『シュガーラッシュ』   作:空っぽのティーポット

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※本作品はスマホ画面(縦)(執筆環境SE3)で
 読む方法を前提として書いています。
※これは後にシュガー・ラッシュ3を
 描くための基盤作りの物語です。


『レッドスクリーン』

「おや?ラルフ…奇遇だな、ふふふ」

「キャンディ大王?

 こんなところで何をしてるんだ?」

サイ・バグの羽音が響く中

 ラルフはキャンディ大王と対峙します

 

【赤いノイズ】

「おい、あんたも早く…」

「プログラムし直したんだがな…

 もうその必要もないだろう」

「ボケたの…か?あんた」

キャンディ大王に赤いノイズが走ります

 ラルフはキャンディ大王に

  逃げるよう促そうとしましたが

   赤いノイズから覗く

    白と赤色のヘルメット姿に

     顔をしかめます

 

「お前!!?」

「…ふふふ」

赤いノイズが一層激しくなります

 キャンディ大王と何か二つのスキンが

  赤いノイズが走るたびに

   交互に表示されます

 

「おまえのおかげだよラルフ

 今や、わたしはこのゲームセンターの

 どんなゲームでも乗っ取れる」

赤いノイズの中から昆虫特有の節のある脚が

 メントスを突き刺し現れます

  脚は軽々とメントスを砕きます

 

一本、二本、三本と

 赤いノイズから次々に脚が生えてきます

  その異様な雰囲気にラルフは

   当初の目的である

    メントスの鍾乳石を殴りつけます

 

「おまえに感謝せねばな」

「いや、結構、感謝なんて慣れてない」

ラルフはメントスを叩き続けます

 

赤いノイズから六本目の脚が出現したと同時に

 赤いノイズの先にあったキャンディ大王の

  首が嫌な音を立てて伸び始めます

 

メントスの鍾乳石は沈み始めていますが

 どうにも効果は今ひとつです

 

「壊れろ〜壊れろよ…早く!!」

焦りに焦っているラルフは

 拳を絶え間なくメントスにぶつけます

 

キャンディ大王はサイ・バグに食われ

 進化してしまっていたのです

 

サイ・バグの身体は

 丸みを帯びた形から

  頭の部分はキャンディ大王な

   カマキリの様な姿になっています

 

 

「いや、だがやっぱりお前には死んでもらう」

赤いノイズが治ると同時に

 翅を使った飛行で

  瞬時にラルフとの距離を詰めます

 

「…ッ」

キャンディ大王は

 拳を挙げたラルフの横腹を

  鎌で切り付けます

 

「おぉ痛そうだな、ふふふ」

「あぁ、いてぇよ。こんなふうに!!」

余裕綽々のキャンディ大王に向け

 ラルフは拳を振います

 

【赤いノイズ】

ですが赤いノイズがそれを許しません

「英雄にでもなったつもりか?」

疲労(・・)にはなってる…」

「アダ!?」

ラルフはキャンディ大王を掴み飛ばし

 火口のハシにぶつけ

  すかさず、拳で追い討ちをかけます

 

【赤いノイズ】

「おい!そんなのありかよ!!」

「ありなんだよなぁ!!!」

キャンディ大王は

 ラルフの拳を赤いノイズですり抜けると

  尻尾による振り払いで

   ラルフを吹き飛ばします

 

ラルフの視界がぼやけます

 キャンディ大王は身体をくねらせながら

  ラルフににじり寄ってきます

 

メントスに手をつきラルフは身体を支えます

 下がった視線でキャンディ大王を見下します

「おいおい、疲れたのか?」

 

にじり寄ってくるキャンディ大王

 ラルフは視線を落とします

「おい、靴紐が解けてるぞ!」

「何!?それはいかんな」

 

キャンディ大王が視線を落とし

 首が下がりると同時

 

ラルフは二度踏み込み

 キャンディ大王の顔面を

  拳でかち上げます

 

キャンディ大王の顔面が

 ゴキリと嫌な音を立て

  正面から後方へ180°回ります

 

「うげぇ」

キャンディ大王は白目を剥き

 身体がメントスに倒れ込みます

 

そんなキャンディ大王のなれ果てに背を向け

 ラルフはメントスに拳を振り上げます

 

ですがその後ろでは

 進化サイ・バグが

  ゆっくりと立ち上がっていました

 

 

【耳鳴り】

「…?」

ラルフは訳が分からない状況です

 拳を振り上げたところまでは

  覚えているようですが

   今は頬の下

    耳の隣に鍾乳石を感じています

 

ラルフは強烈な一撃により

 鍾乳石に叩きつけられていました

  その強烈な一撃を繰り出したのは

   他でもない進化サイ・バグです

 

「おい…嘘だろ?」

フラフラとラルフは立ち上がり

 殴り掛かりますが

  赤いノイズがそれを許しません

 

2回目のノックダウン

 ラルフは再び鍾乳石に倒れ込みます

 

「おい、お前たちは何なんだ?」

ラルフが話しかけますが

 サイ・バグは答えません

 

3回目の叩きつけが

 ラルフに迫った瞬間

【青いノイズ】

 

 

エンジン音が突然したかと思った瞬間

 ロイヤル・キャンディ・カートが

  進化サイ・バグを弾き

 

青いノイズがその隙をついて

 瞬間移動で進化サイ・バグに触れます

 

どこからともなく

【アイスキャノン】が現れ

 進化サイ・バグを後方へ吹き飛ばし

  スタンさせました

 

その様子はまるでキャンドルヘッドが

【アイスキャノン】を受けた動きと同じです

 アイスクリームから

  節のある脚が生えている様に見えます

 

「Ralph?」

青いノイズがぺちぺちと軽い往復ビンタで

 ラルフの両頬を叩きます

 

「…!…?」

「ヴァネロペ?」

目を回していたラルフが

 青いノイズに見た時

  それをヴァネロペと感じました

 

【サイ・バグの威嚇】

スタンしていた進化サイ・バグが

 二人を襲おうとします

 

青いノイズが頭を庇う行動をとりますが

 続く空気の抵抗と衝撃に

  視線を元に戻すと

 

ラルフが進化サイ・バグの鎌を

 叩き折っていました

「この子に手を出すな!!!」

 

残るもう一方の鎌が叩き折られ

 進化サイ・バグが力無く

  首を下ろします

 

「消えろ、害虫め!!!」

サイ・バグの顔にラルフの拳が当たった瞬間

 

◇◇◇◇◇

 

ゲームセンターでは

 リトワクさんが子供に連れられる形で

 〈シュガー・ラッシュ〉の前に

  連れてこられます

 

「こりゃいかんな…」

2台ある筐体の内、片方の画面が

『レッドスクリーン』を映し出しています

 

「リトワクさん…シュガー・ラッシュは

 どうしちゃったの?」

「分からん…」

こんなことはゲームセンターが

 始まって以来2回目でした

 

リトワクさんはその時同様

 ゲーム筐体のプラグとコンセントに近づくと

『ー』プラグを抜いてしまいました

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