『シュガーラッシュ』   作:空っぽのティーポット

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※本作品はスマホ画面(縦)(執筆環境SE3)で
 読む方法を前提として書いています。
※これは後にシュガー・ラッシュ3を
 描くための基盤作りの物語です。


『悪役の会』

「正直、この仕事が好きとはいえないよ。皆んなに

 嫌われる仕事だからね。ゴミ溜めの家が

 嫌な訳じゃないんだ。結構住み心地はいいし…」

ラルフは〈パックマン〉のゴーストの家で

 とある人達と話をしています。

 

「仕事が終わってからの過ごし方が変われば

 こんな気持ちにはならないのかも知れない」

それは同じ境遇の者達が集まって相談をする集まり

『悪役の会』

 普段言えない本音を共有する場です。

 

「俺自身にもわからないんだ

 この感情が…何なのか」

ラルフが話し終わると拍手が起こります。

そこにいる面々は

 ゲーム内で悪役を演じている者達です。

 

「ありがとう、ラルフ。貴方の悩みは分かるわ」

ラルフに同情するのは〈パックマン〉の悪役

 ゴーストのピンキーです。

 

「君と同じ悩みをみんな抱えてたわ、でも

 みんな上手くやってる」

「はは、本当に?でもどうやって?」

 

「その前に30周年おめでとう」

誰が言ったかわからないがラルフの

〈フィックス・イット・フェリックス〉は

 今年で30周年を迎えた事に対する

  祝福の声が上がりました。

 

口々に祝いの言葉を述べ、落ち着きを見せた頃

 

ピンキーの答えに懐疑的なラルフが改めて

 話を始めました。

「上手くやってるって?」

それに挙手をする形で男が話を始める

 

「ちょっといいか?

 俺はザンギエフ。もちろん悪役(・・)さ」

「「「やぁ、ザンギエフ」」」

ザンギエフ

〈ストリートファイター〉のキャラクター

 ロシア人プロレスラー、鍛え抜かれた肉体

「赤きサイクロン」の異名を持つ

 巨漢のプロレスラー

 

そんな見た目とは裏腹に

 物腰柔らかい雰囲気で

  ラルフに語りかけるが

   ラルフはどこか怪訝そうである

 

「その気持ち分かるよ。

 俺は掴み、投げたり、握りつぶしたりする。

 それを相手に嫌がられたりする」

 

「でも、思ったんだ。もし俺が攻撃をしなけりゃ

 誰が相手を楽しませられるんだ?ってな」

 

「やることは変わらない、だからと言って

 俺らは悪い奴とは限らない…だろ?」

ザンギエフが自分の心の持ち様を語り終えると

 悪役の会のメンバーが拍手をする

 

依然としてラルフは懐疑的な表情をする

「なぁ、あんたら」

「シリル!」

ラルフに割って入った

〈ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド〉の雑魚敵

 ゾンビが叫ぶ

 

「「「やぁ、シリル」」」

不機嫌そうにラルフは挨拶を適当にする

 

「役割なんか気にするなって言ってるんだ

 自分を愛さなきゃ」

「「「そうだ」」」

ラルフは既にこの会に興味がなくなっていた

 役割は好きだ、じゃなきゃ30年も続けてない

  言い知れない不快感でいっぱいになる

 

そして、その不満が今…爆発した

「あんたら」

 

ラルフが

〈ストリートファイター〉のキャラ達を指す

「メダル貰ってたろ」

「「「!!?」」」

それを聞いた瞬間、空気が凍った。

 

「何でヒーローにもなれるお前らが

 ここにいるんだ?」

ラルフはザンギエフの前に立つ

 不快感、メダルを貰える悪役?

 

悪役と言えるのだろうか?

プレイヤーに操作され

 メダルも貰えるキャラクターが…

 

「ラルフ…誤解なん…」

誤解を解こうとザンギエフが口を開いた瞬間

 強烈な一撃がザンギエフの顔面を叩いた。

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