『シュガーラッシュ』   作:空っぽのティーポット

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※本作品はスマホ画面(縦)(執筆環境SE3)で
 読む方法を前提として書いています。
※これは後にシュガー・ラッシュ3を
 描くための基盤作りの物語です。


『青いノイズ』

 

違和感がなかったわけじゃない

 それでも杞憂と切り捨てていた

  気づいてないふりを

   していたのかもしれない

 

 

ヴァネロペはタフィタを見送ります

 見送った後、青いノイズは治り

  緊張が解けた両膝が砕けるように折れ

   尻餅をつきました

 

尻餅をついた直後、触ることもままならなくなり

 寝そべります

 

目の前には今はもう見えない空

 うんざりする気も失せ

  いつもの空の景色を思い出します

 

色が変わる空の景色をヴァネロペは思い出します

 瞼の外は

  サイ・バグの金属色と怪しい緑色の光で

   混沌としています

 

ですがヴァネロペは気にしていませんでした

 今も変わらずあの時の景色が

  思い起こされるからです

 

また(・・)生まれ変われるかな?」

ヴァネロペは自分が消える可能性に

 迷いはありませんでした

 

酷い疲れからヴァネロペは

 ゆっくりと眠りにつきます

 

 

「…」

身体に感じる揺れで夢と現で

 ヴァネロペは目が覚めます

 

感じる揺れは

 激しく揺さぶられるようなものではなく

  赤子をあやすような

   柔らかい動きをしていました

 

抱き上げられたり

 包み込まれる感じではありません

  揺れているものに座っている感覚

   マッサージチェアの様な感覚です

 

…夢?

 ヴァネロペはその揺れに

  しばしば身を委ねるのでした

 

 

「…」

ヴァネロペを肩にのせ

 ラルフは走っていた

 

今やサイ・バグのコロニーとなった

 シュガーラッシュに

  かつての活気は見る影もありません

 

ラルフはヴァネロペを支え走り続け

 カルホーンとフェリックスに合流します

 

 

「ラルフ!早く」

「早く乗れ、時間がない」

キャンディツリーの森には

 フェリックスとカルホーンが

  非常用シャトルで待っていました

 

「これ壊れてたんじゃないか?」

「僕が直したよ!」

「うかうか説明なんてしてられないぞ」

フェリックスが直したシャトルに

 4人は乗り込みます

 

「これからどうするんだ?サイ・バグはもう

 シュガー・ラッシュを食い尽くすぞ?」

「出口を爆破してふさぐ」

 

カルホーンがシャトルの発進準備を始めます

 ですが返ってきた言葉が不満なラルフは

  カルホーンに食ってかかります

「ちょっと待てくれ、ここはどうなるんだ?」

「どうすることもできない

 一網打尽にできれば話は別だがな」

 

加速を始めたシャトルは出口へと舵を切ります

「あんなポンポン卵を産まれちゃ無理だ」

「なら、諦めるしかないな」

 

シャトルはとても速く、瞬きの間に

 キャンディツリーの森と

  チョコレート岬との境目から

   出口までもうすぐで着いてしまいます

 

「軍曹達は普段どうやって食い止めてるんです?」

「ビーコンだ…だが持ち出すことはできない」

 フェリックスはどうにかできないかと考え

  カルホーンに矢継ぎ早に質問をします

 

「【音と光、熱】…」

「そこをどうにか!」

そうこう(・・・・)しているうちに

 シャトルは出口へと着いてしまいました

  カルホーンとフェリックスは

   シャトルから降ります

 

ですがラルフは降りようとしません

 何か引っ掛かりがある様です

「何をやっているラルフ!」

「どうしたのラルフ?」

 

「あの火山を使えば!」

バッヂを握りしめたラルフは

 小包と勲章をヴァネロペのフードにいれます

 

そして、ラルフは

 近くにいたフェリックスに

  ヴァネロペを託します

 

「みんな、いっててくれ」

「ラルフ!どこへ行くつもり?」

「命令だ降りろ!」

カルホーンの命令を無視し

 シャトルを操縦します

 

「ちょっと、壊してくる!

 セントラル・ステーションで落ち合おう!」

「待って!ラルフ!!」

シャトルは勢いよく

 ダイエットコーラ火山へと向かいます

 

ですがグミ高原で墜落しました

「非常用シャトルだぞ

 燃料はそこまでない」

「僕たちは

 ゲーム・セントラル・ステーションに

 向かっておきましょう」

 

シャトルから慌てて出てきたラルフが

 ダイエットコーラ火山へと向かうのを

  見送ったカルホーンとフェリックスは

   ヴァネロペを連れて

    ゲーム・セントラル・ステーションへと

     向かいます

 

 

3人がゲームから脱出しようとしています

 カルホーンがヴァネロペを背負い

  フェリックスは後方で警戒をしています

 

何事もなく脱出口までつき

 出口を通り抜けようとしたその時

 

【ショートした音】

ヴァネロペの中から何かが弾き飛ばされました

 

「何だ?」

カルホーンが驚き振り返りますが

 そこにはフェリックスしかいません

 

「どうしたんですか軍曹?」

「?」

カルホーンは背中を見やりますが

 ヴァネロペには何の変化もありませんでした

 

 

3人がゲーム・セントラル・ステーションに

 向かった後

「Ralph」

青いノイズがどこかへと消えていきました

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