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さて、俺は珍しく早い時間に帰路に着いている。
大洗に来てからは(マスコット要員としての)仕事が忙しかったからな。
本当は今日も洗車があるはずなんだが、俺はやらせて貰えなかった。
だから早めに帰ることになったわけだ。
こんなにゆったりできるのはいつぶりだろうか。
少なくとも数十年ぶりだな。
...よくよく考えたら早めに帰ってもやることないわ。趣味ないし。
仕方ない。せんしゃ倶楽部に寄って時間を潰すか。
月刊戦車道読みたいし。
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目当ての月刊戦車道はちゃんとあった。
しかも過去数刊まである。
さすが戦車道ショップだ。
とりあえず今日は各刊1冊づつと、特に思い入れのある戦車のプラモを数台買っておこうかな?
とか考えながらお店の中を見て回ってたらあんこうチーム(仮)の皆が来た。
そういえば今日だったね、4人でせんしゃ倶楽部に寄り道してみほさんの家でご飯食べるの。
「あ、遥も来てたんだ。戦車道ショップ」
「さすが白石殿です!やはり戦車道を始めるとなったらここに来ますよね!」
「あぁ、まぁな。先に帰らされて暇だったし」
あ、まほさんのインタビューだ。
かっこいい(小並)
「あ、そうだ!遥、このコート着てみてよ。絶対かわいいって!」
「あ、ドイツ軍のやつ。それ着ようとはしたんだけどサイズが無くて…」
「いいからいいから!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なにこれ」
なんなんですかこれは。
袖余りまくりで全然カッコがつかない。
軍でこんなに着方しよう物なら何発殴られるかわからんぞ。
「「「「か、かわいい!」」」」
「遥ちゃん、萌え袖めっっちゃかわいい!」
「軍服×萌え袖のギャップがいいですよねぇ」
「でも、本来的な意味でも似合ってるといいますか、なにかかっこいいオーラを放ってますね」
「あー、確かに。サイズさえ合ってればかっこいい女性軍人って感じだよね、遥」
(サイズさえあればって言うけどこんなダボダボなの着せたの沙織さんだろ」
「心の声漏れてるよ遥ちゃん」
「そうだ!このあと遥の家でご飯会しよ!遥の私服みたい!」
「私も気になります。そもそも私と沙織さんは遥さんと出会って1年以上経つのに、未だに遥さんの私服姿は見た事ないですし」
「いや、私は制服以外にはジャージしか持ってないからな」
「えーもったいない!遥ちゃん素材めちゃくちゃいいのに」
「ならみんなで服持ち寄ろ!私と華とみぽりんとゆかりんが1番自信ある服を遥に着させようよ」
「私を人形かなにかだと勘違いしてる?」
「遥ちゃんお人形さんみたいにかわいいからつい」
「そういう話じゃなくて」
「えへへ〜照れてる遥ちゃんもかわいい〜」
かくして、あんこうチーム(仮)と俺は俺の部屋で食事会(着せ替え人形会)をすることになった。
いやおかしいよ(諦)
結局(色んな意味で)抵抗出来ずに受け入れる俺も俺だけど。
「へぇ〜遥ちゃんの部屋こんなかんじなんだ」
「本当に何も無いんですね」
「まぁ趣味とか無いしな」
「もう少し可愛いものとか置いて女の子らしい部屋にしたほうがいいと思うよ、遥」
女の子らしい部屋、か。
そもそも人入れること考慮してないからなぁ。
あとお金にそんなに余裕がないし。
そんな会話をしつつも当然の権利のように俺の着せ替え人形化が始まっていた。
俺にだってプライドぐらいはあるんだぞ、と最後の抵抗を試みるも、ハイライトさまが行方不明になった目で見つめられては何もできる訳が無く。
ここは一旦素直に従った方が良いと戦略的撤退をし、みんなが持ち寄ったあらゆる可愛い服が俺に着せられる。
もちろん全部ダボダボだ。
みんながハイライトを取り戻した目で「かわいい〜」だのなんだの言ってくる中、俺の心はずっと虚無だった。
ちなみにご飯会もちゃんと開かれた。
包丁とまな板すらないのには驚かれたが。
沙織さんの肉じゃが美味しかったです。
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今日は蝶野教官が来る日だ。
学園長に車の忠告しようかとも思ったけど、あのシーンわりと好きだから辞めといた。(クズ)
にしても、38(t)は久しぶりだな。
個人的にはヘッツァーの方が好きだ。
確かに中はクソ狭いが、分厚い装甲の安心感には替えがたい。
それはさておき、みほさんがやってきて、遠くにC-2輸送機も見えてきた。
おぉ、改めて見ると現代の輸送機ってクソでかいんだな。
やがてC-2のカーゴドアが開き、そこから10式が投下された。
てか現代戦車って精密機器の塊だろ、そんな雑な扱いしてもいいのか。
そんな心配をよそに10式は勢いよく学園長のフェラーリを踏み潰し、中から蝶野教官が出てきた。
沙織さんは案の定残念そうな顔をしていた。
まぁかっこいい人ではあるよね、女性だけど。
そんなこんなで早速実戦演習が始まった。
俺が車長というイレギュラーが発生したから、なるべく不安要素を取り除いて大洗が負ける可能性を減らさなければならない。
そのためには、桃ちゃん先輩には装填手に専念して貰って会長に砲手をやって貰いたい。
けど譲らないだろうなぁ。
とりあえず、今回は撃ちまくって外しまくってもらって、何とかわかってもらおう。
そのためにまずは八九式&III突がIV号と撃ち合ってるところに横槍を入れる、絶好のチャンスを与えた。
予想通り、10発くらい撃っても一発も当たらなかった。
が、何故かそのうちの1発がIII突の砲弾にぶち当たり、撃墜した。
そのため、IV号は一発も被弾しないことになった。
いやなんで???
おかしいでしょ、戦車には当たらないのに砲弾にぶつけるって。
この人力イージス、狙って発動出来たら絶対に被弾しない最強の戦車隊になるじゃん。
それは置いといて、あまりにも桃ちゃんが(予想通り)当てないため、それを理由に会長に砲手を交代して貰った。
すると次の一発で見事に八九式に命中。1両撃破した。
よし、目論見成功。
その間にもIV号はIII突とM3を倒し、残りは俺たちだけになった。
やっぱみほさん半端ないなぁ。
多分俺じゃあ何億年やっても追いつけない。
そんな事を考えてるうちにIV号の砲塔がこちらに向いてきた。
桃ちゃんが騒いだので砲手に戻したが、見事に外した。
こちらもIV号の初弾は何とか避けたものの、気付かぬ間に泥濘に誘導され、撃破された。
やっぱみほさん半端ない。
結果的にはIV号に負けたものの、俺の目論見は成功し、砲手に会長、装填手に桃ちゃん、操縦手に小山先輩と、最良の配置に出来た。
車長が俺なのが唯一の不安要素だが、原作知識もあるし、なんとかなるやろ。
IV号も途中でちゃんと麻子さんを拾えたようだ。
これで初期の5チームは完成したな。
「あとは、全国大会で勝って廃校を撤回するだけですね」
「それが1番難しいんだけどねぇ〜」
「でもチームもいい感じですし、これならなんとかなっちゃうかもしれませんね」
「そうですね、小山先輩の言う通り各チーム士気は上々、技量も日に日に上がっています。」
「そうだ、言い忘れてたけど白石ちゃんにはかーしまと一緒に副隊長として西住ちゃんを支えて貰うからね」
「わ、私ですか?」
「そうそう、よろしくね〜」
かくして、俺は副隊長という重役を手に入れた。
少し胃が痛い。
各キャラのオリ主ちゃんの呼び方
会長:白石ちゃん
桃ちゃん:白石
柚ちゃん: 白石さん
みぽりん:遥ちゃん
さおりん:遥
華さん:遥さん
秋山殿:白石殿
麻子:白石さん
本人は気づいていませんが、みんなから恋愛的な感情を受けています。
特にみぽりんと会長
今後の行動しだいでは…