獅子が唸る、頂きに至れと。
獅子が唸る、人を愛せよと。
体の中で獅子が唸る。
立ち止まるのを咎めるように。
踏み外すことを赦さぬように。
記録。
2019年1月■日、米国時間■■:■■。
北緯37度14分00秒、西経115度48分30秒。
アメリカ・ネバダ州、アメリカ空軍ネリス試験訓練場……通称「エリア51」上空。
地上2000m地点より、2名――。
「さーて、行こうか八壱」
「なあ先生、これ本当にコクサイモンダイにならないんだよな!?」
――
『
『
『
無数の立つ『立ち入り禁止』の看板の奥、エリア51空軍施設敷地内。
ふわり、九々等八壱を連れて降り立った白髪蒼眼に長身の男――五条悟は杖を突きながら周囲を見回し、呟く。
「さて」
厳戒態勢で此方を睨む、軍人の人垣と無数の銃口。その数は果たして100か200か。
非武装の不法侵入者に対する警戒にしては余りにも物々しい空気。
乾燥した緊張状態の中、五条は空気を読まず飄々と九々等に話しかける。
「あっちは準備万端みたいだけど、行ける? 八壱」
対し、頭の後ろでひとつに括った金の髪を尾のように揺らしながら、ネコ科を思わせる顔立ちの少年は。
「正直まだビビってるよ……ホントに大丈夫なんだよな?」
「大丈夫大丈夫。『上』が話をつけてるから。八壱が気にするのはうっかり殺さないようにすることくらいだよ」
「あーもう……信じるからな!」
「何を今更~。命どころか心を預け合った仲でしょ?」
「だからイマイチ信用できないんだよ!」
そんな彼らの軽いやり取りとは裏腹に。
完全武装の軍人たちの内のひとりは、アサルトライフルを握った手袋の下に汗をかきながら、狙いを付けたままの姿勢で後ろに問いを投げる。
「……上官、本気ですか」
「上の命令だ……確実に射殺せよ、と」
「どう見ても非武装の民間人ですよ。それも2人だけ……いくら絶対機密が
「証拠さえ残らなければ問題にならない。そう言ったのは大統領だ。軍人なら責務を果たせ」
「……! イエス、サー」
「どんな状況でも命令に従う」。それが軍人の鉄の掟。
疑念、不信、同情……あらゆる負の感情を鋼鉄の意思の奥に仕舞い込み、兵たちはトリガーに指をかけ。
「おっ、そろそろスタートかな?」
「しょうがない、
五条が薄く笑い、九々等がぱしんと拳で掌を叩き。
まるで、それが合図だったかのように――。
「
檄を合図に、銃火閃く。
放たれたのは鉛の弾丸。肉を貫き骨を穿つ冷たき殺戮者たち、その群れがたった2人の人間に殺到する。
軍人たちは知っている。火薬の力で撃ち出された小さな鉄塊が、人体をどれ程容易く破壊するのかを。
挽肉と化した血達磨の幻視が脳裏で弾け。
知覚すら出来ない刹那を奔り、死の群れは獲物へ喰らい付く――。
パラパラと。
開いた掌から/無限の壁から、鉛が落ちる。
「――どう、やって」
敵影、健在。
否、一斉射撃を受けたハズの2人の非武装の男たちは、どちらも全くの無傷であった。
隠れられる障害物の無いこの場所で、狙いを外した訳がない。訓練された軍人の張る弾幕は、到底回避など出来る代物ではない。
なのに、ヘルメットもボディアーマーも着けていない彼等は傷ひとつないけろりとした顔で。
「……うん、
「じゃ、僕は見学してるから。行っておいで~!」
「押忍!」
侵入者のうちひとり。
背の低い方の男が、金の尾を揺らしながら一歩、前に出る。
弾幕を浴びても無傷だった謎の敵が動きを見せたことに、軍人たちは少なからず動揺し。
個人の集まりに戻りかけた彼等を引き締めるように、指揮官が再び檄を飛ばす。
「第二射、準備――」
その瞬間だった。
九々等八壱が20m程の距離を一瞬で詰め、軍人たちの至近に迫ったのは。
反応すらできない一瞬の内に。
指揮官の顔面に膝蹴りが叩き込まれ、更に近くに居た兵ふたりが開脚蹴りを浴びせられて、周囲を巻き込みながら吹き飛ぶ。
「!?」
軍人たちはそこでやっと、敵が瞬間移動でもしたかのように距離を詰め仲間を蹴り倒したことを理解した。
じゃき、と咄嗟に銃が向けられる――狙いは足、同士討ちを避ける為の咄嗟の狙い。
だが、一瞬前まで確かにそこに居た
バキ!! と強烈な衝撃が腕から銃を捥ぎ取る。目の前にはいつの間にか距離を詰めていた九々等の姿と、その拳に半ばで叩き折られ吹き飛ぶ自動小銃。
「What……!?」
一瞬で距離を詰められた上、常識を超えた膂力を見せつけられ……ここまで来るとさしもの軍人たちも混乱と恐怖に呑まれ始めた。即ち、自らが最も頼りとする銃を構え。
「Shit!!」
タタタタタタタタタ!! と何人かの兵士が、同士討ちなど考えなしに小銃の弾を連射する。
四方八方から迫る銃弾――それを躱し、叩き落とし、ガードした腕で受けながら九々等は高速で思考。
「(アサルトライフル……呪力強化し損ねると怪我するだろうな、宿儺の飛ぶ斬撃を思い出すぜ。この量に近距離だと反応もちょいムズイ上、同士討ちさせちまうのが怖い)」
兵士たちの武装は防弾仕様の分厚いものだが、それでも当たり所が悪ければ一発の銃弾で死ぬ。それは九々等の望む所ではない。
更に。
ヂュイン!! と九々等の顔面に弾丸がヒットする。
高所からの狙撃――高威力のスナイパーライフルの不意打ちは、しかし念の為常時発動していた防御力:81倍によって無傷で生還。
「狙撃が効かない……!?」
「確かに弾は命中したのに!」
乱戦。狙撃も含めた銃弾は九々等にとっては脅威に成り得ないが、軍人たちにとってはそうではない。
故に、この場で最も効率良く安全に敵を制圧する方法は。
「よし、やるか――」
組むは掌印。染めるは世界。
即ち是なるは必中必殺、深遠たる呪術の奥義也――。
領域展開『
ぶわりと広がった領域が、その場にいた兵士たちの約半数を閉じ込める。領域の外側に居た者は突如現れたドーム状の何かに困惑し、そして内側に入れられた者は具現化した生得領域に驚愕する。
「オーマイガッ!?」
「何が起こっ――」
思考速度:1/81――疑似『
悲鳴が上がる前に、必中の術式が術者以外の領域内の全てを襲った。
結果、兵士たちは1/81倍速のスローな世界に閉じ込められ、更に思考速度と肉体動作の乖離によって思い通りに体を動かせなくなる。
そして動きの止まった兵士たちの間を縫うように、領域の中で唯一自由に動ける金の影が走る――。
ジャカカカカカカカカカカカ!!
鉄が砕ける音が幾重にも重なった異音が領域内に響く。
この領域の必中効果による脳への負荷は『無量空処』に遠く及ばない。
だが領域及び必中効果の維持にはそれなりの呪力を消費する。1秒を争う展開の中手加減の手間を省くため、狙いは軍人たちの持つ銃に絞る。
捥ぎ取り、へし折り、殴り砕き、握り潰し。
特級認定が決定している覚醒型
領域内の全ての小銃・拳銃合計およそ1000丁を
領域展開時間299秒で全破壊!!
同時、九々等の領域が解除される。
周囲には銃を奪われた事にようやく気付いた兵士たち――余波で気絶している者も少なくない。その奥には突如消えた大量の味方とたった1人の敵が再び姿を現したことに咄嗟に反応できない領域に巻き込まれなかった兵士たち。そして一番外側には、五条悟に攻撃を仕掛けて返り討ちにされた10人程の兵士。
「今、何が――」
「(銃が無い、)
一番内側の兵士――実戦経験の豊富な猛者がいち早く再起動、銃を奪われた事を理解し、コンバットナイフを抜いて九々等に斬りかかる……次の瞬間その体が宙を舞う。九々等の背負い投げ。途中で手を離され、すっぽ抜けた体は味方を巻き込みながら倒れ込む。
「銃が無くなってる!
「クソ! 退け、退け!!」
ここでようやく、銃を破壊された兵士たちが状況を理解して蜘蛛の子を散らすように逃走を始め……代わりにまだ銃を持っている、冷静で頭が回る者たちが前に出る。
「撃て撃て!!」
「奴を近づけるな!」
タタタタタタタ!! と小銃が火を吹く。
対し、九々等は先の背負い投げの時に奪っていたナイフを構え。
『簡易領域・抜刀』!!
ガキギン!!
閃いた刃が空中に漆黒の軌跡を描き、命中するハズだった鉛玉を全て叩き落とす。
侵入したものを事前にプログラムされた動きで迎撃する
領域展開直後の術式の焼き切れ、そのインターバルを術式の必要ないシン・陰流の技で埋める。
銃弾をナイフで斬り落とす……人間離れした芸当に、恐慌する軍人たちはしかし諦めず対抗する。
コロン、と九々等の『簡易領域』のギリギリ範囲外に球体が転がった。それは。
「グレネード!!」
銃弾と違い叩き落とせない範囲攻撃兵器。九々等は咄嗟にその効果範囲から離れようとし――。
咄嗟に足を止め、グレネードを上空に蹴り上げる。
ボン!! と空中で花火のように炸裂するグレネード。
九々等はその音を聞きながら、
「味方ごとかよ、危ねえなオイ!!」
悪態をひとつ。九々等は近くの気絶中の軍人を片っ端から掴み、少し離れた位置で銃を構えていた軍人たちの方へ放り投げる。
「そら!」
どが、と飛んで来た人影を受け止めたせいで――あるいは受け止めさせられたせいで味方共々倒れ込む。仲間の下敷きになりながらも、しかし幾人かは意図に気付く。
「気絶してる兵士を助けた……?」
尤もそれは少数派。ほとんどの兵士は同士討ちの恐れが無くなった事だけを気にし、九々等目掛けて小銃を連射する。
「
「違えよ、呪術師だって! 上官の話聞いてなかったのか!?」
「なんでも良い、呼び方なんて『モンスター』で十分だろ!」
躱す、叩き落とす、不意の跳躍、飛び蹴りでひとり気絶。
いくら撃っても死なないどころか反撃してくる。さながら映画のスーパーヒーローのような大立ち回りを見せる謎の敵に、軍人たちの脳裏に遂に全滅の可能性が過ぎり。
しかし、希望は現れる。
「――! オイ、アレを見ろ!!」
「アレ動いたのかよ、置物だと思ってたぞ――」
キュルキュルとキャタピラの音を響かせながら戦場に投入されたのは、
湾岸戦争の英雄、M1エイブラムス戦車……!!
現れた戦車の主砲が九々等を向くと同時、兵士たちは巻き込まれないよう九々等から距離を取る。
伸びた砲身はまるで角……それは正しく鉄の怪獣。不死身の怪物と戦うにはうってつけの決戦兵器。
仁王立つ九々等の前で、ガチャンと主砲が装填され。砲手が標的に照準を合わせ。
本来同じ戦車に放たれる必殺の砲弾が、九々等目掛けて放たれる。
「喰らえ、モンスター!!」
主砲が火を吹き、巨大な砲弾が獲物の元に到達し――。
ズドンッ!!!
朱が爆裂し、着弾の衝撃が地を揺らす。
M1エイブラムス戦車の主砲である51口径105mmライフル砲、その初速は秒速約1.5km。更に今回使用したM829砲弾は対戦車戦に用いられる高い装甲貫通力を有し、炸裂した砲弾は焼夷効果も発揮する。例え特級術師でも、術式なしでの防御は不可能だろう。
紅蓮の炎に包まれる着弾点を見ながら、兵士たちはその威力に戦慄と歓喜を同時に抱く。
「やったか!?」
「ああ、確かに命中した! これで奴はコナゴナに――」
ゆらり、と。紅蓮の奥で影が揺らいだ。
火の手が収まるのと同時、影もまた濃くなっていく。
段々と姿を現し始めたそれは、人影。
馬鹿な。あり得ない。戦車砲を正面から受けて五体満足で生存できる人間など、存在するハズが――。
そんな祈りにも似た思考を嘲笑うように。
炎が消える――九々等、健在。
「痛ってえ……素手で受けるもんじゃねえな……!」
防御力:81倍。
――九々等の術式は、既に回復している。
その突き出した右手で砲弾を受け止めた九々等は。
火傷などの損傷を反転術式で治癒しながら戦車に肉薄し。
そのキャタピラの下に両手を突っ込んで。
起重力:81倍、
「お、りゃあ――!!」
ズゥン、と、戦車を横転させた。
呪術師の前では戦車すら無力。
悪い冗談のような一連の光景に、さしもの軍人たちも戦意を大きく削がれる。
「オイオイ、俺は夢を見てんのか……?
「ハッ、こんな悪夢を見なくなる薬を貰えるんなら、俺は今すぐにでも行きたいもんだね!」
「言ってる場合か、撃て――」
だが、混乱した軍人たちなど、術式を回復させた九々等の敵ではなかった。
檄を飛ばそうとした軍人の懐に九々等が現れ。その小銃を腕から捥ぎ取られ、足払いで地面に倒される――と思った時には九々等は別の軍人の頭に蹴りを打ち込んでいる。
戦車が落ちた後、残った軍が壊滅するまで1分とかからなかった。
死屍累々の光景――誰も死んではいないが――の中、ひとり立つ九々等の元へ、五条が杖を突きながら悠々と歩み寄って来る。
「うん、大体片付いたね」
「『大体片付いたね』じゃなくてさ。先生もちょっとは手伝ってくれよ」
「手伝っても良いけど、僕がやるとちょっと
「それはオレもなんですけど?」
「はいはーい、ちゃっちゃと目的地に行くよー」
五条が雑に誤魔化して先導を始め、九々等は誤魔化されたと思いつつも仕方なく追従する――。
――そんな彼等の様子を、監視している者が居た。
壁に無数のモニターが備え付けられた部屋の中。
ソファに深く身を沈め天を仰いだのは……恐らく世界で最も有名な個人、本来ホワイトハウスに居るはずのアメリカ大統領。
「我がアメリカ軍がたった2人に、いやほとんど1人に易々と……これが、呪術師……」
そんな彼に対し、隣で同じ光景を見ていた高官はあくまで冷静に呟く。
「……嵌められましたね」
「サイラス!? ハメられたとはどういうことだ!?」
大統領の問いに、アメリカ政府高官・サイラスは長い溜息を吐いてから答える。
「我々はスグル・ゲトーの口車に乗せられ日本から呪術師を拉致しました。そして日本側から『拉致被害者を返せ』と声明を出されても突っぱねた」
「ああ。『返せ』と言われ素直に『返す』と言えば、拉致の事実を認めたのと同じだ。いかに日本を爆心地とした混乱が世界に波及しているとはいえ、人道的な観点から見れば我が国の国際的な立場は確実に悪化する……!」
「そこに日本政府が渡りに船の提案をして来た。『そちらに拉致被害者を取り戻す為の呪術師を秘密裏に派遣する、』」
「『彼等を退けられたのであれば諦めざるを得ない』……そう、これは
「違います、この状況が既に問題なのです! 我々は見せつけられた! 世界最強の軍隊を軽々と蹂躙する『呪術師』という武力を!」
「……!」
「スグル・ゲトーの時とは違います! 否、あの時の被害を受けて動員規模を広げた結果、この作戦には軍部の重役も関わっている! 呪いの恐怖を刻みつけられたのは『アメリカ』です! これでは、呪術師を研究する為日本に手を出す事など二度と――」
バカン!!
ロックされていたハズの扉が勢いよく開いた。
室内の全員が扉を振り向く……入って来たのはアメリカ兵。全員が安堵の溜息を吐き。
どさり、と。気絶していたアメリカ兵が床に崩れ落ち、その奥から現れたのは――。
「ここがゴール……で合ってるよな? 先生」
「正解! よくできました~」
咄嗟に2人の
秒殺。
怯える大統領、身構える高官を前に、乱入した東洋人たちは実に呑気なやり取りを続ける。
「さて。
五条のアイコンタクトによって、九々等はここに来る前のやり取りを思い出す。
『八壱さぁ、なんか決め台詞とか無いの?』
『? 先生の「大丈夫、僕最強だから」みたいなヤツ?』
『そうそう。憂太には冗談だと思われたけどさ、そういうのが一個はあった方が良いと思うんだよね。言葉ひとつで気合も入るし皆を安心させられるんだから言い得でしょ』
『なるほど……なら、オレは――』
五条がニッと悪い顔で笑い、大統領の対面の椅子を指さす。
「特級術師・九々等八壱の門出だ。カッコよく決めちゃいなよ」
「よーし、じゃお言葉に甘えて」
そして、九々等はどかりと乱暴な仕草でアメリカ大統領の正面に座り。
怯える彼に向け、示威であり、術式の開示でもある台詞を。
覚えたての英語を使い、とびっきりの悪い顔で放つ。
「――なあ大統領。九九って知ってるか?」
五条悟・九々等八壱両名に課せられた、総監部・日本政府合同企画での極秘任務――
アメリカに拉致された
太平洋洋上、空母甲板にて。
手すりに身を預け海風に髪を揺らす九々等八壱……その背中に五条悟は声をかける。
「お疲れさま、八壱。これでアメリカは終わり。次は中国だね。その次がロシア……」
「え!? これまだやんの!?」
「当然。死滅回游のドサクサで日本人を拉致したのはアメリカだけじゃない。それに、日本の復興には諸外国への牽制は必須っていうのがお偉いさん方の考えだからね。何より、僕らは『呪術師』……『非術師を守る存在』だよ? 八壱にはこれからきっと、真の意味で心が休まる日は来ないんじゃないかな」
「マジかぁ……」
頭を抱える九々等。
そんな彼の横に並び、その顔を覗き込みながら五条は問う。
「これが八壱の飛び込んだ世界だよ。辞めたくなった?」
「――
「クック、そうこなくちゃね」
厳しい未来にも怯む事無く闘志を燃やす瞳を見て、五条は頼もしさに笑みを溢した。
そんな元『最強』に、九々等八壱は宣言する。
「見てろよ先生。オレもいつか、先生みたいなスゲー呪術師になるから!」
「――」
五条悟は目を見開く。予想外の言葉にではなく、それを受けて己の内に湧いた実感に対して。
嗚呼、そうか。
彼等が居ればこの夢はきっと辿り着けると、そう心の底から信じられること。
これが……未来を向くということか。
なら、自分が言うべき言葉は。
「期待してるよ、八壱」
「――応!」
空母は進む。波を砕いて。
世界は進む。時を漕いで。
例え、その道の先に何も無くとも。
それでも彼は笑うのだろう。諦めのためではなく、道なき道を切り開くために。
尊敬する先生と共に、新米の特級呪術師は進む。
無限大に広がる、未来へ――。
ここまで読んで頂きありがとうございます。本SSはここで完結ですが、要望があったので原作コミックス同様のエピローグをやります。多分バトルは無いですが、それでも良いよと言う方はもう一話だけお付き合い下さい。
モジュロ編やるなら
-
同枠(「9×9=」≡編)で再開
-
別枠(SS「9×9≡」)で開始