『シュガーラッシュ』   作:空っぽのティーポット

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※本作品はスマホ画面(縦)(執筆環境SE3)で
 読む方法を前提として書いています。
※これは後にシュガー・ラッシュ3を
 描くための基盤作りの物語です。
※王=黙字です
 ヴァネロペ王と表示されますが
 コレ読み易さの差別化です


『プロローグ』

〈シュガー・ラッシュ〉は

【FFS】開業より

 30年の内に販売されたこともあり

  比較的新しいゲームです。

 

ゲームのストーリーは

 架空の国キャンディ王国で日夜行われる

  とある大会が舞台です。

 

コインを入れると

 住人であるマシュマロに導かれ

  王座へと移動し、9人と

   顔合わせをするところから始まります

 

ゲーム内容は

 9人の中から

  一人を選ぶところから始まります

 

その一人に手を引かれ工場へと向かいます

 工場では自分専用のカートを作るか

  キャラクターの持っているカートかを

   完成させることで

    レース上へと移動できます

 

プレイヤーの体温は確実に上がるでしょう

 レース上へと足を踏み出した瞬間

  シートの頭部分

   その両サイドのスピーカーから

 

割れんばかりの拍手と歓声に導かれるのですから

 

キャンディの住民は

 キャラクターの名前を呼び続けます

「お待たせ!!」

 

そんな中この国を治めるお姫様が

 貴方を眺めていることに気づくでしょう

  彼女は貴方に笑いかけると

「今日は絶好のレース日よりね」どこからともなく

 取り出したマイクで挨拶を始めます

  明るい態度笑顔が素敵な王女様

   プレイヤーである貴方は

    彼女に勝たなければなりません

 

レース上に点在するアイテムや

 己の腕で彼女に冷や汗をかかせてあげましょう

 

 

「退屈だ」

3色に色の変わる空を眺めながら

 ヴァネロペは呟きます

 

肺に満ちる甘い臭いに

 耳につく歌声が日常で

  ヴァネロペの退屈はごもっともです

 

耳につく歓声は

 今や騒音と成り果てています

「たまにはブーイングでもいいのに」

眺める空がまた色を変えます

 

そんな中でも楽しみは

 カートのエンジンルームを眺めている時です

 

小さな身体をそのまま突っ込み

 エンジンに破損、不調、問題がないかを

  ひとつひとつ確認していくのです

 

エンジンは複雑であるものの

 ヴァネロペはこれを

  心の底から楽しみにしています

 

パタンと開いていたエンジンカバーを閉じ

 運転席へと乗り込みます

 

ボタンひとつでつくエンジンですが

 ヴァネロペはこの瞬間、この時

  エンジンが唸る時

 

どうしようもなく頬が緩んでしまうのです

 部屋に響くエンジン音

  鼻につく焦げた砂糖菓子の様な匂い

   ヴァネロペは胸に手を合わせ

    大事そうに飲み込みます

 

「こうしちゃいられない」

そんな中、これ以外の楽しみを思い出し

 エンジンを切りガレージのシャッターを

  ゆっくりと閉じます

 

「おやすみ、ロイヤルカート」

そうして、ヴァネロペ・フォン・シュウィーツは

 キャンディ王国を後にするのです

 

「遅い〜」

「時間ぴったりでしょ?」

「そうだけど…」

パーカーを着た少女と合流し

 ヴァネロペはまたハードワーカーの

  どうしようもない巨漢に会いにいくのです

 

決まった日常を抜け出し

 予測のつかない未知の領域へと

 

「「ラルフ!」」

「よぉ、ヴァネロペ」

大きな手のキャラクター、ラルフ

 二人のヴァネロペがそれぞれ突き出された

  手へとハイタッチをします

 

悩みを壊してくれる(・・・・・・)暴れん坊

 プレイヤーのいなくなったゲームセンターで

  今日も朝まで遊び尽くすのです

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