スプラトゥーン3 return to the beginning 作:キール・フェストリー
この小説は「スプラトゥーン3」の二次創作です。ご注意ください。
オリジナル主人公、オリジナル展開があります。
また、文章もつたないです。
はじめまして。作者のキール・フェストリーと言います。
今回から「スプラトゥーン3」のヒーローモード「Return of the Mammalianls」の二次創作を始めていきます。よろしくお願いします。
Pixivで、すでに完結したものを演出を強化して投稿しています。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18367651
俺は一仕事を終え、砂漠の岩陰で休んでいた。
といっても太陽と灼熱の暑さで、まともに休めるわけがないのだが。
その幼稚な書き置きを置いて家から飛び出したのが、たぶん一年前。
もうそんなに経ってしまったのかと思うと同時に、そこまで経っても何も変わらないことに呆れていた。
これ以上ここにとどまると、せっかくの仕事が砂で台無しになってしまいそうだ。
「行くか」
俺は口で確認してその場を離れ、キャンプに向かった。
後ろから、あいかわらずの小さな影もついてくるが、うざったいだけでそれ以外はなかった。
オアシスでもないのに、サボテンを中心としてテントが円を書くようにいくつか張られている。砂漠の風景としては少々異常かもしれないが、ここは間違い無く集団キャンプ場だ。
そのキャンプを仕切るおやっさんのテントで、俺は仕事の成果を金に変えていた。
「今回のジャンクです。鑑定お願いします」
「この量は……うむ、このあたりの奴にしてはやりおるな。名前は……」
「……カトレアです」
「そうか……おお、これはすごいな。旧型のミニディスクか、状態もいい」
「そんなものが?」
「こんなレアもの、いったいどこで見つけたんじゃ?」
「ここから南西の方で見つけました」
俺がそう説明すると、後ろの方から「くお」と言う低い声が聞こえる。
俺が説明を省いた事が不服だと言うので、
「……正確には、こいつが見つけましたが」
と後付けすれば、おやっさんからは驚愕の反応があった。
そしてそれは想定の範囲内だった。
「……飼い慣らしてる訳ではないですよ。こいつは勝手についてくるだけです」
「うむう……」
やはり納得がいっていないような反応が返ってくる。おそらく享楽的なイカ──正確には『インクリング』と言うが──が好戦的な『シャケ』を同行させているのは一般的ではないからだろう。
別に俺は種族がどうだ、とかいうわけでは無かったが、独りでいたいところにつきまとって来るし、行く先々でこんな驚愕だとか異端とかの反応をもらう事になったからうんざりしてはいた。
それでも、俺がこいつを追い払ったりをしないのは、生きるには金が必要で、金を得る手段としてジャンク収拾を行っていること。そして、こいつがジャンクの優劣を見分けられるからだ。
おかげで通常なら不可能に近い、ジャンク収拾での生活ができている。
とはいえ、ジャンク収拾が安定した資金を得られるはずもなく、今回の2万ゲソと言うのはまさに破格だった。
次もこの金額が手に入る訳がなければ、この金額のクォーターを手に入れられるかさえ保証できない。
おやっさんが口を開いたのは、その思考に『不安』という結論が出たときだった。
「……おまえさん、金には困ってるクチじゃな?」
「……なんでそれを」
「ワシだってダテに長い間ここのキャンプを仕切ってる訳ではない。おまえさんみたいな若者の目を見りゃあわかるさ」
「それがなんですか」
「いや、おまえさんが興味がありゃの話だが……この近くの地下で人を探しているやつがいるようじゃ」
「人を?」
「なんでも人手が足りないとな。詳しいことは分からんが、地下の仕事だ。報酬はそれなりに保証されるって噂だぜ」
「……なるほど、行ってみるだけはありそうです」
「だろう?」
もしだめならまたほっつき歩けばいいだけだ。
そう思って、俺は外に出て歩き始めた。
しばらく歩くと後ろから着いてきていたやつが前の方に行った。
ため息をつきながら俺が後を追うと小さなケースが置いてあり、『あけろ』とやつは言う。
開ければそこにはシューター──俺たちがある競技で使う水鉄砲のようなものだ──と携帯端末が収められていた。
やはりこいつは鼻が利くらしいと感心しながら、やつの気の向くまま着いていった。
老朽化の進んだ無人プラットフォームに着いたから、俺は気まぐれで駅の地名表示を見た。
その声は世界が歪む声。
そのワードに関連して、何枚も何枚もフラッシュバックの画像が流れ込んでくる。
俺は必死に流れ込んでくる画像を見ないように努め、狙ったように来た電車に飛び乗った。
ひとたび電車に乗り込めば車内は静かで、画像の奔流はなくなった。
今は隣でのんきに電車に揺られているやつを見るだけで救いになったから、俺は無心で見つめることにした。
そうして揺られること20分。やつは席を飛び降りたのでついて行くと、目の前には覚えのある街並みが見えていた。
その街の名前は『バンカラ街』、再開発の進む街である。
俺はここに、一年の時を経て、戻ってきてしまったのだ。
キャラクター紹介
カトレア
物語の主人公。 1年前に家出した経緯を持つ。
名前:カトレア
年齢:16歳
誕生日:3/27
特技:不明
とある出来事をきっかけに1年前家を飛び出したインクリングのボーイ。
その環境からかまともなものはもっておらず、服装もボロボロ。
左ウデには、七色に光る石が埋め込まれた腕輪がつけられているのが特徴。