったの?」
「ら、ライトハローさんとです……」
「二人きりで?」
「…………二人きりです」
なるほど、やっぱりライトハローさんだったか。
あの人も、ちょっとお兄ちゃんと距離が近いから気をつけておかないと。
「いや、聞いてくれカレン! 別に何かやましいことがあったわけじゃないんだ!」
「お酒を飲みすぎたハローさんが酔いつぶれちゃってさ、それで仕方なく!」
「仕方なく?」
「……うちに泊めました」
「なっ!?」
油断してた、ライトハローさんがそこまで策士だったとは。
でも匂いとお兄ちゃんの様子から、一線は超えていないはず……
ここは釘を刺しておいた方がいいかも。
「お兄ちゃん、さすがに未婚の女の人をおうちに泊めるのはどうかと思うよ」
「いやぁ、おっしゃる通りです」
「何か間違えがあったら困るんだから、これからは気を付けてよね」
「そうだよな、気を付けるよ」
もう、お兄ちゃんには危機感がないよね!
お兄ちゃんはもう少し自分が肉食獣に狙われる哀れな草食動物であるということを自覚した方がいいと思うんだよね。
まったく、カレンがいなかったら、きっと悪い女の人に食い散らかされていたところだよね。
「もっと消臭にも気を付けないとな……」
もう、お兄ちゃんってば、確かにお酒と女の匂いとかはしないほうがいいけど、あんまりやりすぎたらお兄ちゃんのいい匂いまでなくなっちゃうよ……
「いい匂い? そういえば、いい匂いがする人とは……」
あっ、そうだ! 匂いにかこつけてカレンのおすすめの香水をお兄ちゃんに着けさせればいいのでは?
そうすればお兄ちゃんも体臭を気にすることないし、周りに牽制できるし……
そうと決まれば、さっそくデートに行かないと!
「ねぇ、お兄ちゃん。この後用事ある? ないなら一緒にお買い物デートしよ♪」
「えっ、あー…… 今日はちょっと用事があるんだ。明後日、日曜日でもいいかい?」
「えー、しょうがないなぁ。それじゃあ日曜日、楽しみにしてるね♪」
むぅ、今日はだめだったかぁ。まぁいきなりだったし用事があるなら仕方ないよね。
それにデートの約束もできたし、楽しみだなぁ!
「よし、それじゃあ今日も練習いくぞ!」
「うん!」
「あっ、アヤベさん!」
今日も一日トレーニングを頑張って、シャワーを浴びてから寮に戻ると、アヤベさんがお出かけの準備をしていました。
「カレンさん、お帰りなさい」
「アヤベさん、今日は天体観測に行くんですか?」
「えぇ、外泊届も出しているから、帰りは明日になるわ」
「わかりました、行ってらっしゃい」
「行ってくるわね」
そういうとアヤベさんは、荷物をもって部屋から出ていきました。
……アヤベさん、薄くだけどお化粧してたし、ちらっと見えたけどこの前もらったっていうタオルも入っていた。
もしかして前言っていた人も一緒かな?
いいなぁ、カレンもお兄ちゃんと一緒にお泊りデート行きたいなぁ。
「……はぁ」
ベッドに体を放り投げて、天井を見る。
なんだか今日は、アヤベさんがいない分静かで部屋が広く感じた。
「……あれ、明日までアヤベさんがいないってことは」
それは、こんばんは思う存分あれができるということではないだろうか?
「よし、それじゃあさっそく……」
幸い、今日は新鮮なネタがある。
熱は熱いうちに叩け、カレンは頭の中で新しい
今日も仕事の打ち合わせでライトハローさんと話し合うお兄ちゃん。
仕事もひと段落してそろそろお開きというところで、ライトハローさんから飲みに誘われてしまう。
断る理由もないのでお酒を飲みに行くと、お酒をハイペースで飲むライトハローさんに振り回されながら2軒目、3軒目とどんどん連れまわされてしまう。
そしてお酒を飲みすぎてふらふらになったお兄ちゃんに、ライトハローさんは悪魔の提案をするのです。
……トレーナーさん、そこで休憩しませんか?
バチッ
意識も朦朧として足元も覚束ないお兄ちゃんは、その提案に頷くことしかできなかった。
バチッ バチッ
そのままライトハローさんに引き摺られ、お城の中に連れていかれてしまうお兄ちゃん。
バチバチッ
お兄ちゃんは朦朧とした意識の中、ただ心地よさに包まれてしまう。
バチバチッ バチッ
次の日、お兄ちゃんは生まれたままの姿でライトハローさんと一緒にベッドで目を覚ます。
バチバチバチッ バチッ
そのまま、ライトハローさんと話し合い、一夜の過ちということになった。
バチバチッ バチバチッ
しかし優しいお兄ちゃんは、責任を感じライトハローさんとずるずると関係を続けてしまう。
バチバチバチッ バチッ
いずれお兄ちゃんはライトハローさんの実家へと連れ込まれてしまい、そして……
バチバチッ バチバチバチッ
お兄ちゃんは、そのまま、ライトハローさんの、ご両親に、ご挨拶して、それで
バチバチバチッ バチバチバチバチッ
ライトハローさんは、お先に失礼、して、お兄ちゃんと、一緒に……
バチンッ
「はぁ、はぁ、ふぅ……」
今日もボロボロに脳を破壊してしまい、興奮と後悔がないまぜになってしまう。
頭がちかちかして、ぱちぱちして、ふわふわする。
「……お兄ちゃん」
独りぼっちだからか、少し寂しくなってしまった。
……はぁ、早く明後日にならないかなぁ。
ライトハローさんの秘密
実は、お酒で酔いつぶれたことがない。