スプラトゥーン3 return to the beginning   作:キール・フェストリー

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Dive into the truth

「これはリフト……なのかな?」

「暗いし見渡せんし……かなわんわ」

ダクトから降り立った場所は巨大な昇降リフトの上で、薄暗いオレンジの光が地味に視界を邪魔する。おそらくは先ほどの格納庫から、もしくはその逆から大型資材を搬入するためのものなんだろう。

そのリフトに導かれるまま進む。妨害のスプリンクラーやタコトルーパー達にはさほど気をかけず、こちらにたどり着かれる前に排除する。

しかし先ほどのエリアも比べるとそこまで激しい攻撃には思えない。

格納庫で止められる算段だったか、配置する場所にでも困ったかその両方か。

確かにスプラシューターあたりなら苦戦していた可能性があるがその程度だ。

第1区画は難なく突破し次のリフトに乗る。のり口から右に90度の位置にスイッチがあるがそれは司令がすでに起動していた。

動き出したリフトにガラスの箱から敵が降り注いでくる。それをスーパーチャクチで一掃してスタンバイしている次の敵もヴァレチスで撃ち抜く。

出す敵がいなくなったのか足場が静かになると、流れるように追加のリフトに接続されて広くなる。

「こう暗いと終わりが近いんだなって思うよ」

「心当たりが?」

「タコツボバレーもネル社……ネルス像もそうだったんだ。深部に近づけば近づくほど暗くなって厳しくなる、だから油断しちゃだめ」

そう言って司令がキッと向き直ると、それが号令だったかのように上等兵のタコゾネスが一斉に降り立つ。数は7とブキの性能を考えれば辛くないが包囲されているのではまた話が違ってくる。

「……すみません、後方3人をお願いしてもよろしいですか?」

「うん、背中は守るよ。自分の方に集中して」

前方の4人を攻撃するためにまずはブラストで気を逸らす。さすがにブラストに注目はしてくれないがそれに目を奪われた一瞬があれば十分だ。

タコゾネスがこちらに向き返った頃には、カーリングボムで足場を確保した僕が最接近している。

ラピッドモードの連打を(ゼロ)距離で浴びせ1つ。爆発の波に紛れて真横にずれ、敵と僕が一直線に並ぶ状況を作る。片手でブキを変形させ撃ち抜けば包囲は解けた。

ちょうど司令も包囲を振りほどいたところで、リフトは最下層につき薄く外の光が出口から射した。

 

「だいぶ下まで降りましたね……」

「元司令の反応、やっぱり発射台の方だね」

赤い鉄骨に囲まれた場所に着いて反応の方へ向かう。正面は大きなケバインクで塞がれており迂回が必要そうだ。

「くお! くるあ!」

「『左から回り込んでパイプを通れば行けそう』か。わかった」

「確かにパイプがロケットにつながっておるな……」

「利口やねぇ、そのまま先を急ぎますえ」

「グイグイくるな……」

僕たちは迂回して長いパイプをくぐる。通気用パイプなのか相当の長さを持っており、目的地には時間がかかりそうだ。

「ねぇ、すりみ連合のみんなはなんでオタカラ狙ってたの?」

そんな中、密かに気になっていたことを1号が聞いた。

「バンカラ街が再開発都市なのは知ってるじゃろ? 実はその煽りを受けて財政が大ピンチでのう……街のもんが苦しんどるのを何とかしたかったんじゃ」

「オタカラを売れば少しは足しになるさかい、直近の工事は一安心ってことやねぇ」

オタカラ1つの価値は15万程度、それが3つで45万程度。僕にはマクロレベルの金銭感覚はわからないが、確かに財政の足しにはなるように思える。

「だからマンタローは『バンカラのために』って言っていたと……」

「なんだ。普通に義賊だったし意外といいヤツらじゃん」

アネゴーーッ!

「……そろそろつきそうだよ。ほら、あそこ」

司令がパイプの先に目をやると、その先では紫の光が怪しくぼんやりと灯っていた。

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