『シュガーラッシュ』   作:空っぽのティーポット

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※本作品はスマホ画面(縦)(執筆環境SE3)で
 読む方法を前提として書いています。
※これは後にシュガー・ラッシュ3を
 描くための基盤作りの物語です。


『16bitの慈悲』

「コフート、よくやった」

「セントラル・ステーションを歩くってことは

 地形データは透過できないんだな」

 

「ゴリラめ、どうしてこうも

 私の邪魔をする奴らはゴリラが多いんだ」

「よく鍛えているからな、小粒が」

「小娘が調子に乗るんじゃない」

コフートの振り下ろしにより

 生成されたクレーターがターボの

  足止めを成功させます

 

カルホーンがターボの進行方向に

 立ちターボを睨みつけます

「おい!お前達!!」

 

ターボはゲーム・セントラル・ステーションに

 響く声で叫びます

「やめさせろ」

「私だ!ターボだ!!」

 

【赤いノイズ】

コフートが口を咄嗟に押さえようとしますが

 赤いノイズによる透過が働き

  口を押さえるのに失敗します

 

「音だ、間抜け」

「すみません」

「耳を傾けさせるな」

「お前らにもまたゲームをくれてやる!!!

 私を助けろ!!!」

ターボの叫びがセントラル・ステーションに

 響き渡りました

 

 

「ヒーローズ・デューティに向かったんだな?」

「軍曹達が足止めしてくれてる」

「あいつは普通の攻撃じゃダメだ

 ヴァネロペ…お前なんだよ」

「あたし?」

【青いノイズ】

【赤いノイズ】

それに賛同するように

 ノイズ達が現れます

 

「ヴァネロペが三人!?」

「あ〜話すと長くなる」

「分かった」

青いノイズがどこからともなく

 カートを呼び出します

 

「どこから出したんだそれ?」

「説明は後!ほら行くよ」

赤いノイズが【ニトロチェリー】

【わたあめボディ】を取り出し

 4人に獲得させます

 

「全速力で行くよ!!」

「なぁそれやめにしない?」

「発射!!!」

ラルフが怖気付く中

 ヴァネロペ達はアイテムを使用し

  4人は出口へと一直線です

 

 

「離せ!手荒な真似はしたくない」

「ダメです軍曹!話が通じない」

カルホーンとコフートは

 ターボを取り逃がしてしまいました

 

その訳は周りに集まるお払い箱の

 キャラクター達が邪魔をしているからです

 

ターボの叫びにより

 燻っていた熱が歪な形でついてしまったのです

「お前らは未練がないのかも知れないが!」

「俺たちもまだ戦いたかった!」

「プレイヤーの楽しそうな声が

 忘れられないんだ」

「遊ばせろ〜!!」

 

まるでゾンビのようです

 いつかの幻影を楽しみたい

  楽しませたい、そんな思いで兵士を

   足止めしています

「ふふふ、カリスマの勝利!」

「待て!!!ターボ!」

「待たないよ〜だ」

「軍曹!いっそのこと」

「罪のないものを巻き込めるか!」

 

【エンジン音】

響いた不気味な音に

 ゾンビ擬きと兵士は固まります

 

【エンジン音】

再び響いた高い音に

 カルホーンは叫びます

 

「退避!!!」

 

 

黒煙を上げる

 ロイヤル・カートが全速力で

  キャンディツリーの森の木を

   薙ぎ倒していきます

 

「おい、壊れるんじゃないか?」

「大丈夫、元々壊れてる♪」

「そっか、よくない!!」

 

キャンディツリーの木が途切れ

 キャンディ王国とケーブルの境目を

  強引に突破します

 

二つのノイズが

 ヴァネロペの中へと戻っていきます

「そういえば何で出れてるんだ?」

「さぁ?よく分かんない」

ケーブルの中がバチバチと嫌な音を立て

 シュガーコーティングを

  カラメルへと変えていきます

 

「わぁ、美味しそう」

「匂いは最高だが、状況が良くない!!」

ラルフもヴァネロペもはしゃぎながら

 ゲーム・セントラル・ステーションに

  突入します

 

「あ〜楽しい!!」

「おい、バカ前見ろ前!!」

「あぁ!!」

【青いノイズ】

「なぁあ"あ"あ"!?」

 

その勢いのまま

 ターボを吹き飛ばしたロイヤル・カートは

  真っ黒に焦げており

   ゆっくりと前進を止めると

    バラバラになってしまいました

 

ホイールキャップのパーツが

 タイヤキャンディから外れ少し先まで

  転がると倒れるまでに

   くるくると周り続け

    静かに止まりました

 

「やっちゃった」

「まぁ、罪には問われんだろ」

Go () st()rikeだから?」

 

仕事放棄中と

相手が【ゴースト・の様】

【ゴースト・ライク】の言葉遊び

 

「ほら、行くぞ」

ラルフは半笑いで

 カートだったものから降りました

 

ラルフとヴァネロペがカートだったものから降り

 ターボのもとへと歩きます

 

「行かせないぞ」

仕事を失ったキャラクター達が邪魔をします

 ですが、ラルフの前で足がすくむと

  その場で尻餅をついてしまいます

 

ラルフはそんな光景を哀れに思いながらも

 ターボへと近づいていきます

【赤いノイズ】

「わ、wa、たしをけけけすことなんて」

「ターボ…お前、いや昔のよしみだ」

「何をする気だラルフ」

 

カルホーンがラルフの背中に銃を突きつけます

「まさかターボする気じゃないだろうな?」

「まさか、そんなわけない…ただ」

【赤いノイズ】

「もう、こいつを休ませてやりたいだけだ」

ラルフの手の中でターボは

 必死になって逃げようともがいています

 

ですが身体が既にノイズだけになっており

 あまりに哀れでなりません

「せめて、この手で終わらせてやりたい」

銃による警告をものともせずラルフは

 ヴァネロペと共に

 〈ヒーローズ・デューティ〉へと

  入っていきます

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