読む方法を前提として書いています。
※これは後にシュガー・ラッシュ3を
描くための基盤作りの物語です。
◇
視界不良ですが色彩豊かな
極寒にして甘味の世界
【アイス山脈】を疾走する2台
トップは依然としてタフィタですが
それも長くは続かないでしょう
雫も手を伸ばす
冷たい世界は
つもりに積もった雪景色
見た目とは裏腹に足を滑らせようと
キャラクターにちょっかいをかけます
タフィタのピンク・ライトニングも
これには
「おっと、失礼〜、ふふふふ…」
「大王…」
そんなスピードダウンを強いられる中
バランスの良い
ロイヤル・キャンディ・カートは
ピンク・ライトニングを揚々と
抜き去ってしまいます
【遠方のエンジン音】
「…きたわね」
もうひとつ、タフィタが
気にしているキャラクターの存在を
エンジン音により感じます
「二人とも!!」
「ヴァネロペ!!」
「ヴァネロペ!?」
これには思わずキャンディ大王も
ハンドル操作を誤りそうになりました
◇
「二人とも話を聞いて!」
雪が吹き荒ぶ中、ヴァネロペは叫びます
タイヤが地面を捉えきれず
スリップするもヴァネロペは
変わることなく走ります
ヴァネロペは焦りを感じつつ
変わらない高揚感のまま
2台を追い掛けます
ですがタフィタもキャンディ大王も
ギアを上げていきます
「タフィタ貴様!?」
「悪いね大王…これを待ってたのよ!」
タフィタはギアを更に上げ
キャンディ大王の先に返り咲きます
◇
「何で二人共止まってくれないの?」
ヴァネロペの焦りは増すものの
その手元に狂いは生じることなく
アイテムを変わらず獲得せしめます
ですがアイス山脈のアイテム補給は
一度きり、後は腕次第です
◇
キャンディ大王とタフィタの接戦は続きます
抜きつ抜かれつではありません
タフィタがキャンディ大王の前に
ピタリと吸い付き
前に出さないつもりです
「小癪な」
「…」
ピンク・ライトニングはもちろん
前述した通り
ロイヤル・キャンディ・カートに比べ
遥かにハンドリングに難があります
本来ならコーナリング
カーブの多いアイス山脈のコースでは
ロイヤル・キャンディ・カートに部がある
のですが
筈なのですが
「なぜ前に出れん!」
ピッタリと吸いつかれ
キャンディ大王に苛立ちが生まれます
「そろそろ王座を
明け渡したほうがいいんじゃない?」
「ズルをしているだろ!!?」
「あら、
◇
タフィタ・マトンファッジは
繰り返される日々に鬱屈していました
メダルを手に入れるため
ピンク・ライトニングならば
最後の直線でごぼう抜きすれば
プレイアブルキャラクターに選ばれる
本気になれない
誰も追いついてこようとしない
楽しさはある、でも物足りない
◇
渇望
◇
「何か足りないんだわ…」
「?」
既にキャンディ大王は眼中になく
「二人とも待って!」
「ヴァネロペ…」
【ニトロチェリー】でエンジンをふかせます
「聞いて欲しけりゃ!
レースに勝ってから言ってみな!!」
「ッうわぁ〜!!?」
カーブの終わり際
キャンディ大王が外から差した瞬間
ピンク・ライトニングが
体勢を強引に戻します
ロイヤル・キャンディ・カートの頭はそれに
薙ぎ払われキャンディ大王共々
アイス山脈のからコースアウト
谷方面に真っ逆さまです
「ありゃりゃ、じゃなかった!」
その様子に引き気味のヴァネロペですが
離されるわけにはいかない為
【ニトロチェリー】でその後を追いかけます