読む方法を前提として書いています。
※これは後にシュガー・ラッシュ3を
描くための基盤作りの物語です。
◇
【君だけのカートを作ろう】
「なんだ?」
「コイン警報みたいなものだろう?」
「そうよ」
タフィタ一行はカプリコーンの丘に着きます
チョコレート岬とカプリコーンの丘の境から
夜色の空に向かって伸びる白煙が見えます
先程のチョコレート岬
キャンディツリーの森と違い
空気は何処か柔らかくしつこくない甘さです
カルホーンは
スーツの画面と睨めっこを続けています
フェリックスは帽子からお菓子を外し
タフィタは歩くのにうんざりしています
カプリコーンの丘は緩やかな傾斜が
どこまでも続いています
キャンディツリーの森と違い高い障害物はなく
チョコレート岬とも違い
液体だまりはありません
歩きやすいが故に
タフィタは非常に退屈しています
そんな折、3人の鼻に果実の匂いが
まとわりつきます
「これってジャムの匂い?」
「そう、この先の工場で作ってる」
盛り上がった丘から見える緑色の建物
中で上がった水蒸気を効率よく排出するため
天に向かって立つ煙突の数々が
今日も白煙をあげ続けています
「おい、タフィタ守衛に言わなくていいのか?」
「いいの、ほら早く行くよ」
工場に入るための唯一の道には
監視小屋があり
ビヤードパパが駐在しています
小屋の窓から見える
蓄えた白い髭が寝息で揺れています
ビヤードパパは居眠り常習犯のようで
タフィタは気にせず通り過ぎます
タフィタ一行はその傍を避け
緑色の巨大な工場の
カルホーンは工場の裏道にある
小さな扉を目にして顔をしかめます
「軍曹?」
「タフィタ…こいつ
「これ…どういうこと?」
「2人ともどうしたの?」
小さな扉には『ヴァネロペの絵』があり
それに大きくばつ印が描かれていました
◇
【ベーカリーへようこそ!】
「これは?」
正面の物々しい扉の中に入ると
アナウンスが出迎えます
アナウンスと同時にライトが点灯し
壁にはいくつものカートの写真が飾ってあり
ライトが一つだけ違うものがあります
「ここは何なんだ?カートはどこにある?」
【さあ、カートを作ろう!】
カルホーンの問いに答えるように
アナウンスが流れます
◇
『ベーカリー』
プレイヤーは壁にかけてある写真のいくつかの内
一つを選択し本戦に向け
カートを作る必要があります
カートの外装の種類は7つ+1つ
それぞれ性能に差があります
外装が決まったのなら
『ミニゲーム』の始まりです
【制限時間は一分だ】
アナウンスと同時に壁の絵の先へ通されます…
◇
【制限時間は一分だ】
「タフィタ?どうした行くぞ?」
「…え?うん」
上の空だったタフィタを叱咤するカルホーン
『ピンク・ライトニング』の絵の先が
開かれています
その先では
フェリックスがミニゲームをしていました
「カルホーン軍曹!タフィタさん!
次へ行きましょう!」
「やるじゃん」
「なんだフェリックス、料理できたんだな」
「メアリーが楽しそうにしてたのを
見てたからね」
ひとつ目のゲームは既に終わっていました
◇
【クリア~!おめでとう完成だよ!】
カート作りに必要な3つの工程を終え
タフィタ一行はベルトコンベアーの先
シャッターで閉じられた【本焼き】の
機械の前で待機しています
【これがきみのカートだ!】
出てきたカートはフォーミュラ型
三角型の機体が特徴のピンク一色機
タフィタ・マトンファッジの愛車
ピンク・ライトニングだった
「助かったよ」
「礼はいい、勲章の情報を聞かせてくれ」
「約束だからね」
短い間の3人旅はこうして終わりを迎えました