読む方法を前提として書いています。
※これは後にシュガー・ラッシュ3を
描くための基盤作りの物語です。
◇
「茶番はよせ!!」
興奮気味のターボが
ゲーム・セントラル・ステーションを
ヒーローズ・デューティの兵隊から
逃げるために走っています
「民間人には当てるな!」
その後ろでは
カルホーン率いるコフートの部隊が
ターボに撃ち続けています
ゲーム・セントラル・ステーションに
生々しい戦闘の跡を残しつつ
逃走劇は続いています
「カルホーン軍曹」
「何だ」
「やはり、サイ・バグの一部になっています」
「…そうか」
「兵隊さん、あれ何なの?」
「ターボ…いや、進化サイ・バグは
私が最も嫌悪するものだ…」
◇
『サイ・バグ』
サイ・バグとは
ヒーローズ・デューティに存在する
架空の人工生命体です
その見た目は楕円体の見た目に
節のある脚が六本
爪が二つあり
口は楕円体の中心正面よりやや下の
身体が変形することで現れます
基本的な色は金属質な白と
やや暗めな緑色です
あれらの本能は
【捕食・繁栄】のみです
あれらは捕食した対象を模倣し
戦力として活用します
卵で増え、その全てが単為生殖です
◇
「うげぇ…一匹いれば
100匹居るって思わないと」
「200かも知れません」
「コフート!パタリオットを出せ」
「イエス・マム」
カルホーンはコフートに
手による合図を送ります
5本指を伸ばし、ターボへ
拳を作り、手元へ引き寄せる動きです
コフートは短く了解すると
彼の固有武装パタリオットを取り出します
◇
パタリオットとは
両手ハンマーのことです
コフートの使う長柄、両手武器で
カルホーン軍曹の近接武器ナイフと比べ
破壊力が桁違いに高い武器です
そのため、非常に重く取り回しは最悪と言えます
カルホーンの右腕コフートでなければ
まず扱うことはできないでしょう
起動することで蒼炎をハンマーから吹き
高速移動も可能です
これに使われているエンジンは
カルホーンの愛機
ホバーハウンドと同じです
高速移動をするその姿と
強烈な一撃は彼を
皆はしばしば『雷神』と呼びます
◇
コフートが振り上げたハンマーが
白煙を吐き出し、ケダモノの唸るような
エンジン音が響きます
道行くキャラクターは
その殺気に思わず道を
即座に開けることでしょう
白煙が色を失った瞬間
エンジンがトルクを上げます
そんな様子にカルホーンは
ヴァネロペを手で止め、片膝をつき
話を始めます
「ヴァネロペ…お前は自由だ」
「軍曹?」
「ヒーローズ・デューティにはくるな」
「あたしだって!」
「これは!遊びじゃないんだ!!」
カルホーンはヴァネロペの両肩を掴み
短く警告をすると走っていってしまいました
◇
「みんな…」
ゲーム・セントラル・ステーションは
いつもの賑わいを見せていますが
ヴァネロペは
その喧騒から取り残されています
「あたし…、みんなを助けたい」
【青いノイズ】
【赤いノイズ】
ハッとしてヴァネロペが顔を上げます
聞き慣れた音、常にそばにいたあの感覚
その方向に目を向けます
2台あったうちの一つ
〈シュガー・ラッシュ〉へ
レーサーや
キャンディ王国のキャラクター共に
入っていくのでした