生徒会室から大海原を眺める。
平和は実に良いものだ。
何万年も絶滅戦争やってる奴が言うんだ、説得力は間違いないだろう。
ガルパンの世界に来たからにはやはり戦車道をやりたいが、それは来年からだ。
それまでは数万年ぶりの約束されし平和を楽しもう。
...ふと思ったけど、ガルパンって現代日本が舞台だよな?
つまり頑張れば、俺の本当の家族にもう一度会えるのでは...?
いや、止そう。
根拠の無い希望を膨らませることほど虚しいことはないからな。
さて、与えてもらった生徒会の要職の、忙しくもやりがいのある仕事をこなしつつ、たまにこうして物思いに耽る。
そして生徒会の給料と奨学金で生活を回していく───と思っていた時代が俺にもありました。
俺は今周りからどう見られているのだろうか。
間違いなく大きめのぬいぐるみだと思われてる。
というのも、俺は会長の膝の上に座って、髪の毛を嗅がれながら頭を撫でられてるのだ。
もちろん俺も抵抗したよ?これでもプライドがあるし。
でも見た目以上に貧弱なこの体ではロリ会長にすら片腕でロックされてしまうのだ。
てか髪の毛嗅ぐとか頭撫でるとかはもういいとして髪の毛は食べないでくれ!
ただでさえ少なめの髪の毛が抜けてまう!
杏side
身の拠り所がないからうちの学園で引き取った白石ちゃん、この子がもうヤバすぎる。
最初は何となく使えそうな雰囲気だったから引き取っただけなのに、今となっては生徒会のマスコットだよ。
まぁ主に私のせいなんだけどね。
今も膝の上で抱いて頭撫でたり匂い嗅いだり髪の毛はむはむしてる。
もちろん私だってただ可愛い子にセクハラしてる訳じゃない。
これにはちゃんとしたワケがあるんだよワケが。
最初はちゃんと働いて貰ってたんだけど、この子、体弱いのに無理して張り切っちゃって、ついには倒れちゃったんだよね。
そこから私の白石ちゃんに対する庇護欲がどんどん肥大化しちゃって、仕事減らしたりとか休憩増やしたりとかしたんだ。
けど、白石ちゃんったら何故か「戦車道やる」とか言い出してトレーニングし始めたんだよね。
もちろん、その体じゃ無理だよって止めたんだけど、言うこと聞かずに結局血を吐いて倒れちゃったのよ。
そこで、これ以上野放しにすると命の危険があるから、少なくとも学校にいる間は生徒会が監視することにしたってワケ。
え?それじゃぁセクハラする理由にはならないって?
うっさいうっさい、髪の毛から人を誘うようなフェロモン出してる方が悪い。[要出典]
「会長、そろそろ離してください、仕事ができないです」
「いーよ〜、白石ちゃんは体弱いんだし休んでなって」
「でもこっちは給料まで貰ってるんですよ」
白石ちゃんは可愛いからいるだけでいいのに。
「それに会長、河嶋先輩がこっち見てますよ、サボってるって怒られちゃいますよ」
ホントだ、かーしまがこっち見てる。
でもあの目線は怒ってるんじゃなくて羨ましがってるんだろうね。
かーしまにもこれくらいちっちゃい妹がいるけど、人並みには力があるからこうやって抱けないんだろうねぇ。
かと言って学校ではクールキャラでやってるからこうやってマスコットを愛でることも出来ない。
かわいそう(小並)
「大丈夫だよ、かーしまのあの目線は羨ましがってるだけだから」
「羨ましがってなんかない!貴様らサボってないで働け!」
「桃ちゃん落ち着いて」
「桃ちゃんと呼ぶな!」
遥side
こうして俺は生徒会公認のマスコットになったわけだ。
んいややっぱおかしいよこれ!!!!
学年違うから授業中は落ち着けるかと思ったら俺の教室に隠しカメラ設置されてるし!!!
しかも高いところにあって取れない!!!
はぁ、この調子だと俺の寮にも盗聴器ぐらいあるんだろうなぁ...
ただ、これなら38(t)に通信手辺りとして載せて貰えるかもしれない。
にしても、桃ちゃんのあのやり取りを生で見られたのは良かった。
それに、これだけ会長に気に入って貰えば捨てられることもなさそうだし。捨てられたら普通に餓死するからね、俺。
万が一戦車道できなくても、生徒会の要職なら原作介入確定してるしね。
でもせっかくガルパンの世界に女として生まれたんだから戦車道がやりたい!!!!
と言っても、あまり無茶はできない。
こんなマスコット扱いになったのも戦車道のための訓練してたら倒れたからだし。
てか、装填手と操縦手ならまだしも、それ以外の役職ならそこまで体力とかいらないし、あんな訓練しなきゃ良かった。
あ、ちなみに沙織さんと華さんとは友達になれました。
奇跡的に同じクラスだったので簡単に仲良くなれました。
沙織さんにBMI16しかないこと話したら普段の食事とか根掘り葉掘り聞かれてびっくりしちゃった。
そんなに必死にならなくても沙織さんはかわいいよと言おうかとも思ったけど、熱意に押し負けました。
そして普段の食事を教えたら案の定引かれました。
しょうがないじゃん、この体の胃袋が小さすぎるのが悪い。
あと優花里さんとも友達になれました。
けど、7TP双砲塔型について「あれは砲塔狭くてキツかったな」と思わず漏らしてしまった。
案の定食いつかれて、「乗ったことあるんですか!?」とキラキラした目で詰め寄られた。
咄嗟に「お母さんが戦車道やっててその伝手で乗せて貰ったことがあるよ」って嘘ついちゃった。
でも俺母親居ないんだよなぁ。そこバレたらやばいかも。
麻子さんは...クラス違うし、登校中に出会ってもこの体じゃ背負っていけないから見捨てることになっちゃう。
でもそんなことガルパンおじさんとして許せないから、まだ出会ってない。
学校の中だと人目につかないところで寝てるから見つけられないし。
次回から原作開始の予定です