スプラトゥーン3 return to the beginning 作:キール・フェストリー
飛び込んだステージは濃い霧がかかって先が見通せないようになっている。
この施設には便宜上昼夜の区別がないから、朝靄というよりこのステージ特有の状況だろう。
僕は直線的な意匠が施された黒い新武装、ヴァレチス────Variable Range Hero Shooterの頭文字をそれぞれとった略称────を握ってゲートをくぐった。
霧の中に飛び込むといきなりゴールポイントの光が見える。
それはガラスの壁で囲われており、天井も蓋がされているからそれには触れられないようになっている。
僕は握ったブキの銃身部分を、スリットで分断されたところで回転させ機構を変える。
銃口が細くなり銃身も長くなったヴァレチス・フォトンモードで、ガラス越しにゴールを撃てばバシュウとどのブキでも聞いたことが無い鋭い音を鳴らし、ガラスを貫通してゴールポイントを一撃で形成させた。
スクリュー機構で薄い壁や半透明物質を貫通するのも、一撃が200と高威力──参考までに話しておくと、通常装備での僕たちインクリングやオクトリングは致死ダメージが100である──なのも説明通りらしい。
ヴァレチス・フォトンの威力や性能に感心しながら、再び施錠されるゴールポイントを横目に先へ進む。
下へ降りる金網ごしに3体のタコゾネスを目視で確認。霧のせいで先が見通せないからヴァレチスを再度変形させラピッドモードで制圧を試みる。
威力こそ低いものの僕が使ってたヒーローシューターに劣らぬ射程があり、目にも止まらぬ連射力と広いインクの拡散で素早く安全を確保。そのままタコゾネスに向けて撃ち続けると徐々にインクが集束し、圧倒的な連打でタコゾネスを倒すことができる。
それらを終えて左手に見える細い橋を渡り次のエリアへ。
縦に細長い通路にフデとバケツが1体ずつ確認できたから、フデ持ちはパブロを上回るラピッドの連射力で処理し、バケツはフォトンの射程であちらのアウトレンジから狙撃する。
追加で投入されたタコゾネスもジャンプマーカーを目安に狙撃すれば、相手はかすめ弾に当たっただけとしても敵は限界を超えて爆発を起こす。
橋を渡って次のエリアに箱詰めのようにされた10体ものタコゾネスがいる。ラピッドにしろフォトンにしろこれだけの相手はしきれるはずもない。
「いけるか?」
「くおる」
後ろのバッグに収まっているブラストに囮をできるか確認し、了承を得て箱詰めの中に投げ込む。
濃霧の中でもしっかりとシルエットが確認できるほどの発光で、敵の目を引くブラストに乗じラピッドの連射で3体を倒す。後の7つはフォトンで串刺しにした。
──ブキを受領した時に添付されていたメッセージには、司令の2つは声が低い女性の、おそらくNew! カラストンビ部隊の4号カンナさんと思われる人物に『君の戦闘ログをもとに強化したシューターを送る。度をすぎた力だから取り扱いには十二分に心得て』とは言われていたが、納得も行く。
そして僕は、これからの戦いにおいてこの力が必要になることもわかっていた。
相手は目的がわからないにしろ兄さんの心を掴み、実力者のアタリメ老人をたやすく捕らえてしまうクマサンだ。
その存在におそらく対峙するであろう僕には当然、それに対抗できるだけの力と心の奥底でそそのかされないだけの強さが必要だ。
ヴァレチスの効力を考えれば、それを扱いこなせることはその証明になると考えるのは過言だろうか。
敵を掃討し終え最初のエリアに帰ってきた。
ゴールが格納されている箱の上からわらわらと地上を制圧しているタコゾネスを撃ち抜く。
15体という勢力に対しフォトンで上から撃てるのは1体ずつ。足場を確保するために5体を撃ち抜いてラピッドで塗りを確保し連射で圧倒する。
壁裏にいようと関係ない、ガラスからタコゾネスをゴールごとフォトンで貫いて全滅。ガラスが開けばすでに解錠されているゴールに触れて終わった。
ブキ紹介
ヴァレチス
ヒーローシューターR+の強化改良案として、可変機構を搭載し、あらゆる戦場や戦局に対応できるようにしたもの。 正式名称は『Variable Range Hero Shooter』
カトレアが使用していた『ヒーローシューターR+』を、戦闘ログをもとに開発された強化型。
クーゲルシュライバーの変形機構を手動で扱えるようにし2形態を切り換えて戦うことができるシューターへ進化。
威力・射程が長く障害物をある程度貫通する『フォトンモード』と、連射・制圧力に優れ継戦能力が高い『ラピッドモード』を使いわける。
・フォトンモード(ヴァレチス・フォトン)
スクリュースロッシャーのサイクロン発生をシューターに組み込みスクイックリンの貫通力を合わせた結果、壁を貫通するレーザーインクを発射する事ができるようになった。
問題となるインク消費量も、ヒーロー装備用大容量タンクにより解決している。
圧力をかけることでチャージも一瞬になり、ライフル感覚で高威力、長射程、貫通の恩恵を受けられるようになっている。
タイプ シューター
攻撃力 ★★★★★★★★
射程 ★★★★★
連射力 ★★☆☆☆
サブウェポン 第5世代のサブウェポンすべて
スペシャルウェポン スーパーチャクチ
・ラピッドモード(ヴァレチス・ラピッド)
こちらはプロモデラー系列の連写力、拡散性を持ちながら、射程はスプラシューターほどを維持している。
それを可能としているのはプロモデラーの機構をクーゲルシュライバーが肩代わりしているからである。
なお、拡散するとはいいつつ撃ち続ければ集束するように設計されているため戦闘は可能。
こちらもチャージはほぼ不要である。
タイプ シューター
攻撃力 ★★☆☆☆
射程 ★★★☆☆
連射力 ★★★★★★★
サブウェポン 第5世代のサブウェポンすべて
スペシャルウェポン スーパーチャクチ