9×9=   作:龍川芥/タツガワアクタ

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×3 始動

パンッ

 


 

 

 リンゴンリンゴンリンゴンリンゴン!! とアラームが鳴り響いた。

 オレ・九々等(くくら)八壱(やいち)は何事かと隣に現れた式神、コガネを見る。それを待っていたのか真意は不明だが、虫のような見た目の「窓口」は普段より数段機械的な大声を出した。

 

泳者(プレイヤー)による死滅回游へのルール追加が行われました!!

 総則(ルール)〉9、泳者(プレイヤー)は他泳者(プレイヤー)の情報――「名前」「得点」「ルール追加回数」「滞留結界(コロニー)」――を参照できる

 

 思わず目を剥く。

 ルール追加……クソゲー・死滅回游の唯一の突破口。

 そしてその追加されたルールの内容に。

 

「コガネ、プレイヤーの情報が出せるってマジか? マジなら出してくれ」

『あいよ!』

 

 コガネの腹部が変形し、スマホを思わせる画面に変わった。

 表示されたのは先のアナウンスと同じ、沢山の泳者(プレイヤー)の「名前」「得点」「ルール追加回数」「滞留結界(コロニー)」。

 

「検索機能ってあるか。あるならルール変更回数が『1』の奴を」

『あいよ! ちょっと待ってな!』

 

 そして出た名前は――「鹿紫雲一」。

 ……。

 

「えーっとぉ……これなんて読むんだ? 鹿(しか)(むらさき)……鹿紫(しかむらさき)(←苗字)雲一(くもいち)(←名前)さん?」

 

 読めない。マジで読めない。オレは確かに国語の成績はあんまし良くないが、それにしたって読めない。

 

「おいコガネ、フリガナとか振れないのか?」

『できるぜ! ちょっと待ってな!』

 

 今100点持ってたら「最初から全泳者(プレイヤー)の名前にフリガナをふること」って総則(ルール)作っちゃうとこだったわ。危ない危ない。

 数秒後、出たフリガナに合わせて、俺は「しかむらさきくもいち」の本当の読み方を知る。

 

鹿紫雲(かしも)(はじめ)って読むのか……総則(ルール)を追加したのはコイツか。ちょっと親近感沸く名前だけど、200点持ってたってことは最低40人は殺してるのかよ……滞留結界(コロニー)は東京第2、結界を跨げないオレにはどうしようもなし、か」

 

 しかし何故「しかむらさき」改め鹿紫雲(かしも)はこんな総則(ルール)を追加したのだろう。確かに便利な機能だが、これが死滅回游クリアの役に立つとは思えない。100点残っているからお試しで総則(ルール)追加をやってみたのだろうか……それとも、40人殺しておいてまともにクリアする気が無い、のか。

 

 考えても仕方ない。頭を振って思考を切り替える……と、ふと気になる事が出来てしまった。

 

「コガネ、『日車(ひぐるま)寛見(ひろみ)』の情報、出せるか」

『あいよ!』

 

 名前まで分かっていたからか、ぽん、と直ぐに情報が出てくる。

 

「日車さん、102点……増えてんな。総則(ルール)を追加しないのは『術式の剥奪』を見るまで動く必要が無いからか? あ……なあコガネ、これって泳者(プレイヤー)の安否は分かるか」

『名前が残ってるのは生きてるヤツだけだぜ!』

「そっか……ありがとう」

 

 数日間に出会った彼の顔を思い出す。死滅回游内で唯一名前を交わした術師にして、本気で殺し合った相手。

 そんな相手に複雑な感情を抱きつつ、オレは暫く「日車寛見」の情報を漠然と眺め……閃く。

 

「! そうか、その手があった。既に100点取った人にルールを追加して貰えば――(イヤ)、駄目だ。殺人鬼に頭下げれねー……ああ力尽くで頼みを通すって選択肢もあるか。それなら相手が殺人鬼の方がやり易い、けども……」

 

 コガネの検索結果によると、東京第1――俺が動ける範囲の100(ポイント)保持者(ホルダー)は日車さんしか居ない。だが。

 

「オレはもう、あの人を本気で殴れないんだよなぁ……」

 

 隣で乾杯した彼と、殺し合いながらも此方を案じるような問いを投げかけて来た日車さんと、オレは余り殺し合いをしたくはなかった。それは己に胸を張れる行為では無いと心が感じていた。

 それでも……いざとなれば。そんな思考を奥の方にしまい込みつつ、オレは拳を握る。

 

剥奪(リミット)までまだ余裕はある。全力で足掻いてみるか」

 

 コガネに俺の持ち点(ポイント)を出させる。折角だから泳者(プレイヤー)情報形式で。

 


 九々等  得点 005 変更 00回

   八壱  滞留結界 東京第1


 

 この2日間で、オレは5(ポイント)だけ点を手に入れていた。だが殺人を行ったわけではない。

 

泳者(プレイヤー)の呪霊を祓ってゲットした5点。ただそこそこの数呪霊を祓ったけど、泳者(プレイヤー)扱いだったのは1体だけだった。泳者(プレイヤー)呪霊がこの結界(コロニー)内に何体居るか分からないし、呪霊狩りであと95点集めるのは厳しいか……?」

 

 初日の夜。相当強く術式も使う呪霊を、巻き込まれた非術師の泳者(プレイヤー)を守るために祓った際、オレの持ち点が5点加算されたのだ。

 だがその一件以来、点を持つ呪霊には遭遇していない。出会った奴片っ端から祓ってこれなのだ、結界内を駆けずり回って呪霊退治をしても100点集まるかはかなり怪しいだろう。

 

「そうだ。一応……コガネ、東京第1結界(コロニー)泳者(プレイヤー)、高い順に出してくれ」

『あいよ!』

 

 日車さん以外に伸して総則(ルール)追加させられる泳者(プレイヤー)が居れば問題は解決だ。

 果たして、検索結果は……。

 

「日車さん102点でトップ……次は41点のレジィ・スターか、結構離れてるな……てかあんま人のこと言えないけど変な名前だなー。外国人? 男か女かも分からねー」

 

 41点……100点には遠い。思惑が外れたことに肩透かし感を食らいながらも、念の為とその下の名前も見ておく。

 

「次が35点の……これなんて読むんだ? ()……(おり)(おれ)? コガネ、フリガナ頼む?」

『ソイツは「ハゼノキ イオリ」ってんだ!』

黄櫨(はぜのき)(いおり)~!? どう読んだらそうなんだよ、表記か読み仮名どっちか間違ってないんだろうなコガネぇ」

 

 その下は27点……また名前が読めん。もういいか。

 

「……ふう、この辺りでいいか。一旦寝よう」

 

 今は結界突入から2日目と3日目の間、11月11日の早朝とも呼べない暗めの時間。

 オレは名も知らないビルの屋上で、星を見ながら布団にくるまった。

 

 

 

■参■

 

 

 

 翌日11月12日、昼の12時頃。

 

 結界突入2日目早朝からこっち、オレの拠点はビルの屋上だった。そこに近くの廃墟から見つけたキャンプ用具や布団を持って来て、ひとまずの生活拠点としている。

 オレが拠点に屋内を選ばなかった理由はたったひとつ。

 

 死滅回游の総則(ルール)にない結界の法則(ルール)、開始時のランダム転送。

 それ自体に問題はない。問題は、東京第1結界(コロニー)ランダム転送位置のひとつに「空中」があることだ。

 結界に侵入しようとする非術師は偶に居た。ジャーナリズム精神に突き動かされた記者、人生一発逆転を狙ったインフルエンサー、何も考えてないお祭り気分野郎、etc……。そんな彼等がランダム転送で「空中」を引いてしまえば即ジエンド。だからこそ、オレはそのスタート地点の付近の屋上に控えていた。そういう人たちを助けるために。

 

「そろそろ昼間、新規が結界に入ってくる時間帯だ。3時間くらいは見張りするかなー」

 

 術式究ノ弐条(きゅうのにじょう)発動――呪力感知力:9倍

 

 オレの術式は、「術式対象を決定し、術式を発動する」ときが最も多くの呪力を消費する。逆に「選んだ術式対象に対して術式を発動し続ける」ときの呪力消費量は前者と比べてかなり少ない。術式対象がひとつだけなら、常時『9倍』していても消費呪力量を呪力の自己補完による回復量が上回るくらいだ。

 

 正直な話、この術式はかなり強い。デメリットらしいデメリットは術式発動時の消費呪力量くらいか。それでも『9倍』の爆発力を上手く使えば、格上相手にも勝利を収められるだろう。

 だが……今のままでは手が届かない領域があるのも、また確か。

 

「でもオレ、呪術についてマジでなんも知らねーんだよなぁ。師匠から1週間簡単に習っただけだし。東京第1結界(コロニー)内に居ないかなぁ、呪術に詳しくて仲良くなれる人」

 

 そんなことを言いながら、コンビニで拾ったカップラーメンを啜っているときだった。

 

「――!」

 

 呪力感知に反応アリ。

 場所、斜め上空30m。地上に向けて落下中。

 

 首を上げ、目視でも確認。黒い服に黒い髪、オレと同世代くらいの少年だ。

 

「今行くぞ!」

 

 カップラーメンを放り捨て、跳躍力:9倍を使って屋上から飛び出す。落下中の少年を助けるために。オレの術式なら空中で捕まえさえすれば安全に救助できる。

 が。

 瞬間、9倍のままだった呪力感知が、術式の「起こり」を感知した。

 

「(術師か!)」

 

 呪力の流れ、出力量から力量を察知。かなり強い……下手すれば日車さんクラス。

 

 既に5mも無い程近づいた空中で、その黒髪の少年は掌印を結び唱えた。

 

「――(ぬえ)

 

 

 

■参■

 

 

 

 11月12日、12:00(津美紀の死滅回游参加宣誓期限まで7日と12時間)。

 東京第1結界(コロニー)内に侵入した伏黒(ふしぐろ)(めぐみ)を最初に襲ったのは浮遊感と驚愕だった。

 

「(空中!?)」

 

 死滅回游の総則(ルール)にない結界の法則(ルール)、開始時のランダム転送。

 困惑する意思に落下する肉体。だが持ち前の冷静さと豊富な実戦経験、不測の事態への心構えがすぐに伏黒の思考を冷やす。

 

「(虎杖が居ない――地面が遠い、50mくらいかっ)」

 

 呪力で肉体を強化する術師といえど、50m空中からの自由落下は流石にかなりの威力になる。結界突入直後にそこまでのダメージを受ける訳にはいかない。そこまで判断した伏黒は両掌で影絵を作った。服に映す影の形は、翼を広げた鳥。

 呪力を流し、肉体に刻まれた術式である十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)を介して調伏した式神を呼び寄せる。

 

(ぬえ)――」

 

 瞬間。伏黒は呪力で、次いで目視で感知した。

 50mの空中、己へと向かって来る人間の姿を。

 

「!?」

 

 彼我の距離は数メートル。1秒後には衝突する――そんな相手に対し、伏黒は。

 

「(呪力からして術師、死滅回游の泳者(プレイヤー))」

 

 彼の脳裏に、己が数分前口にした言葉が過ぎる。

 

『警戒すべきは受肉した過去の術師だ』『戦って死ぬ、戦って死にたい。そのために羂索(けんじゃく)と契約したのかもな』

 

 そこまで思考してからは早かった。

 

(ぬえ)!」

 

 影から這い出てくるように巨大な怪鳥のような式神が実体化、その鳥の翼が電気の特性を持った呪力を帯びる。

 そしてその帯電する翼撃が、飛び掛かって来た術師を迎撃した。

 

「ッ~~!?」

 

 バチィ!! と謎の術師――九々等の体に電撃が走り、撃ち落とされる形で地面に落下していく。空中で動く術を持たない彼は、そのまま道路に叩きつけられた。

 50mからの落下。鵺の電撃による受け身の不可。

 ほとんどの術師が大ダメージを受けるだろうそれを……果たしてまともに受けたのか。九々等は地面で大の字になっていた。

 

「……」

 

 そんな彼の元に、鵺に掴まった伏黒が警戒を解かず降りてくる。

 

 ほとんどの術師が大ダメージを受けるだろうそれを、九々等八壱は防御力:9倍、更に自身の周囲の空気抵抗:9倍で速度を殺し、呪力のガードと併用することで外傷無しで耐えていた。それでもプールへの飛び込みが失敗したときくらいのダメージは受けたが。

 

(いて)て……」

 

 九々等が立ち上がったことに、伏黒は目を剥きつつも警戒を強める。鵺の一撃と50m級の落下をほぼ無傷で耐えられる術師――やはり受肉した過去の術師の可能性が高い。尾のように長い金髪をポニーテールにした男という異様な風貌もその推測を後押ししていた。

 

「……玉犬(ぎょくけん)

 

 自身の持つ最強・最速の式神を出し、油断なく構える伏黒。

 

「――手短に訊く。『日車寛見』を知ってるか」

 

 そんな彼に対し、起き上がった九々等は。

 

他人(ひと)にモノ聞く態度が、」

 

 速度:9倍発動、伏黒の背後に即座に回り込み、生意気な不良児に拳を構える。

 

「なってないんじゃねーかポケモンマスター!」

 

 術式対象を速度から腕力に切り替え、超火力の拳骨を伏黒目掛けて落とす。その一撃を、伏黒は自身よりも速い玉犬の腕に抱えられる形で回避した。

 ズガア! と粉砕される地面。九々等の拳がアスファルトを割り小さなクレーターを作る。それを見て冷や汗を流す伏黒。

 

「ありゃ、速いな」

「(とんでもなく速い! だが攻撃速度は玉犬で躱せる程度、術式だな!?)」

 

 強敵。伏黒がそう判断するのと同時、九々等は思わず笑みを溢した。己の一撃を躱した術師を前に笑ったのは、彼の心で燻っていた本音ゆえ。

 

 憧憬。興奮。僅かな焦燥。

 九々等は確かに善に寄った人格をしているが、ひたすらに善人という訳ではない。

 彼は楽しんでいた。呪術という新しく得た力を。それを研き、高める過程を。

 理由は単純。男の子は皆、強くなることが好きなのだ――本人に訊けばそう答えるだろう強さへの執着が、新たな敵に出会うことで顕在化する。

 

「(強い術師――この相手に試してみたい! もっと、もっと強くなりたい!)」

 

 若獅子が、強さへの飢えに濡れた牙を携え、伏黒恵の前に立つ。

 

「(これはどうだ――?)」

 

 この3日間で考えていた術式対象を、実践の場で初めて試す。

 

呪力出力量:9倍

 

 ズアアアアアアア!! と九々等が纏っていた呪力の量が跳ね上がった。それは即ち、肉体に及ぶ呪力強化の出力が大きく上昇したことを意味する。

 

「ッ!」

 

 伏黒が反応すると同時、九々等はその懐に飛び込んだ。

 

 呪力出力が上がったとはいえ速度:9倍の先よりは遅い動き。玉犬は九々等を迎撃するため飛び掛かり。

 

 爪が。

 特級呪霊にすら傷を付ける玉犬の爪が、九々等の腕に受け止められていた。

 

「邪魔だ!」

 

 そのまま九々等の蹴りが玉犬の横腹に炸裂、式神は限界を迎え影へと返る。

 

「(一撃で玉犬が限界に……! 呪力によるガードと肉体強化が規格外! まるで乙骨(おっこつ)先輩だ!)」

 

 それは特級術師・乙骨(おっこつ)憂太(ゆうた)の取る戦術と酷似していた。膨大な呪力で全身を覆えば、全ての攻撃が決定打になり得るし、全てのダメージを最小限に抑えられる。

 

 玉犬を倒した九々等と目が合った瞬間、伏黒は反射的に新たな式神を呼び出す。

 

『脱兎』ッ!」

「! 犬と鳥だけじゃないのか、マジでポケモンみたいな術式だな!」

 

 もこもこ! と現れた白兎の群れが、壁となって九々等の視界を覆った。

 

「(仕切り直しか。丁度いいや)」

 

 伏黒との視界が切れた瞬間、九々等は『呪力出力量:9倍』を解除。

 

「(消費呪力量がヤバすぎる……いくら強くてもこれは駄目だな)」

 

 呪力出力量の9倍、それはそのまま消費呪力量の9倍を意味する。また九々等の術式は、対象が曖昧であったり、対象の含む意味合いの範囲が広いほど消費呪力量が増す。例えば『身体能力』『強さ』などは消費呪力量が多く実戦レベルには達していない。

 現に今の一連で、九々等は呪力総量の約2割を失っていた。

 

「(次は……これで行くか)」

 

 だが焦りはない。彼にとってこれは戦闘であると同時に術式の開拓作業。間違った方向へ進んでいると分かったならば他の選択肢を試すだけだ。

 

攻撃力:9倍――」

 

 防御力:9倍が成立するならこれはどうだ、という彼のワクワクは。

 

 パシャ、と脱兎が消滅し、現れた伏黒が両手を上げていることで鎮火した。

 

「……?」

 

 悪手、仕切り直しじゃなかったのか、ブラフか、いや、降参――?

 九々等がそこまで思い至った時、伏黒が口を開いた。

 

「質問がある。アンタ、もしかして巻き込まれた現代人の術師か?」

「? そうだけど……」

 

 伏黒は九々等が「ポケモン」と口にしたことで、彼が現代の術師である可能性に思い至ったのだった。受肉した術師が受肉先の肉体から現世の情報を得るとはいえ、戦闘中の咄嗟の言動で何度も横文字が出るのというのは妙という違和感。

 それを裏付けるような九々等の答えに伏黒は大きく息を吐くと、誠意を表すために呪力を鎮めた。

 

「攻撃したのは謝る。話を聞いて欲しい」

「え、何? もしかしてオレ、勘違いで攻撃された系?」

「そう……なります」

「じゃあこれ完全不毛バトル?」

「アンタが積極的に点を欲しがってる泳者(プレイヤー)じゃなければ、そう、ですね」

「マジかよ! またかよ~!」

 

 日車戦に続きまた戦闘が中途半端で終わったことに頭を掻く九々等。まだ試したいこと沢山あったのに……という思考は、しかしすぐに社交モードに切り替わった。

 

「まあいいや。オレ、九々等(くくら)八壱(やいち)。漆門寺高校3年、趣味は、今は術師修行かなー」

 

 術師に珍しい根明、初対面の人と数分で友達になれる社交性。それもまた、九々等の本質。

 その切り替えの早さに若干戸惑いつつも、伏黒は自己紹介を返す。

 

「……伏黒恵。呪術高専1年です」

「(呪術コーセン?)」

「九々等さん、お願いがあります」

 

 そのまま、彼は頭を下げた。肌で理解した、九々等の強さを見込んで。

 

「俺たちは死滅回游を平定したい。力を貸して下さい」

 

 その頼みに。

 

「……ゑ?」

 

 余りにも予想外で、そして理想的な言葉を受けた九々等は、思わず素っ頓狂な言葉を口から溢した。

 

 


 

虎杖と伏黒の転送位置は東堂が入れ替えました。

 

……与太は置いといて、九々等が居るので「乱数が違う」とでも解釈して頂ければ……。

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